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東急リバブルによる会社買収で、売主様の希望を実現。不動産売却後のM&A事例

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東急リバブルによる会社買収で、売主様の希望を実現。不動産売却後のM&A事例

経営者の高齢化、後継者不在といった事業承継に関する問題から、会社経営を続けていくことが困難な状況に陥る方が多く存在します。そうした社会情勢の中、増加傾向にあるのがM&Aです。M&Aの中でも、不動産を保有する会社ごと買収する不動産M&Aが、税務メリットの理由から今、注目されています。しかし、保有不動産によっては買主探索が難航することもあります。
今回ご紹介するのは、不動産M&Aのご相談をきっかけとした、不動産売却と東急リバブルによる会社買収を組み合わせた事例です。新しい手法でお客様の課題解決に至った経緯について、東急リバブル アセットアドバイザリー部 M&Aグループ 坂西 諒がインタビュー形式で回答します。

目次

  1. 近年、注目されている不動産M&Aとは?
  2. 売主様の売却動機は?
  3. どのように課題解決した?
  4. 今回の取引におけるポイントは?
  5. 不動産を保有する法人の整理で大切なことは?

【取引概要】

  • 取引対象:区分マンション(複数戸)を保有する法人
  • 物件所在地:関西地方
  • 取引企業:
不動産 法人
売主 対象会社 個人
買主 不動産会社 東急リバブル
不動産M&Aは税務メリットを享受できる可能性がある手法

――近年、注目されている不動産M&Aとは?

通常のM&Aは事業承継問題の解決や経営基盤の強化などを目的として、対象企業の事業を取得するために買収する手法です。

一方、不動産M&Aは保有不動産の価値に着目して企業買収を行います。近年、売主側から不動産M&Aが注目されている主な理由は、税務メリットへの期待です。

不動産を保有する企業が廃業する場合、不動産売却後に会社を清算すると、不動産売却益への法人税等だけでなく、会社清算時の配当額に対して所得税等が課されます。

しかし、不動産M&Aであれば、不動産を保有したまま株式を売却するため、課税は株式譲渡益に対する申告分離課税のみとなります。

そのため、不動産を保有する企業の売主様としては、手取り額が増える可能性の高い不動産M&Aを検討するケースが増えています。

今回、不動産保有会社の廃業を希望された売主様も、当社店舗に来店された際は不動産M&Aを想定されていました。

関連記事:不動産M&Aとは?スキームやメリット・デメリットを解説

後継者不在の為、不動産保有会社の廃業を検討していた

――売主様の売却動機は?

今回の取引対象となったのは、資産管理会社の株式と資産管理会社で保有していた不動産です。相談者は、関西地方にある分譲マンションの数区画を保有されていた資産管理会社の株主でした。

この会社は複数の家族で代々受け継いでこられていましたが、株主全員が高齢かつ後継者も不在の為、法人の株式と不動産をまとめて現金化したいとご希望されていました。また、対象不動産も老朽化が進んでいたため、不動産マーケットが活況なタイミングで売却したいと考えていらっしゃいました。

そこで、この法人の株主の方が全国にある当社店舗の中から、お住まいのお近くの店舗にご来店され、その店舗経由で不動産M&Aを専門に扱うアセットアドバイザリー部へご相談いただきました。

売主様の希望条件を踏まえ、買い手を柔軟に探索

――どのように課題解決した?

売主様との協議の結果、活況な不動産マーケットを踏まえ、不動産をより好条件でご購入いただける買主を探索することになりました。入札の結果、区分マンションのリノベーションを専業とする不動産会社へ売却しました。

――法人については?

不動産売却後の法人は、当社にて買収しました。通常は不動産を保有している状態で会社を買収しますが、本件は不動産と会社を切り分け、先に不動産を売却し、その後会社を買収・清算する点が通常と異なります。

幅広い提案で売主様の希望を実現。不動産M&A仲介だけでなく会社買収の選択肢も

――今回の取引におけるポイントは?

当初は不動産M&Aのご相談を受けましたが、その手法にとらわれず、売主様の課題解決のために複数の選択肢を提示できたことが成功の主な要因と考えています。当社の買い手ネットワークを活かし、意欲的な買主様を見つけることができました。

また、株主数が多いと通常は合意形成に時間を要することもありますが、今回は先に不動産価格が確定しており、各株主様の手取り額が明確になったので、スピーディな意思決定が実現しました。

不動産取引に精通した東急リバブルが、豊富なネットワークと柔軟なご提案で課題解決をサポート

――不動産を保有する法人の整理で大切なことは?

不動産を保有する法人の株主様には、将来の株主構成や、保有する不動産のメンテナンスや日常の管理等、様々な悩みがあるはずです。ご家族で会社と不動産を受け継いできたものの、相続のしやすさを考慮してご自身の代で区切りをつけ、現金化したいというケースもあるでしょう。

不動産取引に特化した東急リバブルでは、不動産売買仲介業務のみならず、その専門性を活かしたM&A支援を行うと同時に、社内連携と豊富なネットワークを活かし、お客様の希望条件に応じ、ご提案をいたします。

当社による買取も含め、売主様の最適な選択を可能にする多様な選択肢をご提示いたします。

ぜひ一度ご相談ください。

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