無断で着工された所有地の造成工事について相談させてください。
Q.ご相談内容
主人が相続した土地についてです。
住居から離れた山の一角を親族と共同所有しています。
宅地にして売買したいとの申し出を不動産屋を名乗る人Ａ氏から連絡をもらいました。
金額提示されましたが、実はそこは住宅開発地域で一戸建てをたくさん建てており高級住宅地でした。坪単価で計算すると１割程度の提示だったため保留していました。Ａ氏は４月から着工したいと言っていました。
すると、Ａ氏の元会社社長を名乗る人Ｂ氏から、Ａ氏は解雇されておりその土地を売るなら自分の会社にしてほしいとの手紙が来ました。しかしＢ氏と連絡を取ろうとしましたが取れず結局全てが保留になりました。
すると、数日前にＡ氏からメールが来て、連絡がないので着工しましたとのこと。
驚いてしまいました。
このような場合、こちらに非があるのでしょうか？
勝手に土地をいじられて売値も了承していないのに戸建てをたてられてしまったら、どうしたらいいのでしょうか？
何をどうすべきか、誰に相談するべきかもよく分からずご相談しております。
主人や親族は、山の一角を売るのも売らないのもどちらでもいいようです。
訴える事も出来ますが、弁護士費用もかかるため最終手段にしたいと私個人的に考えています。
A.東急リバブルからの回答
そもそもまだ所有権が移転していない土地に勝手に建物を建てるということは当該業者もしくはＡ氏は不動産侵奪罪（刑法２３５条の２）に当たりうる行為です。
また、返事がないから了承したとみなすという行為は、「ネガティブオプション」とも呼ばれ、それによって金銭を受領した場合には、詐欺罪（刑法２４６条）にあたりますし、本件の場合にはまだ金銭の支払いがないといっても、詐欺未遂罪には当たる可能性があります。
このようにＡ氏の行為は犯罪に該当しうるものですので、一度警察にご相談されたほうがよろしいかと思います。非常に対応が怪しいですし、直接やり取りはされないほうがよろしいのではないでしょうか。また弁護士の無料相談会も行政が主催して行われておりますので、ご活用されるのもよろしいかと思います。
ご相談への回答について
「不動産なんでもネット相談室」は、実際にお客様より相談いただいた内容に、東急リバブルが中立的な視点で回答した内容を記載しております。不動産に関してご不明点がありましたらご参考ください。
