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郊外へ移住するメリットとデメリットを解説!住み良い郊外の特徴を解説

郊外に移住したい気持ちはあるものの、「これまでの生活を変えるのは不安」、「郊外に移住して後悔したらどうしよう」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

移住に興味があるものの、いざ実際に行動しようとしても不安が付きまとってしまいます。

そこで本記事では、郊外へ移住するメリット、デメリットや住み良い郊外の特徴を解説します。

本記事を読んでいただければ、郊外へ移住する際に考えるべきことや、気をつけるべきポイントがわかるため、移住に関する具体的な検討を始められます。

郊外への移住が増えている背景

近年「郊外移住」という言葉を目にすることが増えましたが、実際に移住する方は増えているのでしょうか。「郊外」について明確な定義はありませんが、東京であれば都心から電車で30分〜2時間ほど離れている場所という認識が一般的です。

総務省の住民基本台帳人口移動報告2020年(令和2年)によると、東京圏は9万9,243人の転入超過となり、転出者よりも転入者の方が多い状態ですが、2019年と比較すると4万9,540人の縮小となっています。

さらに2020年7月の東京圏は、1,459人の転出超過となり、2013年7月以降初めての転出超過となりました。そのほかにも2020年は8月、11月、12月が転出超過となっています。

この結果からも東京圏から離れる方が増加していることがわかります。

郊外への移住が増えている理由としては以下の2つが挙げられます。

  • テレワークが進み都心に縛られる必要がなくなった
  • 住環境やライフワークバランスに関心が強まった

それぞれについて解説します。

テレワークが進み都心に縛られる必要がなくなった

新型コロナウィルスの影響で、感染防止の観点から人混みを避けるようになり、多くの企業がテレワークを導入しました。

仕事内容によっては、出勤しなければできないような仕事もありますが、パソコンとスマートフォンがあれば、どこでも仕事ができる方も多いでしょう。

都心のオフィスへ出社しても自宅にいても、同じように仕事ができる企業にとっては、高い家賃を支払って都心にオフィスを構える必要性は低いです。

住環境やライフワークバランスに関心が強まった

移住に興味がある方、実際に移住した方の多くは住環境やライフワークバランスへの関心が強いようです。

内閣官房まち・ひと・しごと創生本部事務局による地方移住者へのアンケートでは、移住を最初に意識したきっかけの1位が「将来のライフプランを考えたことがきっかけ」2位が「現在の生活や仕事に違和感や限界を感じたことがきっかけ」となっています。

また、一般社団法人 移住・交流推進機構による移住に興味がある東京圏に住む20〜30代の若者へのアンケート調査では、移住に興味がある理由の1位が「山・川・海などの自然にあふれた魅力的な環境」で、2位が「子育てに適した自然環境」との結果でした。

このように、都心での生活では得ることが難しい住環境などを求め移住する方が増えています。

郊外へ移住するメリット

都心から郊外に移住するメリットは大きく分けて2つです。

  • 家賃を抑えて広い部屋にも住める
  • 自然が豊かで広々とした環境で生活できる

それぞれを詳しく解説していきます。

家賃を抑えて広い部屋にも住める

郊外に住むことで、都心よりも安い家賃で広い部屋に住めます。

総務省の平成30年住宅・土地統計調査によると東京都の1住宅あたりの延べ面積は65.18㎡で1ヶ月あたりの家賃は81,001円ですが、神奈川県では77.80㎡で68,100円、千葉県では89.21㎡で57,421円との結果が出ています。

