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郊外とは?都市部との違いや郊外に住むメリットとデメリット、人気のエリアを紹介

郊外とは、都市部に隣接した地域のことを指すのが一般的です。都市に近いぶん、通勤や通学の利便性が高い一方で、家賃相場が都市に比較して安く、自然が多い街並みが魅力です。

今回は、魅力の多い郊外についてお伝えするとともに、郊外へ住むメリットデメリット、おすすめの郊外エリアについてお伝えします。

今後、郊外への転居を検討している方は、これからお伝えすることをぜひ参考にしてください。

郊外とは都市に隣接した地域のこと

郊外は一般的に「都市部に隣接した地域」を指すのが一般的です。

しかし、「どこからどこまでが郊外」のように明確な定義はありません。そのため、人の考え方や意識によって郊外の基準が変わってしまうこともあります。

一般的に郊外といえば、いわゆるベッドタウンのことをいいます。

都市部に近く、通勤や通学の利便性が高い上に、都市部と比較して家賃相場が低いため住みやすいのが特徴です。

郊外と都市部の違いは?

郊外に明確な定義がないように、都市にも明確な定義はありません。一般的には、地理的な位置や環境、生活文化などの違いから区別されています。

郊外は都市部から離れた場所に位置し、自然環境に囲まれた場所が多いです。穏やかな生活を送ることができる環境が特長ですが、娯楽施設や夜景などが少ない場合があります。一方、都市部は大都市の中心に位置し、人口密度が高い場所です。多彩な生活文化があり、夜遊びや文化活動などが楽しめる場所です。

郊外と田舎の違いは?

郊外と田舎の比較においても、境目や明確な基準、違いはありません。一般的には、郊外や都市部に該当しない地域のことを田舎と表します。

郊外は都市部への通勤が可能な少し離れたベッドタウンあたりを指す場合が多く、自然環境も豊かですが、スーパー・薬局などの生活に必要な商業施設は充実しています。田舎は都市部への通勤が困難な場所を指す場合が多いです。徒歩圏内に生活に必要なすべての商業施設が揃うことは難しく、買い物は車での移動になる場合が多いです。

郊外に住むメリット

郊外は都市部に隣接しているため、通勤や通学等の生活面で苦労することは少ないです。

また、都市と比較すると家賃相場が低くなるため、住みやすいのも特徴です。都市部と同程度の家賃を支払った場合は、都市部よりも広い部屋を借りられるでしょう。

物価も都市部と比べれば安価傾向であるため、生活の拠点として郊外を選択するのはメリットが大きいです。

さらに、郊外は自然や森林、公園なども多いことも魅力です。

都市部は大きなオフィスビルや商業施設が多く、あまり自然を感じられませんが、郊外は緑が豊かな傾向にあるため、リフレッシュ効果にも期待ができるでしょう。

また、郊外は住宅街がメインになるため、治安が良くて生活を送る場所としては最適です。

郊外に住むデメリット

郊外は都市部と比較して物価や家賃、住宅の相場が安いのがメリットです。

しかし、郊外にある物件を売却しようとしたとき、資産価値が著しく低下してしまうおそれがあります。例えば、都市部の不動産価値は安定しており、タイミング次第では取得価格以上の価格で売却することもできます。

一方で、郊外の不動産の場合は、年数の経過に伴って価値が減少していくのが一般的です。

そのまちにずっと住むつもりで不動産を購入するのであればとくに問題はありませんが、いずれ買換えや売却を検討しているならば、郊外に不動産を購入するのはデメリットとなる可能性があります。

そして、都市部と比較すると通勤や通学に時間がかかる点も、郊外のデメリットです。

郊外でも移動手段は準備されていますが、都市部ほどの利便性を得るのは難しいでしょう。また、気象状況次第では通勤や通学に支障が出る場合もあります。

都市部と郊外の二拠点生活という選択肢を選ぶ人も

最近では、テレワークも普及し、働き方の選択肢が広がったことで二拠点生活を選択する人も増えているようです。

二拠点生活とは?

都市部と郊外の二拠点生活とは、両者の長所をどちらも堪能したい人が、都市部と郊外の両方に住むことを指します。

都市部と郊外の二拠点生活|メリット・デメリット

都市部は施設やサービスが充実しており、ビジネスや学習の拠点として適した面があります。一方、郊外は物価が安く、環境も良好で、家族との生活や趣味に適した面があります。
生活拠点を二箇所設けることで理想の生活を叶える二拠点生活ですが、都市部と郊外を行き来するための手間や費用がかかるといったデメリットもあります。

首都圏の人気の郊外エリア

首都圏周辺の郊外エリアとして、町田市、さいたま市、藤沢市などを紹介します。それぞれの郊外エリアの特徴や交通の利便性についてお伝えします。

東京都立川市

広大な敷地を誇る昭和記念公園で知られる立川市は、多摩地域の中心部分に位置し、約18万人が暮らす街です。

東京駅から立川駅までの距離は37.5キロメートル、JR中央本線特別快速電車で約40分、新宿駅からは25分ほどです。鉄道路線はJR中央本線、JR青梅線、JR南武線、西武拝島線、多摩都市モノレール線があります。

子育て環境も充実しており、立川駅から歩いて約13分の場所には、「子育てひろば」や「立川まんがぱーく」などの施設が入った「立川市子ども未来センター」があります。ここは、子どもたちや子育て中のパパ・ママをサポートする施設です。子育て・教育相談はもちろん、さまざまなイベントを催すギャラリーなどもあるので、子ども連れのおでかけにぴったりです。

