マンション ゲストルーム
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マンションのゲストルームとは? 利用方法や注意点を解説

執筆者プロフィール

高山みさと
インテリアコーディネーター

CADオペレーター・大手住宅設備メーカー勤務を経て、住宅ライターとして開業。インテリアコーディネーター資格保有。元キッチンスペシャリスト。家づくりやリフォームにおける難しい知識を分かりやすく伝えている。プライベートでは築20年の戸建て住まい。リフォームやDIYで家づくりを楽しんでいる。

ざっくり要約!

  • マンションのゲストルームとは、居住者の来客が宿泊できる共用施設のこと
  • 運営は管理費でまかなわれるが、一般的には利用料金がかかる

マンションのゲストルームは、遠方に住む親戚や友人がマンションを訪れる際に重宝する宿泊施設です。ただし、ホテルや民宿とは異なりマンションの共用施設であることから、利用には注意点があります。

この記事では、ゲストルームの利用方法から、ゲストルームのある物件を選ぶ際の注意点まで解説します。

マンションのゲストルームとは?

「ゲストルーム」とは、客間を意味します。マンションのゲストルームは、居住者の来客がマンション内に泊まれるようにベッドやトイレ、浴室まで備えた宿泊施設です。

自宅に客間と客用布団を用意し、いつでも来客が泊まれる状態にしておくことは簡単なことではありません。ゲストルームがあれば、気軽に来客を招くことができます。

共用施設の1つ

マンションのゲストルームは、眺望が良い、内装やインテリアが豪華など、共用施設ならではの魅力があります。ベッド以外にも、テレビ・家具・家電なども備えられ、充実した設備が整っています。このような共用施設があることによって、マンションの価値が上がることもあるでしょう。

また、ゲストルームは高層階にあることが多く、マンションによっては住人が宿泊できる場合もあります。

利用には料金がかかるのが一般的

ゲストルームの運営は管理費でまかなわれますが、利用するには数千円程度の料金がかかるのが一般的です。

とはいえ、ホテルに宿泊するより費用は格安です。マンション敷地外のホテルへ送迎する負担も考えれば、利用価値は高いといえます。

大規模マンション・タワーマンションに多く見られる

ゲストルームに限らず、共用施設は大規模マンションやタワーマンションに多く見られます。戸数の多いマンション程、一戸当たりの管理費を軽減できるためです。

多くの戸数で管理費を負担できるからこそ、ゲストルームのような共用施設の維持が可能となっています。

マンションのゲストルームの利用方法

マンションのゲストルームを利用するためには予約が必要です。眺望が良い、設備が充実しているなど、人気のあるゲストルームは予約がなかなか取れないこともあります。

予約する

マンションのゲストルームの予約は、管理人室やフロントで申し込み手続きをします。電話で申し込める場合や、居住者専用のウェブサイトから予約できるマンションもあります。

予約時にチェックイン・アウトの時間や、リネン類の有無について事前に確認しておくとスムーズです。

チェックイン

チェックインは、予約をした居住者がフロントで鍵と利用許可書を受け取ります。マンションによってはアプリで解錠する場合もあります。
リネン類はチェックインのタイミングで受け取るケースが多いでしょう。

チェックアウト

チェックアウト時には、片付けを行いゴミは基本的に持ち帰ります。マンションによっては、簡単な清掃がルールになっていることも。事前に確認し、ゲストにお願いしておきましょう。

マンションのゲストルームを利用するときの注意点

マンション ゲストルーム 注意点

ゲストルームの利用に際しては、一般的なマナーや利用のルールを守る必要があります。

好きなときに利用できるわけではない

ゲストルームは、予約が取れなければ利用できない共用施設です。
ゲストルームには、以下のような特徴があります。

  • 宿泊日数は1泊を基本としている
  • 年末年始やお盆は予約が取りにくい
  • 予約をキャンセルすると、キャンセル料が発生する場合がある

予約開始時期が決まっている物件もありますが、予約が確定する前の仮予約はおすすめできません。他の利用者の迷惑になる場合もあるので、予約が確定した段階で早めの予約を取りましょう。

