輸入住宅
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輸入住宅とは?デメリットや中古購入時のポイントも解説

執筆者プロフィール

悠木まちゃ
宅地建物取引士

ライター・編集者。ハウスメーカー勤務時に、新築戸建て住宅のほか、事務所建築や賃貸アパートの営業・設計を経験。
その後、2019年よりフリーライター・編集者として活動を開始。実務経験を活かし、不動産・金融系を中心に執筆から編集まで行う。ブックライターとしても活動するほか、ライター向けオンラインサロンの講師も担当している。

ざっくり要約!

  • 輸入住宅はデザイン性が優れているだけでなく、耐久性も高い住宅が多いです。
  • 輸入住宅のデメリットは、建材が日本の規格と異なることや、建築費が高額になる傾向にあることです。
  • 輸入住宅の中古住宅は高耐久・高性能のため、資産性は高いといえます。

輸入住宅とはどんな家?

輸入住宅とは、海外の設計思想に基づき、輸入資材や海外の工法を用いて建てられた住宅のことです。デザイン性の高さで注目されていますが、耐久性の面でも優れているのが特徴です。

耐久性が高い構造が多い

輸入住宅で多く採用されているのが、2×4工法や木質パネル工法です。

日本では柱と梁、筋交いなどからつくる木造軸組工法が主になりますが、欧米では面と面を合わせて建物をつくります。たとえば、北米で一般的な2×4工法は、角材と合板を接合してパネルをつくり、それを組み合わせて住宅を建てる工法です。

屋根や壁、床などを面で支えるため、ねじれや変形がしにくく、耐久性が高い構造であるといわれています。

開放的な空間が魅力

輸入住宅は、広いリビングやオープンキッチン、勾配天井など、開放感あふれる空間が魅力です。デザインの考え方だけでなく、日本との設計基準の違いも影響しているのかもしれません。

例えば、日本の畳のサイズは910mmを基準にしていますが、輸入住宅の設計基準は1220mmや1200mmが主流です。そのため、通常の住宅よりも輸入住宅のほうが、空間や間口が広くつくられる傾向があります。

総じてデザイン性が高い

デザイン性の高さは、輸入住宅の大きな魅力の一つといえます。

たとえば、ぬくもりがあるプロヴァンス風や、フランスの田舎町をテーマとしたフレンチカントリー風のほか、特徴的な切妻屋根のアーリーアメリカンタイプなどが人気を集めています。

輸入住宅の伝統的なスタイルは、デザインが美しいことに加え、流行に左右されないことも利点です。

輸入住宅の代表的なスタイル

輸入住宅には主に、北米スタイルと北欧スタイル、南欧スタイルの3種類があります。地域や国によってスタイルが全く異なるので、それぞれの特徴を見ていきましょう。

北米スタイル

北米スタイルは、19世紀にヨーロッパからアメリカへ渡った移民によって作られた住宅のスタイルです。

デザインはバラエティに富んでおり、アメリカ西海岸のライフスタイルを反映したカリフォルニアスタイルは、開放感のある間取りで窓が大きく、風通しのよさや採光を重視しています。また、アメリカンカントリースタイルは、パイン材を使ったあたたかみのある内装が特徴です。

北米スタイルの住宅は、主に2×4(ツーバイフォー)工法でつくられています。
2×4工法は、2インチ×4インチの角材と合板でパネルを作り組み立てていく方法で、アメリカで生まれた工法です。

北欧スタイル

北欧スタイルは、スウェーデンやフィンランドをはじめとした北ヨーロッパに多い住宅です。内装に木をふんだんに使っており、ナチュラルテイストのデザインとなっています。

厳しい寒さへの対策のため、断熱性や気密性を重視している点も特徴です。窓は断熱性の高い「木製サッシ3層ガラス窓」を使っています。

北欧スタイルの住宅は、主に2×4工法や2×6工法でつくられています。家全体を外側から断熱材で覆い、魔法瓶のように保温する方法を採用しており、日本では「外断熱工法」と呼ばれています。

