不動産投資詐欺に注意！ 代表的な6つの手口と詐欺に遭わないための対策を解説

不動産投資は投資額が高額なため、詐欺に遭わないかどうかを心配している方もいるでしょう。不動産投資詐欺には、よく見られる手口があり、それぞれの対策を行えば被害を防ぐことが可能です。また、信頼できる不動産会社を選ぶことで、詐欺に遭うことを回避できます。

この記事では、不動産投資詐欺の手口や、詐欺に遭わないための対策を解説します。安心して不動産投資を行いたい方は、ぜひ参考にしてください。

不動産投資詐欺の代表的な6つの手口

はじめに、不動産投資詐欺の代表的な6つの手口を解説します。

• 手付金詐欺
• 二重譲渡
• 入居状況詐欺
• ロマンス詐欺
• 不正融資
• 海外不動産詐欺

それぞれ説明していきます。

手付金詐欺

手付金詐欺は、不動産投資詐欺の中でも多い手口のひとつです。

「優良物件なので手付金を払って押さえたほうがいい」などと言って、投資家から手付金を騙し取る手法です。その後、連絡が取れなくなり、物件も手に入らない状態となります。

手付金詐欺を防ぐには、信頼できる不動産会社を選び、契約前に必ず物件の実態を確認しましょう。また、手付金の保全措置が取られているかを確認することも必要です。

二重譲渡

二重譲渡とは、同じ不動産を複数の買主に売却する手法です。結果的に、購入者のどちらか、または両方が物件を手に入れられないまま大金を失うことになります。

二重譲渡を防ぐ方法としては、物件の権利関係を事前に調査することや、契約後すぐに所有権移転登記を行うことが挙げられます。

入居状況詐欺

入居状況詐欺は、実際には空室の多い物件を満室であるかのように偽装し、高値で売りつける手法です。カーテンを付けたり、ポストに偽の郵便物を入れたりして、入居者がいるように見せかけることもあります。

入居状況詐欺に遭うと、期待していた家賃収入が得られず、投資計画が狂う可能性があります。この詐欺を防ぐには、物件の周辺市場や実際の入居状況を自ら調査し、信頼できる情報を確認することが不可欠です。

ロマンス詐欺

ロマンス詐欺は、SNSやマッチングアプリなどを通じて被害者に接近し、親密な関係を築いた後に不動産投資を勧める手口です。実際には価値のない物件や詐欺案件に大金を支払わせ、資金を騙し取ります。

恋愛感情に訴える手法のため、被害者は詐欺であることに気づきにくいのが特徴です。このような詐欺に遭わないためには、オンラインで知り合った人物からの投資の誘いは慎重に判断することや、第三者の意見を聞くことが重要です。

不正融資

不正融資の詐欺は、投資家の収入や資産などを偽装して金融機関に申告し、本来は受けられない金額の融資を受けさせる手法です。

この詐欺は、詐欺師と共謀した不動産業者や仲介業者が関与していることが多く、被害者は多額のローンを背負い、返済不能に陥るリスクがあります。

被害を防ぐためには、契約書の内容を十分に確認し、不自然に高額な融資を勧められた場合は第三者に相談することが推奨されます。複数の金融機関で融資条件を比較することも大切です。

海外不動産詐欺

海外不動産詐欺は、海外の魅力的な物件を宣伝し、実際には存在しないか、極めて価値の低い物件を高額で売りつける手口です。特に言語や法律の違いを利用して、被害者が詳細を確認しづらい状況を作り出します。

海外不動産詐欺を防ぐためには、可能な限り現地視察を行い、信頼できる現地の専門家からアドバイスを受けることが重要です。

詐欺まがいの不動産会社の行動・言動にも注意

明らかな詐欺ではなくとも、詐欺まがいの行動・言動が見られる場合もあります。不動産会社に以下のような行動が見られる場合は、取引を慎重に判断しましょう。

• 強引に勧誘する
• メリットばかりを強調する
• 契約を急かす

ひとつずつ説明していきます。

強引に勧誘する

不動産会社による強引な勧誘は、詐欺まがいの手口の一つです。何度も電話をかけてきたり、断っても執拗に物件購入を迫ったりすることがあります。

強引な勧誘を受けた場合は、その会社との取引を考え直すことをおすすめします。信頼できる不動産会社は、投資家の意思を尊重し、十分な検討時間を与えてくれるはずです。

複数の不動産会社の提案内容を比較したり、信頼できる専門家に相談したりして、冷静な判断を心がけましょう。

メリットばかりを強調する

不動産会社が物件のメリットだけを強調し、リスクやデメリットについて一切触れない場合も、詐欺まがいの手口といえます。

「必ず儲かる」「高利回りが保証されている」と断言するようなセールストークは、簡単に信用しないようにしましょう。

不動産投資には必ずリスクが伴います。メリットだけでなく、デメリットやリスクについても詳しく説明してくれる会社こそ、信頼できる会社です。

契約を急かす

契約を急がせる不動産会社にも注意が必要です。「この物件はすぐに売れてしまう」「特別価格は今日だけ」といったセールストークで購入者を焦らせ、冷静な判断をする余裕を奪います。結果的に、不利な契約を結ばせる手法です。