アメニティがないことも

ホテルの場合は、歯ブラシやシャンプーといったアメニティが備えられていますが、ゲストルームには備えられていない場合もあります。アメニティの有無は事前に確認し、無ければゲストか居住者が用意しましょう。

また、ベッドシーツやタオルは利用料金に含まれる場合もありますが、別途料金がかかる場合もあります。

ゴミは基本的に持ち帰る

ゲストルーム内のゴミは持ち帰ることが基本です。マンションによっては、片付けや清掃が求められる場合もあります。

ゲストルームはホテルのような空間ですが、ホテルのようなサービスまでは受けられないため注意が必要です。

ゲストルームのあるマンションを選ぶときの注意点

ゲストルームのあるマンションを選ぶ際は、長期目線で利用頻度やコストについて考える必要があります。

施設の維持には住人から徴収される管理費が充てられる

共用施設であるゲストルームは、住人が毎月支払う管理費で運営されています。
ゲストルームの使用時に支払う利用料金は、清掃費やリネン類のレンタル料などに使われるほか、管理組合の収入となり、マンションの維持管理にも充てられます。

経年によって使用頻度が下がる可能性がある

マンション購入時には、親や友人を招く機会は多いものですが、年数を重ねるうちに来客を招く機会は減るかもしれません。

しかし、居住者がゲストルームを使う機会が減っても、維持管理には費用がかかるため管理費は支払い続ける必要があります。

ゲストルームがあることでトラブルにつながるケースも

ゲストルームなどの共用施設では、住人同士のトラブルが起きることもあります。管理組合の一員である以上、トラブルも他人事ではありません。

仮予約で予約が取れない?

予定が確定していない状態でゲストルームを予約し、解約金が発生する直前にキャンセルする迷惑行為。残念ながらこのような事例も見られるようです。

キャンセル後に新たな予約が入らなければ、管理組合の収入が減り、共用施設を維持できなくなる可能性もあります。

ルールやモラルが守られないことも

細かいルールはマンションによって異なりますが、ゴミを持ち帰る、騒音を出さない、喫煙をしないなどは、ほとんどのゲストルームで共通するルールです。

悪気はなくても知らなかったばかりにルール違反となることも。来客側にも、前もって理解を求める必要があります。

民泊利用は禁止

マンションのゲストルームは、居住者の来客だけが使用できる部屋です。不特定多数の人にゲストルームを貸し出し、営利目的で利用料を徴収する行為は禁止されています。

このような民泊利用は規約違反であり、セキュリティ対策の上でも問題のある行為です。モラルのない住人がいると、ゲストルームが利用禁止になる場合もあるでしょう。

ゲストルームは費用や利用について長期目線で検討を

ゲストルームを利用するためには、一般的なマナーはもちろんのことマンションの管理規約を守ることも大切です。

また、ゲストルームがあることによって住人同士のトラブルを招いたり、長期的にかかる費用が負担になったりすることも懸念されます。ゲストルームのような豪華な共用施設があるマンションは、長期目線で検討することが大切です。

この記事のポイント

マンションのゲストルームは無料で利用できる?

ゲストルームは、数千円程度の利用料金がかかるケースが多いでしょう。

詳しくは「利用には料金がかかるのが一般的」をご覧ください。

マンションのゲストルームに泊まるために必要なものや持ち物は?

ゲストルームには基本的にアメニティが用意されていません。居住者や来客自身が用意する必要があります。

詳しくは「アメニティがないことも」をご覧ください。

マンションのゲストルームは誰を泊めてもいいの?

マンションのゲストルームに宿泊できるのは、居住者の来客だけです。ゲストルームの民泊利用は禁止されています。

詳しくは「民泊利用は禁止」をご覧ください。

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