外壁の掃除は自分ですべきか、業者に依頼すべきか？メリットとデメリットを解説

一戸建て住宅を購入すると、外壁掃除が必要になります。外壁を汚れたまま放置すると、家の見た目が悪く、さらには家の劣化につながる可能性があります。

しかし、外壁掃除となると業者に頼むべきか、自分でできるのか判断に悩むものでしょう。

業者に依頼する場合や自分で掃除する場合にはそれぞれメリット・デメリットがあるので、比較し検討することが大切です。

本記事では、外壁掃除の必要性から、業者またはご自身での掃除のメリット・デメリットを分かりやすく解説します。

外壁を掃除すべき理由

家の見た目の印象を左右する大事なポイントに外壁があります。外壁は、雨だれや排気ガス・埃・コケ・カビなどさまざまな汚れが付くものです。

それらの汚れを放置して外壁が黒ずんだり、シミやカビが目立ったりすると家自体の印象もどこか暗く感じてしまうものでしょう。このように、外壁が汚れているとまず家の見た目が悪くなるというデメリットがあります。

また、外壁掃除が必要な理由は、家の印象を良くするだけではなく、次のようなものもあります。

• 外壁の劣化を防ぐため
• 建物自体の腐食を防ぐため

外壁の劣化を防ぐため

外壁の汚れを放置していると、外壁の劣化を早めてしまう原因となります。外壁は、塗料などを塗布し耐久性を高めているのが一般的です。汚れが付着すると、塗料の効果が発揮できない場合や塗料自体の剥がれにもつながり、外壁の耐久性が低下する可能性があります。

また、外壁は雨や風・日光などに日々さらされるものです。耐久性が低下していると、それらの刺激への対抗力も落ちてしまうため劣化が早まります。

壁を触ると白い粉が手につく、藻やコケ・カビが生えている、ひび割れしている場合は劣化が進行しているサインでもあるので注意しましょう。

建物自体の腐食を防ぐため

外壁の劣化を放置していると、その問題は建物内部へも進行します。壁やひび割れからの雨漏りや、汚れやカビなどが建物内部まで達することで、内部の腐食につながるのです。さらに、腐食が梁や柱にまで進行すると、家の倒壊にもつながる可能性があります。

外壁の汚れは、家に住めなくなる事態にも発展しかねないのです。単なる汚れと甘くみずに、定期的に掃除してきれいに保つようにしましょう。

自分で外壁を掃除するメリットとデメリット

外壁を掃除する場合に悩むのが、自分でするのか業者に任せるのかでしょう。それぞれメリット・デメリットがあるので比較検討することが大切です。ここでは、まず自分で外壁を掃除するメリット・デメリットを解説します。

自分で外壁掃除するメリットには、次のようなものがあります。

• 費用を安く済ませられる
• いつでも掃除できるようになる

自分で掃除する大きなメリットは、やはり費用を安く済ませられるという点でしょう。外壁掃除を業者に依頼すると、数万円から数十万円 と掛かるものです。

自分で掃除する場合、掃除用具などの購入費用は必要ですが、数千円やそれ以下でも揃えることが可能です。費用面で躊躇している場合は、まずは自分で掃除してみると良いでしょう。

また、一度外壁掃除をしてその手順を覚えてしまえば、それ以降いつでも自分で掃除ができるようになります。ちょっと汚れが気になった時や年末の大掃除など、業者に依頼するでもない場合に気兼ねなくいつでも掃除ができるようになります。

自分で掃除するデメリットには、次のようなものがあります。

• 足場を組まないため、掃除できる範囲に限りがある
• 掃除が不十分だと、すぐに元通りになりやすい
• 高圧洗浄機の掃除にはリスクもある

自分で掃除する場合は、掃除できる範囲に限りがあります。梯子を使えばある程度の高さまで掃除できますが、足場を組む業者のようにすべてを掃除できるわけではありません。

また、あくまで素人が掃除するので不十分という場合もあります。特に、カビやコケは根元までしっかり掃除できなければ、すぐにまた生えてくる可能性もあります。

外壁の掃除というと高圧洗浄機をイメージされる方も多いでしょう。しかし、外壁の素材によっては高圧洗浄機では外壁が傷んでしまう場合もあります。

高圧洗浄機での掃除では水圧の調整や高圧洗浄機自体が利用できるのかを判断しなければならないので注意しましょう。

業者に依頼して外壁を掃除するメリットとデメリット

ここでは、外壁掃除を業者に依頼するメリット・デメリットをみていきましょう。まず、メリットには、次のようなものがあります。

• 高所でもきれいに掃除してもらえる
• 掃除場所にあわせて洗浄してくれる
• 手間がかからない

業者に依頼する大きなメリットは、プロに隅々まできれいに掃除してもらえる点でしょう。

屋根付近など梯子でも届かないような高所も足場を組んで作業するので、高所や細かい隙間もきれいにしてもらえます。

また、外壁の素材や場所、汚れにあわせて適切な洗浄方法で掃除してくれるので、外壁が傷む心配も不要です。自分で掃除するとなると時間も手間もかかります。業者に依頼することで、それらを省けるというのも大きなメリットでしょう。

次に、デメリットをみてみましょう。業者に依頼するデメリットには、次のようなものがあります。

• 費用がかかる
• 日数がかかる
• 小まめに依頼できない

業者に依頼する場合は、それなりの費用が掛かります。掃除の方法や家の構造にもよりますが、数万円から数十万円するのが一般的です。また、2階や3階と高所になれば足場が必要になり、足場の組み立てだけでもそれなりの日数が掛かります。

このように費用や時間が掛かるため、ちょっとの汚れなどでは依頼するのを躊躇する方も多いでしょう。

小まめに業者に依頼して外壁掃除をするという方は多くはなく、ほとんどの方が単発や数年に一度というものです。定期的な掃除や小まめな掃除がしにくいという点もデメリットといえます。

業者に依頼すれば、自分でするよりも格段にきれいに漏れなく外壁を掃除できるものです。しかし、予算や時間の都合もあり常に業者に依頼できるわけではありません。

業者に依頼しつつも、日常的な掃除は自分でするというように、両者を組み合わせて効率良く外壁をきれいに保てるようにすると良いでしょう。

外壁を定期的に掃除して建物の劣化を防ごう

外壁の汚れは、家の見た目の印象を左右するだけでなく、建物の劣化を早めてしまう原因にもなるので定期的に掃除することが重要です。

自分で外壁を掃除できるようになると、費用を抑えられるうえにいつでも掃除ができるようになります。そのため、外壁の汚れが深刻になる前に自分である程度対処できるようになるでしょう。

ただし、自分での掃除は業者に比べると限界があるものです。大きな汚れなどは業者に依頼することを検討しながら、自分での掃除と組み合わせることが大切です。

この記事を参考に、自分で掃除・業者への依頼それぞれのメリット・デメリットを押さえて使い分け、外壁をきれいに保つようにしましょう。

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