立川市の不動産情報

東京都町田市

東京都の最南端にあり、豊かな自然が魅力的な町田市は、郊外のなかでも比較的人気度が高い地域です。

約43万人の人が住む町田市の交通の利便性としては、全4路線9駅があるため東京都心部はもちろん神奈川県横浜市へのアクセスもしやすいのが特徴です。

町田市には大きな商業施設が点在しています。日用品の買い物からファッションビル、映画館などさまざまな環境が整っているため、町田市内で十分生活ができるでしょう。

また、町田市内は多くの医療機関や教育機関が整っています。万が一のことがあっても、都心部までのアクセスもあるため安心して生活を送れるでしょう。

なお、町田市の犯罪認知件数は年々減少傾向にあり、2014年には3,778件でしたが、2020年では2,128件となりました。町田市独自に不審者・犯罪者情報をメール配信するサービスを提供していますので、より安全で快適に暮らせます。

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埼玉県さいたま市

東京都に隣接する埼玉県の県庁所在地としても知られるさいたま市は、郊外のまちとしてもたいへん人気のあるエリアです。

さいたま市から東京都心部への交通は、バスや電車などの公共交通機関が用意されています。さいたま市内を代表する大宮駅から東京都心駅までJRの路線で行く場合は、30分前後で到着できるため、利便性も高い地域です。

また、さいたま市の大宮駅の周辺は非常に栄えており、多くの商業施設が点在しています。日用品の買い物や、ファッションビル、映画館などさまざまな商業施設が点在しているため、特別な目的がない限りは、さいたま市内で生活を楽しめます。

医療機関においては、市内に総合病院や大学病院があります。そして、教育施設も多く点在しているため、通学圏内で教育施設を見つけることも容易です。仮に都心部への通学を前提としても、30分程度で通えるため、大きな負担にはならないでしょう。

なお、さいたま市の犯罪認知件数は2020年に8,057件でした。ほかの地域と比較すると多い傾向ですが、年々減少しています。

さいたま市大宮区の不動産情報

神奈川県鎌倉市

歴史と華やかな文化を伝えている神奈川県鎌倉市は三浦半島の西側に位置し、市内にはJR横須賀線、東海道本線、京浜東北・根岸線、湘南モノレール、江ノ島電鉄が通っています。

都心から鉄道を利用すると約1時間の距離にあり、東京都心、横浜エリアのベッドタウンとして宅地開発が進んでいます。その一方で高級住宅地や別荘が多いのも特徴です。

海もあり、緑豊かな自然も残る鎌倉市では、古くから漁業や農業が営まれていました。腰越地域ではシラス漁や定置網漁が営まれ、漁港では朝市を開催して新鮮な海の幸を販売しています。

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神奈川県藤沢市

神奈川県湘南地方に位置する藤沢市は、都市に近い郊外でありながら閑静な住宅街が広がり、治安が良いことから住みやすいと評価が高い地域です。

藤沢市から東京都心へのアクセスは、湘南新宿ラインや東海道本線の利用をすることで1時間前後です。

上記の2エリアと比較すると東京都市部までの時間が気になるかもしれませんが、1時間弱で行けるのであれば許容範囲という方も多いのではないでしょうか。

藤沢市藤沢駅周辺には多くのショッピングモールが点在しています。また、藤沢市は江ノ島まで行きやすく、レジャースポットとしても非常に魅力が多いのも特徴です。

海や水族館、鎌倉の街並みなど都心とは一味違う雰囲気を楽しめるのも藤沢市の魅力です。

藤沢市には総合病院や市立病院があります。教育機関も点在しているため、医療面や教育面で心配することは少ないでしょう。

また、藤沢市は子育て支援センターが4ヶ所あったり自然が多かったりと、子育てに力を入れている印象です。

子育て世帯の方は、郊外である藤沢市も検討されてみてはどうでしょうか。

治安の面では、藤沢市の2021年時点の犯罪認知件数は1,631件で、決して少ないわけではありませんが、年々減少傾向にあります。藤沢市では犯罪に強いまちづくりを掲げ、防犯ハンドブックを作成しています。

藤沢市の不動産情報

郊外は自然が多くて住みやすい街並みが特徴

今回は、郊外に住むメリットデメリットや、おすすめの郊外エリアについてお伝えしました。

郊外や都市、田舎などには明確な定義はありませんが、一般的には都心に隣接した地域が郊外と呼ばれます。

郊外は都心よりも家賃や物価が安く、自然が多くて生活がしやすいといった特徴があります。都心に近くて通勤や通学の利便性も高いため、人気が高い傾向にあります。

郊外への転居を検討されている方は、ぜひ今回お伝えしたことを参考にしてください。

この記事のポイント

郊外とは?

郊外は一般的に都市部に隣接した地域でベットタウンを指します。しかし、範囲の定義は明確にありません。
詳しくは「郊外とは年に隣接した地域のこと」をご確認ください。

郊外に住むメリットとは?

都市部に隣接している地域のため、通勤や通学の生活面で苦労することは少なく、家賃相場が低くなるため、住みやすいのも特徴です。
詳しくは「郊外に住むメリット」をご確認ください。

この記事の監修

林 裕二
資格情報: 2級ファイナンシャルプランニング技能士、AFP

2018年に2級FP技能士を取得後、FP Webライター として業務を開始。不動産や相続、ライフプランニング等「人生」に関わる分野を得意とする。現在は宅建士の資格取得を目指して勉強をしながら、不動産関連記事執筆をメインに活動している。

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