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マンションで買ってはいけない階はある?おすすめの階や階ごとの違いも紹介

執筆者プロフィール

桜木 理恵
資格情報: Webライター、宅地建物取引士、2級ファイナンシャル・プランニング技能士、管理業務主任者

大学在学中に宅地建物取引士に合格。新卒で大手不動産会社に入社し、売買仲介営業担当として約8年勤務。結婚・出産を機に大手ハウスメーカーのリフォームアドバイザーに転身し約5年勤務。その他信託銀行にて不動産事務として勤務経験あり。現在は不動産の知識と経験を活かし、フリーランスのWebライターとして活動。不動産や建築にまつわる記事を多数執筆。「宅地建物取引士」「2級ファイナンシャル・プランニング技能士」「管理業務主任者」所持。

ざっくり要約!

  • マンションで買ってはいけない階はないが、それぞれの階層の特徴やデメリットを理解したうえで購入する必要がある
  • マンションに資産価値を求めるのであれば、眺望や日当たりがよい高層階を買うのがおすすめ

結論からいえば、マンションに買ってはいけない階はありません 。しかし階数によって特徴やデメリットが異なります。買ってから後悔しないためにも、注意すべき点は把握しておきましょう。

この記事では、マンションの低層階・中層階・上層階のそれぞれの特徴と、メリットとデメリットを紹介します。

またマンションの基本的な知識や、購入時に重視すべき要素についても解説します。マンションの購入を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

マンションを買う前に知っておくべき基本知識

マンションには一戸建てとは異なり、管理規約が存在するため、守るべきルールについては購入前に十分理解しておく必要があります。逆にいえば、管理規約があることで、住みやすい環境を維持することにもつながっています。

マンション購入時の注意点

マンションは集合住宅です。専用部分は自分専用の空間ですが、廊下やバルコニーは共用部分になるため、一定のルールに従って利用しなければなりません。また専用部分でも、何の制限もなく自由に利用できるとは限りません。

たとえばペット飼育不可のマンションではペットを飼うことができず、飼育可能なマンションでも頭数が制限されているケースがあります。

また室内をリフォームや改修する場合、基本的には届出が必要になり、共用部分に影響があるような工事はできません。

とくに騒音は問題になることも多く、夜間は楽器の演奏できないと思った方がよいでしょう。

マンションを購入する場合は、管理規約を確認しておくことが重要です。

マンション購入のメリットとデメリット

マンションは管理規約を守って生活しなければならないというデメリットがある一方で、一戸建てでは得られないようなメリットがあります。たとえばバルコニーの外に広がる眺望は、一般的な一戸建てでは楽しむことができません。

またマンションは24時間いつでもゴミを捨てられるケースが多く、共用廊下やエントランスなどは清掃員が清掃してくれます。

自分が手をかけなくても、快適に暮らせることもマンションに住むメリットです。

買ってはいけないマンションの階とその理由

マンションは、所在する階によって特徴が異なります。買ってはいけない階はありませんが、それぞれの階層の特徴やデメリットを理解したうえで購入しないと、買ってから後悔することにもなりかねません。

この章では、低層階・中層階・高層階に分けて、それぞれの特徴やメリットとデメリットを紹介します。自身にとってどの階が良いのかという視点で、ぜひ読み進めてください。

低層階

低層階と呼ぶのに、明確な定義はありません。マンションの規模によっても異なりますが、10階建てのマンションの場合は、1~3階までを低層階とするのが一般的な認識でしょう。

低層階は、他の階と比べて価格が安く抑えられていることが魅力です。人気のエリアでも比較的購入しやすいため、なるべくコストを抑えたい方に向いています。

また朝の通勤時間帯などはエレベーターが混雑し、待ち時間が長くなることがありますが、低層階であれば階段の利用もそれほど苦になりません。したがって駅に近い場合はドアtoドアの通勤時間が短くて済むでしょう。

マンションに住みながら一戸建てのような暮らしを楽しみたい方には、専用庭がついた1階の住戸をおすすめします。子どもが室内を走り回っても、騒音が気にならないこともメリットです。

火災時に消防車が消火活動しやすく、避難しやすいのは低層階です。とくに小さい子どもがいる方は、バルコニーからの転落などの不慮の事故が起きる可能性を考えると、低層階の方が安心できるかもしれません。

