子供部屋 収納
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子供部屋の収納アイデア。成長に合わせた収納方法を紹介

執筆者プロフィール

高山みさと
インテリアコーディネーター

CADオペレーター・大手住宅設備メーカー勤務を経て、住宅ライターとして開業。インテリアコーディネーター資格保有。元キッチンスペシャリスト。家づくりやリフォームにおける難しい知識を分かりやすく伝えている。プライベートでは築20年の戸建て住まい。リフォームやDIYで家づくりを楽しんでいる。

ざっくり要約!

  • 子供部屋の収納は、年齢や性格に合わせることがコツ
  • 収納は一度決めたら終わりではなく、成長に応じて見直すことも大切

子供部屋がいつも散らかっている……。そんな悩みをお持ちではないでしょうか。子供部屋の収納は、お子さんによって向き・不向きがあり、成長に合わせてつくり変えていくものです。

この記事では、子供部屋の整理と収納について解説し、未就学児・小学生・中高生の3つに分けて収納アイデアを紹介します。

子供部屋収納のコツは子供に合わせること

子供部屋の収納は、一度決めたら終わりではありません。身長が伸びたり、所持品が増えたりしたタイミングで、使いやすくなるように見直すことが大切です。

年齢に合わせる

年齢が低い場合の収納は、危険がないことが大切です。背の低い収納家具を使い、転倒しないように金具で壁に固定すると、安心して使えます。

また、蓋や扉で開閉する収納家具は、指をはさむ危険があるのでできるだけ避け、直感的に出し入れできるカゴ等がおすすめです。

性格に合わせる

整理整頓が得意な子もいれば、苦手な子もいます。親が収納方法を考え一緒に片付けても、お子さんに合わない収納方法であれば、すぐにリバウンドしてしまいます。

収納を作る際には、子供の性格に合わせ、できるだけラクに片付けられる方法を見つけてあげることがポイントです。

成長に合わせる

成長して背が伸びると、低すぎる家具は使いにくくなることも。収納家具は、成長に応じて見直す必要があります。

また、自己管理ができるようになる反面、所持品が増え、収納が足りなくなることも少なくありません。収納家具を増やすだけでなく、物の取捨選択を教えることも大切です。

未就学児におすすめの子供部屋収納アイデア

未就学児の場合は、自分で遊ぶおもちゃや絵本を中心に片付ける仕組みづくりをしてみましょう。親と一緒に、楽しく片付ける習慣を身に付ける意識を芽生えさせることが大切です。

汎用性の高い置き家具を活用

未就学児の場合は、汚れても落書きされても惜しくない、安価なカラーボックスやオープンボックス等、フレキシブルに使える収納家具がおすすめです。

カラーボックスやオープンボックスはカスタマイズできるアイテムが多く、使い方も自由自在。また、汎用性が高く、成長して所有する物が変化しても対応しやすい収納です。

見せる収納で楽しくお片付け

親はきれいに片付けたいと思いがちですが「今日はどうやって遊ぼうかな?」と、おもちゃを前にワクワクする心は、子供の好奇心や創造性を育むものでもあります。

この際、毎日遊ぶおままごと道具や電車等は、すぐ手に取れるようにディスプレイするのも一案です。お気に入りのおもちゃを「飾る」と捉えられるようになると、進んで片付けるようになるかもしれません。

写真やシールでラベリング

引き出しはスッキリ片付けられますが、中が見えにくいことが難点。未就学児には管理が難しい収納ですが、ラベリングをすると分かりやすくなります。

未就学児の収納ラベリングは、直感的に理解できるように工夫を。おもちゃの写真を撮ってラベル代わりにしたり、市販のシールを使ったりすると良いでしょう。幼稚園や児童館のラベリングや分類方法も参考になります。

小学生におすすめの子供部屋収納アイデア

小学生になると、自分の部屋を持つお子さんが増えます。学用品と遊び道具が混在するので、それぞれの定位置を決めると、学習と遊びのメリハリを付けやすくなります。

家庭によって異なるランドセル収納

毎日使うランドセル置き場は、ご家庭によってさまざま。低学年の場合はリビング学習のケースも多く、ランドセルはリビングの一角に置いて、学校からのお便りや連絡帳を確認するご家庭も多いようです。