郊外は都心よりも家賃が低いため、趣味の部屋を作ることや自家用車を持つことも比較的容易にできます。

自然が豊かで広々とした環境で生活できる

郊外では、自然が豊かで広々とした環境で生活できます。

自宅に庭を持てることに加え、大規模な公園で子どもやペットとのびのび遊ぶことも可能となります。

自然の多い場所で子育てをしたいと考える方にとっては、このうえない環境といえます。

郊外に移住するデメリット

郊外に移住することで、都心に住んでいてはできなかったことが、できるようになる反面、デメリットもあります。

郊外に移住するデメリットは大きく分けて以下の3つです。

  • 都心への移動に時間がかかる
  • 商業施設が少ないことがある
  • 移住先で新たな人間関係を構築する必要がある

デメリットを知ることで、郊外での生活を具体的にイメージできますので、詳しく解説していきます。

都心への移動に時間がかかる

移住先の立地によっては都心へのアクセスに時間がかかってしまいます。

完全な在宅勤務ではなく、月に数回出社しなければならない方は、都心への移動時間も考慮して移住先を決めてください。

郊外であっても都心に直接つながっている沿線の駅が最寄りであれば、都心に移動する際の負担を抑えられます。

商業施設が少ないことがある

都心と比べると、郊外では商業施設の数が少なくなっています。

郊外では一定のエリアにスーパーや飲食店が集中している傾向にあるため、立地によっては買い物に不便を感じてしまうでしょう。

エリアによっては、車を所有しなければならないケースもあります。

移住先で新たな人間関係を構築する必要がある

移住先では新たな人間関係が生まれます。

都心のマンションでは、隣の部屋に住んでいる方の顔もわからないことが多いですが、郊外ではご近所の方とのお付き合いが重要とされることがあります。

より深い人間関係が良いと思う方もいれば、ストレスを感じてしまう方もいるため、自分はどちらのタイプかを考えたうえで移住してください。

地域の人間関係にストレスを感じてしまう方は、注意が必要です。

住み良い郊外の特徴

郊外移住のメリット、デメリットを解説しましたが、都心にしか住んだことのない方にとっては、移住先にどのような場所を選べばいいのか不安も多いでしょう。

ここからは住み良い郊外の特徴を解説します。安心して移住できる住み良い郊外の特徴は以下の3つです。

  • 都心まで乗り換えなしで行ける
  • 大型スーパーやショッピングモールがある
  • 病院やクリニックが充実している

すべてを満たす移住先を見つけるのは難しいため、自分が重要に思うことに優先順位をつけることが大切です。

都心まで乗り換えなしで行ける

仕事で月に数回出社しなければならない方は、都心まで乗り換えなしで行ける移住先を選んでください。

都心に行くまでに時間がかかるとしても、乗り換えがなければ移動にかかる労力を抑えられます。

最寄り駅に新幹線や特急列車が停車する場合は、普通列車よりも乗車時間が短縮され、快適に移動できます。

新幹線や特急列車が停車する駅は、ほかの駅と比較して家賃が高い傾向にあるため、家賃とのバランスを踏まえて決めましょう。

大型スーパーやショッピングモールがある

郊外であっても人口の多いエリアであれば、早朝から深夜まで長時間にわたって営業をしているスーパーがあるため、生活利便性は高い傾向にあります。

スーパーやショッピングモールの近辺に住めればより便利ですが、住めない場合はネット通販などの活用も検討してください。

病院やクリニックが充実している

移住先を検討する際には、病院やクリニックが充実しているか、確認が必要です。

移住当初は周りに頼れる人も少ないため、体調不良の際に病院やクリニックがないと不安です。

とくに子育て世帯であれば、子どもが病院にかかることも多いため、移住前にしっかりと確認することをおすすめします。

重視するポイントを明確にし移住先を決めよう

テレワークの環境が整備されたことや、ライフワークバランスへの関心が強まったことから、郊外へ移住する方が増加しています。

「これから移住したい!」と移住への憧れを持っている方は、移住のメリット、デメリットをしっかりと理解したうえで、出社頻度など自分のライフスタイルを踏まえて移住先を決めましょう。

移住先を決める際には、候補となる移住先へ事前に何度も足を運び、実際の生活をイメージすることが大切です。

この記事のポイント

郊外へ移住するメリットとは?

郊外に移住するメリットは以下の通りです。

  • 家賃を抑えて広い部屋にも住める
  • 自然が豊かで広々とした環境で生活できる

詳しくは「郊外へ移住するメリット」をご確認ください。

住み良い郊外の特徴

住み良い郊外の特徴は以下の通りです。

  • 都心まで乗り換えなしでいける
  • 大型スーパーやショッピングモールがある
  • 病院やクリニックが充実している

詳しくは「住み良い郊外の特徴」をご確認ください。

この記事の監修

岡﨑 渉
資格情報: 宅地建物取引士

国立大学卒業後新卒で大手不動産仲介会社に入社。約3年間勤務した後に独立。現在はフリーランスのWebライター・Webディレクターとして活動。不動産営業時代は、実需・投資用の幅広い物件を扱っていた経験から、Webライターとしては主に不動産・投資系の記事を扱う。さまざまなメディアにて多数の執筆実績あり。

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