契約を急かされるときは、即決せずに一度持ち帰って検討することが重要です。

不動産投資詐欺に遭いやすい人の特徴

ここまでは詐欺の手法をお伝えしてきましたが、誰もが不動産投資詐欺に遭いやすいわけではありません。以下のような特徴を持つ人は、投資詐欺に遭いやすい傾向があります。

• 誰でも信用してしまう
• 不動産投資について学ぼうとしない
• 楽観的

それぞれ見ていきましょう。

誰でも信用してしまう

他人を無条件で信用してしまう人は、詐欺師のターゲットになりやすいです。

営業担当者の言葉を疑うことなく受け入れてしまい、情報を精査せずに契約を進めてしまうこともあるでしょう。その結果、虚偽の情報に基づいて高額な投資を行い、後悔することになります。

詐欺に遭わないためには、営業担当者の実績を調査したり、複数の情報源にあたって確認を取ったりすることが必要です。

不動産投資について学ぼうとしない

不動産投資に関する知識や理解が不足している人も、詐欺の被害に遭いやすい傾向があります。

たとえば、不動産の適正価格を知らないと、実際の価値よりも高額な物件を購入させられる可能性があります。投資の基本的な仕組みやリスク、市場動向などを理解しなければ、詐欺を見抜くことが困難になります。

楽観的

過度に楽観的な性格の人も、不動産投資詐欺の被害に遭いやすいです。楽観的な人は、投資に伴うリスクを軽視し、直感的に投資を決定することがあります。詐欺師は、そのような性格につけ込み、「必ず儲かる」などの言葉で誘惑するのです。

楽観的な人は、投資を決定する前にデメリットやリスクを洗い出したり、悲観的な予測も含めて計画を立てたりすることで、詐欺を防ぐことが可能です。

不動産投資詐欺に遭わないために必要なこと

不動産投資詐欺を避けるためには、以下のポイントを押さえておきましょう。

• 不動産投資について学ぶ
• 契約内容をよく確認する
• 信頼できる不動産会社をパートナーにする

それぞれ説明していきます。

不動産投資について学ぶ

不動産投資詐欺に遭わないためのポイントは、不動産投資について学ぶことです。知識不足は詐欺師につけ込まれる大きな要因となります。

不動産市場の仕組みや物件評価の方法、収益計算の仕方など、基本的な知識を身につけることが欠かせません。具体的な学習方法としては、書籍を読んだり、不動産投資セミナーに参加したりすることが挙げられます。

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契約内容をよく確認する

不動産投資詐欺を防ぐうえで、契約内容を細かく確認することは重要です。物件の権利関係が記載されていることを確認し、契約解除の条件や違約金の規定は適切か否かをチェックしましょう。

契約書の内容を理解するのが難しい場合は、不動産の専門家に相談することをおすすめします。

信頼できる不動産会社をパートナーにする

信頼できる不動産会社を選ぶことも、不動産投資詐欺を防ぐポイントです。

優良な不動産会社は、投資家の利益を第一に考え、適切な提案をしてくれるものです。また、取引が安全なものであるかきちんと確認してくれるでしょう。一方、悪質な業者は自社の利益のみを追求し、投資家に危険な取引を勧める可能性があります。

信頼できる不動産会社を見つけるためには、会社の実績や評判のほか、投資のリスクについて説明してくれるかどうかをチェックしましょう。

「不動産投資 相談」
不動産投資の相談はどこにすべき？ 適切な相談窓口の見極め方

まとめ

不動産投資詐欺には、よく見られる手口があります。代表的なものは手付金詐欺、二重譲渡、入居状況詐欺、ロマンス詐欺、不正融資、海外不動産詐欺の6つです。また、強引な勧誘や契約を急かすような行為も詐欺まがいといえます。

このような詐欺による被害を防ぐには、不動産に関する知識を身につけ、契約内容をよく確認することが重要です。信頼できる不動産会社を見つけることも欠かせません。

東急リバブルでは、不動産のプロがお客様のご相談にお応えしています。ぜひ、お気軽にお問い合わせください。

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ワンポイントアドバイス

詐欺に遭わないためには、ひとりで判断しないことや契約を急がないことが大切です。即決せずに一度持ち帰り、信頼できる第三者に相談しましょう。

また、物件の権利関係や手付金の保全措置、ローンの申し込み内容なども細かく確認する必要があります。契約書の内容で不明な点や違和感があれば、専門家に相談することをおすすめします。

この記事のポイント

Q. 不動産投資の詐欺にはどのような手口がありますか？

A. 手付金詐欺や二重譲渡など様々な手口があります。代表的な手口について、詳しくは「不動産投資詐欺の代表的な6つの手口」で解説しています。

 Q. 怪しい不動産会社かどうか、どうやって判断したら良いのでしょうか？

A. 明らかな詐欺ではなくとも、詐欺まがいの行動・言動が見られる場合もあります。不動産会社に以下のような行動が見られる場合は、取引を慎重に判断しましょう。詳しくは「詐欺まがいの不動産会社の行動・言動にも注意」をご覧ください。

 Q. 不動産詐欺に合わないためにはどうしたら良いですか？

A. 不動産投資詐欺を避けるためにはポイントを押さえておきましょう。詳しくは「不動産投資詐欺に遭わないために必要なこと」をご覧ください。