北欧スタイルの住宅は、北海道・東北などの寒冷地に特に向いています。

南欧スタイル

南欧スタイルは、主にフランスやスペイン、イタリアなど南ヨーロッパで主流の様式です。

例えば、南フランスのプロヴァンス&スパニッシュや、白を基調としたフレンチスタイル、イタリアのヴィラ風のイタリアネートなどがあります。

南欧スタイルは白や淡い色の塗り壁、レッド・オレンジの屋根など、目を惹く外観が特徴。

また、南欧は温暖な気候で日差しや乾燥が強いため、レンガや木材など断熱性の高い素材が使われています。

輸入住宅のデメリット

輸入住宅 デメリット

おしゃれで開放的な輸入住宅ですが、デメリットもあります。輸入住宅を選ぶ前に、知っておきましょう。

建材が日本の規格と異なる

輸入住宅のデメリットとして挙げられるのは、建材の規格が日本と異なることです。

リフォームや修繕をおこなう際にも、資材の在庫が無ければ取り寄せなければなりません。輸入するために時間や費用がかかるのではないかと心配な方もいるでしょう。

しかし、輸入住宅専門のハウスメーカーの場合なら、独自のルートで仕入れをしていることが考えられます。住宅の購入時点で、アフターサービスの体制などを確認しておくとよいでしょう。

建築費が高額になる傾向にある

輸入住宅は、一般的な住宅よりも建築費が高くなる傾向にあります。

その要因のひとつは、使用している建築資材の仕様やグレードが高いことです。ローコスト住宅では使用しないような外壁材や屋根材、床材などが、輸入住宅では標準仕様として使われています。たとえば、かわら調の屋根材やパインの内装材などが、そのひとつです。

素材のグレードが高いうえに、資材を輸入する際の輸送費もかかるため、一般的な住宅よりも高くなる傾向があります。

インテリア選びに工夫が必要

ひと言で輸入住宅といっても、北米スタイルや北欧スタイル、南欧スタイルとさまざまなタイプがあり、それぞれに適した家具や雑貨は異なります。輸入家具であれば合うというものではありません。

このため、自分が住む輸入住宅に調和する家具が見つからないこともあるでしょう。屋外のエクステリアを選ぶことはさらに困難です。

トータルでデザインを整えることの難しさは、輸入住宅の課題といえます。

輸入住宅の中古住宅ってどうなの?

輸入住宅を検討しているものの、予算が厳しいという場合には、中古住宅で探すのもひとつの方法です。輸入住宅を中古住宅で購入する際のポイントについて説明します。

高耐久・高性能のため資産性は高い

輸入住宅は、2×4工法などを用いることで強度が強い点が特徴です。構造がしっかりしているため、築20年程でも十分に住めます。

輸入住宅のスタイルによっては、厳しい寒さに耐えられるような断熱工法を採用していたり
性能の高い窓を採用していたりもします。

高耐久・高性能である輸入住宅は、一般的な住宅よりも資産性を維持しやすいと考えられるでしょう。

購入時に修繕・リフォームの予算も把握する

購入する際は、物件の価格以外に修繕の費用を見積りしておきましょう。汚れや劣化があれば、住み始める前にリフォームすることになるかもしれないので、住宅の外観や内装をチェックします。

また、将来的には大掛かりなリフォームも必要となります。築年数を確認し、外壁や屋根の塗装などをいつ頃行うべきか把握しておく必要があります。特殊な屋根材などを使っている場合には、メンテナンスの仕方や修繕費用の目安を不動産会社に確認してみてください。

まとめ

輸入住宅はデザイン性の高さや開放的な空間が魅力であるほか、耐久性が高い住宅も多いです。建築費は高額になる傾向がありますが、高耐久・高性能のため、資産性は維持しやすいと言えるでしょう。

北米スタイルや北欧スタイルなど、さまざまなスタイルがあるので、自分のライフスタイルや価値感に合う住宅を探してみてください。輸入住宅の購入を検討している方は、不動産会社に一度相談してみるとよいでしょう。

この記事のポイント

輸入住宅の特徴は?

耐久性が高い構造が多いこと、開放的な空間であること、デザイン性が高いことです。

詳しくは「輸入住宅とはどんな家?」をご覧ください。

輸入住宅のデメリットは?

建材が日本と規格が異なること、建築費が高額になる傾向にあること、インテリア選びに工夫が必要なことです。

詳しくは「輸入住宅のデメリット」をご覧ください。

輸入住宅の中古住宅ってどうなの?

高耐久・高性能のため資産性は高いです。購入時に修繕・リフォームの予算も把握しておきましょう。

詳しくは「輸入住宅の中古住宅ってどうなの?」をご覧ください。

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