不動産投資の成功率はどれくらい? 他の投資との比較
ざっくり要約!
- 「不動産投資の成功率は10%」という説に根拠はありません。
- 不動産所得がある人のうち、不動産投資で500万円以上の所得を得ている人の割合は30%以上です。
- 不動産投資の成功率は、株式投資やFXの成功率よりも高いといわれています。
不動産投資を始める際に「成功率はどれぐらいなのか」と気になる方もいるでしょう。
不動産投資の成功率が何%であるかは、一概には言えません。しかし、30%以上の人が不動産投資で500万円以上の所得を得ているというデータが国税庁より発表されています。
この記事では、不動産投資の成功率や、その他の投資方法の成功率との比較を解説します。成功率を高める方法も紹介するので、不動産投資で失敗したくない方はぜひ参考にしてください。
目次
不動産投資の成功率は10%?
「不動産投資の成功率は10%」といわれることがあります。ただし、この数値に根拠はありません。
どのような状態を成功と呼ぶかの定義がないため、正確な数値は算出できないでしょう。投資の目的や考え方次第で、成功率はもっと高くなる場合もあります。
そもそも不動産投資における「成功」とは?
不動産投資における「成功」とは、投資の目的を果たすことを指します。
一般的には、安定したキャッシュフローの確保や資産価値の向上が成功とされますが、投資の目的は人それぞれです。節税対策や老後の資産形成、副収入を得ることを目的とする場合もあります。
副収入を得ることが目的なら、毎月の家賃収入がローン返済額を上回っていれば成功といえます。老後の資産形成が目的の場合は、物件購入当初は収益が少なくても、将来的に利益が得られれば成功です。このため、投資の目的によって成功率も変わります。
500万円以上の所得を得ているのは30%以上
成功率は一概にいえないものの、どの程度の利益が得られるのか知りたいという方もいるでしょう。
国税庁の申告所得税標本調査によると、2022年における不動産所得者は105.7万人でした。このうち500万円以上の所得を得ているのは約36.8万人で、不動産所得者の30%以上に相当します。
よって、「500万円以上の所得が得られるなら成功」と考える場合、成功率は30%以上といえます。500万円以下で十分という場合には、成功率はさらに高くなるでしょう。
不動産投資以外の投資の成功率は?

投資には不動産投資以外の方法もあり、投資の性質によって成功率も異なります。ここでは、以下の投資方法について、成功率やその要因を解説します。
- 株式投資
- 投資信託
- REIT(不動産投資信託)
- FX(外国為替取引)
ひとつずつ見ていきましょう。
株式投資
株式投資の成功率は、不動産投資と比較すると一般的に低いとされています。株価の変動が激しいことが要因のひとつです。
株式投資の成功率を左右するものは、投資家の知識や経験、分析能力などです。分散投資や定期的な銘柄の見直しによっても変わります。
不動産投資と比べると、株式投資は少額から始められる一方で、不動産投資ほどの安定性はありません。成功率を上げるには、継続的な情報収集と冷静な判断力が求められます。
投資信託
投資信託の成功率は、一般的に株式投資よりも高く、不動産投資と同程度か若干低いとされています。
投資信託はプロの運用者が複数の銘柄に分散投資を行うため、リスクが軽減されます。成功率を高める要因として、長期投資や適切なファンドの選択などが挙げられます。
投資信託は流動性が高いという利点があるものの、不動産投資ほどの高収益は期待しにくいのが特徴です
REIT(不動産投資信託)
REITの成功率は、一般的に不動産投資と同程度か若干高いとされています。その理由は、専門家が複数の不動産に分散投資するため、リスクが軽減されるからです。
現物の不動産投資と比べると、REITは少額から始められ、流動性も高いことが利点です。一方で、不動産価格の変動や金利の影響を受けやすいというデメリットもあります。
FX(外国為替取引)
FXの成功率は、不動産投資や他の投資方法と比べて低いとされています。為替相場の変動が激しく、予測が難しいためです。また、レバレッジを効かせて利益を得られる反面、大きな損失を被るリスクも高いです。
FXは24時間取引可能という利点がありますが、不動産投資のような安定性はありません。FXの成功率を高めるには、経済指標の分析だけでなく、適切な取引ツールを選択することも必要です。
他の投資にはない不動産投資の魅力
前項では他の投資方法との成功率の違いを説明しました。ここでは、他の投資方法にはない不動産投資の魅力を3つ解説します。
- 安定した収入
- 価値がゼロになる可能性が限りなく低い
- レバレッジ効果が得られる
順番に見ていきましょう。
安定した収入
不動産投資の大きな魅力は、安定した収入を得られる点です。賃貸物件に入居者がいる限り、家賃収入を毎月得られます。住居であるため、宿泊施設のように季節による需要の波もありません。
景気の影響を受けにくく、長期的に安定したキャッシュフローを生み出せるのが不動産投資の特徴といえるでしょう。
価値がゼロになる可能性が限りなく低い
不動産は、経済状況が悪化しても価値がゼロになる可能性は限りなく低いといえます。株式や預金などの金融資産と異なり現物資産であることから、インフレの影響を受けにくいことが要因です。
不動産は土地と建物に分かれますが、特に土地の価値がなくなることはありません。建物は経年劣化があるものの、適切に管理されていれば、資産価値を維持できる可能性が期待できます。
レバレッジ効果が得られる
不動産投資の大きな魅力の一つに、レバレッジを効かせられる点が挙げられます。投資におけるレバレッジとは、少ない自己資金で大きな資産を運用することを指します。
通常、融資で借りる資金には用途が定められており、投資に使う資金は借りられないことが一般的です。そのため、他の投資方法ではレバレッジを効かせることが難しくなっています。
そのなかでも不動産の購入代金ならローンを組むことができます。少ない資金で大きな資産を運用できるのは、不動産投資ならではのメリットです。
「不動産投資 レバレッジ」に関する記事はこちら
不動産投資の「レバレッジ効果」とは?