注意点を上げるとすれば、1階は洪水時に床上浸水するおそれがあります。1~2階を検討する際は、ハザードマップなどで浸水する可能性がある高さを確認するようにしてください。

加えて、防犯面でもやや注意が必要です。マンションのセキュリティによっても異なりますが、不審者が侵入しやすいので、就寝時はなるべく窓を閉めるようにしましょう。

また低層階は他の階層と比べて、眺望や日当たりが望めない傾向があるため、立地やバルコニーの向きに注意して選ぶようにしてください。

中層階

10階建て程度のマンションの場合は、4~7階までを中層階と考えるのが一般的でしょう。

中層階は、一言でいえばバランスの良い階層です。
どの階層にするか迷ったら、中層階を検討してみましょう。

低層階に比べて不審者が侵入する可能性が低く、洪水時などに床上浸水することはまずありません。また火災時など消防車が消防活動する場合、高さがあることで活動が制限されることもないでしょう。

停電時や災害時にエレベーターが止まった場合は、多少不便を感じるかもしれませんが、
防犯面と災害時のことを考えれば、ちょうどよい階層といえます。また日当たりも眺望についても、バルコニーの前に遮るような建物がなければ、基本的には期待できます。

デメリットを上げるとすれば、特筆すべき特徴やメリットがあまりないことです。高層階のような眺望が望めるかといえば、それほどとはいい難く、基本的にはエレベーターは利用したい高さであるため、低層階のような外出や避難のしやすさはありません。

とくにエレベーターが混雑していて高層階の住民が多く乗っているときは、中層階から乗れない可能性もあります。中層階を検討する場合は、住戸に対するエレベーターの数を確認するようにしましょう。

高層階

10階建て程度のマンションであれば、一般的に高層階は8~10階をさします。

高層階の魅力は、何といっても眺望や日当たりの良さです。
一般的に人気があることから売却する際もスムーズなので、資産価値を重視するのであればおすすめです。

ちなみにタワーマンションは、高ければ高いほど人気があり、資産価値も高くなります。予算が許すのであれば、なるべく高い階を購入したいものです。

タワーマンションによっては、高層階用のエレベーターがあり、混雑時の待ち時間を軽減できます。高層階の購入を検討する場合は、住戸に対するエレベーターの数だけでなく、高層階専用のエレベーターの有無も確認しましょう。

高層階の中でも最上階は上階がないため、住民の足音や生活音に悩まされることがありません。隣接する住戸の生活音が気になる方は、最上階がおすすめです。

しかし、直射日光を屋上部分で受けることから、最上階は室温が暑くなりやすいことに注意しましょう。
断熱材や対策がどのようになっているか確認しておくと安心です。

高層階のデメリットを上げるとすれば、購入価格が高いことがまず考えられます。資産価値が高いことが要因ですが、予算オーバーになる場合は中層階など階数を譲歩し、無理のない価格帯を選ぶようにしましょう。

高層階はエレベーターが停止してしまうと、避難に苦労することが想定できます。災害や火災時の避難にどのくらいの時間がかかるのか確認しておくことをおすすめします。

マンション選びで重視すべきその他の要素

マンションを選ぶ際は、どのようなことを重視したらよいのでしょうか。この章では、3つの視点から、重視すべき要素について解説します。

修繕積立金と管理費

マンションに住む場合は、毎月修繕積立金と管理費を払うことになります。修繕積立金とは、大規模修繕に備えて区分所有者で積み立てるお金です。積立金が不足した場合は、結局値上げや一時金が必要になります。

毎月の支出は抑えたいものの、あまりに安すぎる修繕積立金や管理費には注意が必要です。管理組合が適正に機能しているマンションほど、管理や建物の状態が良好に保たれています。

ちなみに2022年に取引された首都圏マンションの管理費・修繕積立金の平均額は、管理費が12,480円、修繕積立金は11,474円でした。前年比で2.9%の上昇です。エリアによっても相場は異なりますが、修繕衝立金は築年数が古くなると高くなる傾向があります。