ランドセル収納は、子供が面倒と感じてしまうと床に放置されてしまうことも。置きやすい棚の上に置くだけ、といったシンプルな収納方法がおすすめです。

今着ている洋服の収納方法

一般的なクローゼットのハンガーパイプは高く、子供が手を伸ばしても届きません。
クローゼットのハンガーパイプに吊るす「吊り下げハンガー」を使うと、クローゼットを上下2段に分けることができます。下段は子供自身で管理し、上段はシーズンオフの衣類に分けると便利です。

また、洋服の収納を子供に任せるためには、ハンガーに掛けるだけ、カゴや引き出しに放り込むだけ等、簡単な動作で片付けられる仕組みにしましょう。

おさがり、サイズアウト……増える洋服の整理と収納

子供服は、まだきれいな状態であれば誰かに譲ったり、フリマアプリに出品したりすることもあるものです。今着ていない服は、親が管理しやすい方法で収納しましょう。

着ていない洋服の整理収納

【ステップ1】今着ていない洋服を全て出し、全体量を把握する
【ステップ2】状態の悪い洋服は除外、処分する
【ステップ3】洋服を分類する(性別、サイズ別、シーズン別等)

分類ができたら、収納ボックスや引き出しに収納します。何が入っているか一目で分かるようにできるだけ透明な収納を使い、さらにラベリングするのがおすすめです。

誰かに譲ることが前提の短期保管であれば、出し入れが簡単な収納用品を選び、兄弟姉妹のために数年保管するのであれば、圧縮袋でコンパクトにすると場所を取りません。
また、ベッド下に入る薄型の収納用品も便利です。

中高生におすすめの子供部屋収納アイデア

子供部屋 中高生 収納

中高生の場合は教材やテキスト、部活や趣味等、全体的に物の量が増えますが、片付けは子供の自主性に任せたい年頃でもあります。

学習環境を整える

小学生ではリビング学習がメインだったご家庭も、中学生になると学校や塾の試験等で、集中して勉強する環境が必要です。

使用する教科書やテキストが増えるので、頻繁に使う教材は机の上に保管を。ファイルボックスを使って教科別に立てると、管理しやすくなります。
終わった教材を見返す可能性もあるので、書棚があったほうが安心です。

また、成長が著しい時期でもあるため、机や椅子が子供の身長と合っているか、こまめにチェックしましょう。

毎日使う物はシンプルに収納する

教材や書籍が増えるのは、中高生に共通して言えることですが、お子さんによっては部活や趣味のアイテムが増える可能性もあります。

毎日着る制服はハンガーに掛けるだけ、部活の道具は置くだけ、といった極力シンプルな収納方法がベストです。物によっては玄関に収納したほうが、朝の時間のロスを防げる場合もあります。

少しずつ子供の自主性に任せる

物が増える一方のお子さんに対しては、使わない物を整理するサポートは必要かもしれません。ですが、できるだけ子供の自主性に任せたい年頃でもあります。

また、整理整頓されていないと探し物や忘れ物が増え、学校生活がスムーズに回りません。お子さんのためにも「片付けることは面倒でもメリットが多い」と気付いてもらうことも大切ではないでしょうか。

収納のステップアップで子供の自主性を育む

子供に片付けや収納を習慣付けるには、幼児期からの積み重ねも大切です。性格によって、収納方法の向き・不向きはありますが、視覚的に分かりやすくしたり、カゴに入れるだけの収納にしたり、工夫できることはたくさんあります。

整理収納は自己管理の一歩とも言え、お子さんの自立への足掛かりともなるもの。個性や成長に合わせながら、気長に向き合っていきたいものですね。

この記事のポイント

子供部屋の収納のコツは?

子供部屋の収納は、年齢や性格に合わせることがポイントです。成長に応じた見直しも必要になります。

詳しくは「子供部屋収納のコツは子供に合わせること」をご覧ください。

保育園児や幼稚園児に合わせた収納のコツは?

未就学児の場合は、親と一緒に楽しく片付けられる環境作りを。お気に入りのおもちゃはディスプレイすることもおすすめです。

詳しくは「未就学児におすすめの子供部屋収納アイデア」をご覧ください。

今着ていない洋服やおさがりの収納方法は?

まず全体量を把握し、傷んだ洋服は処分します。次に性別・サイズ別・シーズン別に分類して収納します。

詳しくは「おさがり、サイズアウト……増える洋服の整理と収納」をご覧ください。

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