出典:首都圏中古マンションの管理費・修繕積立金(2022年度)|公益財団法人東日本不動産流通機構

間取りとエリア

マンションは後から間取りを増やすことや、エリアや環境を変えることはできません。今はちょうどよい部屋数だとしても、将来的に手狭に感じることがあります。よく検討したうえで間取りとエリアを選択しましょう。

地域にもよりますが、一般的に3LDKは人気があり、売却するときも売りやすいでしょう。都心部は価格が高くなりすぎない、コンパクトな間取りも人気があります。

なるべく通勤通学や生活が便利な立地を選ぶようにし、住環境や住み心地も重視して選ぶようにしましょう。

資産としての価値

近い将来に売却する予定がなくても、資産価値が下がりにくいマンションを選ぶようにしましょう。ライフスタイルの変化により住み替えたいときや、まとまった資金が必要になった際も、マンションを売却することで対応できます。

マンションを購入する方は利便性や住み心地を重視する傾向があるため、立地がよく、管理が行き届いたマンションを選ぶようにします。また周辺環境もチェックするようにし、一般的に嫌悪施設といわれるような施設が近くにないかどうかも確認してください。

買ったほうが良いおすすめのマンションの階は?

マンションを購入するうえで、おすすめの階数はあるのでしょうか。

何を重視するかによっておすすめの階数は異なるため、一概におすすめとはいえませんが、この章では安全性や快適性、購入後の満足度の面から、おすすめの階数を紹介します。

安全性と快適性を兼ね備えた階はある?

安全性と快適性の両面で考えるのであれば、中層階以上の比較的高い階数がおすすめです。
窓からの不審者が侵入しにくく、洪水などが発生しても床上浸水する可能性が少ないため、安全を確保しやすいといえます。

また道路を歩く人からの視線が気にならないため、お天気の良い日中などは、カーテンを開けたまま過ごすことができます。バルコニーの向きにもよりますが、中層階は比較的日当たりや眺望も良くなるので、快適に過ごすことができるでしょう。

窓から虫が入りにくい高さは、おおむね5階以上の階だといわれています。まったく入らないということはありませんが、虫が嫌いな方にとっては、譲れない条件になるかもしれません。

加えて災害時の安全性を考えると、高層階より中層階の方が安心です。あまりに高すぎると、消防車による消火活動が苦戦するおそれがあります。また停電時や地震の際は、エレベーターは止まってしまいます。階段で避難しなければならないことを考えれば、中層階がバランスも良くおすすめです。

購入後の満足度を高めるポイント

マンション購入後の満足度を高めるためには、自分がマンションに何を求めているのか把握し、自分の住まい方に合った階数をいかに選択できるかにかかっています。

マンションに資産価値を求めるのであれば、眺望や日当たりがよい高層階を選びましょう。人気があるため売却する際も売りやすく、比較的値崩れしにくいことも魅力です。

また高層階は車両や電車などの騒音が伝わりにくく、窓の外からの視線も感じないで済むため、快適に暮らしたいという希望も叶えてくれるでしょう。

駅近の魅力を存分に活かしたいのであれば、低層階がおすすめです。通勤時間帯のエレベーターは混雑することがあり、待ち時間も長くなりがちです。その点低層階であれば、階段も使うことができ、出勤時やお出かけの際にイライラしなくて済みます。

また低層階は相対的に価格が安いため、なるべくコストをかけず、家計にゆとりを持たせたい方に向いています。

この記事のポイント

マンションで買ってはいけない階はある?

マンションは、所在する階によって特徴が異なります。買ってはいけない階はありませんが、それぞれの階層の特徴やデメリットを理解したうえで購入しないと、買ってから後悔することにもなりかねません。

たとえば低層階は、他の階と比べて価格が安く抑えられていることが魅力です。人気のエリアでも比較的購入しやすいため、なるべくコストを抑えたい方に向いています。

詳しくは「買ってはいけないマンションの階とその理由」をご覧ください。

マンション選びで重視すべきことは?

マンション選びで重視すべき要素はいくつかありますが、近い将来に売却する予定がなくても、資産価値が下がりにくいマンションなのかどうかを確認しておくのがおすすめです。

資産価値が下がりにくいマンションなら、ライフスタイルの変化により住み替えたいときや、まとまった資金が必要になった際も売却することで対応できます。

詳しくは「マンション選びで重視すべきその他の要素」をご覧ください。

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