不動産投資の成功率を高めるには?
ここでは、不動産投資の成功率を高める3つの方法を解説します。
- 今だけでなく将来の需要や価値を推測する
- できる限り好条件の融資を受ける
- 信頼できる不動産会社を味方につける
安定した収益を上げられるよう、ポイントを押さえておきましょう。
今だけでなく将来の需要や価値を推測する
不動産投資の成功率を高めるためには、今だけでなく将来の需要や価値を推測することが重要です。
将来を見据えずに投資すると、人口減少などによる需要の低下で、空室率が上昇したり、家賃が下落したりするリスクがあります。需要を適切に予測することで、長期的に安定した収益を得られるでしょう。
具体的には、都市計画や交通網の整備状況、人口動態などを調べます。また、築年数が浅く、設備が充実している物件は、将来的にも高い競争力を維持しやすいと考えられます。
できる限り好条件の融資を受ける
不動産投資で成功するためには、できる限り良い条件で融資を受けることが大切です。金利が高かったり、借入期間が短かったりすると、毎月の返済額が高くなりキャッシュフローが悪化する恐れがあります。
複数の金融機関に相談し、金利や借入期間、諸条件を比較検討することが重要です。また、自己資金を増やすことで、より有利な条件で融資を受けられる可能性が高まります。
「不動産投資 ローン 金利」に関する記事はこちら
不動産投資ローンの金利相場はどれくらい?金利タイプによる返済額を比較
「不動産投資 自己資金」に関する記事はこちら
不動産投資に自己資金はいくら必要?自己資金別の購入できる物件価格と種別を紹介
信頼できる不動産会社を味方につける
不動産投資を成功させるには、信頼できる不動産会社を味方につけることが重要です。適切なサポートがないと、物件選びや管理運営で失敗するリスクが高まります。
一方、よい不動産会社であれば良質な物件情報の提供や、適切な価格交渉のアドバイスも期待できます。実績や評判、サービスの内容、対応の丁寧さなどを総合的に判断しましょう。
「不動産投資 相談」
不動産投資の相談はどこにすべき? 適切な相談窓口の見極め方
まとめ
不動産投資の成功率は、株式投資やFXの成功率よりも高いといわれています。
また、不動産所得がある人のうち、不動産投資で500万円以上の所得を得ている人の割合は30%以上と国税庁から発表されました。ポイントを押さえて投資することで、さらに成功率を高めることもできるでしょう。
そのためには、信頼できる不動産会社からサポートを受けることが重要です。東急リバブルでは、不動産のプロがお客様のご相談にお応えしています。ぜひ、お気軽にお問い合わせください。
「不動産投資 失敗」に関する記事はこちら
不動産投資で失敗する原因は? 初心者が陥りがちな失敗事例
「不動産投資 やめとけ」に関する記事はこちら
不動産投資が「やめとけ」といわれる理由とは? 失敗を避けるために必要なこと

不動産投資用物件なら東急リバブルにお任せ下さい。
投資用マンション・投資用アパート・ビル購入など、最新の投資用不動産情報をお届けします。
ワンポイントアドバイス
不動産投資における成功の指標を決めるために、まずは投資の目的を明確にすることが大切です。また、成功率を高めるためには、不動産投資の知識を身につけることも欠かせません。座学だけではなく、実際に投資することで得られる知識は大きなものです。
だからこそ、自分一人で判断せずに、経験豊富なプロを頼ることをおすすめします。不動産のプロがこれまでに培ってきた知識や経験を活かすことで、より成功率を上げられるでしょう。
この記事のポイント
Q. 不動産投資の成功率はどのくらいですか?
A. 「不動産投資の成功率は10%」といわれることがありますが、この数値に根拠はありません。詳しくは「不動産投資の成功率は10%?」をご覧ください。
Q. 他にも色々投資がありますが、その他の投資の成功率はどれくらいですか?
A. 投資には不動産投資以外の方法もあり、投資の性質によって成功率も異なります。詳しくは「その他の投資の成功率は?」をご覧ください。
Q. 不動産投資の成功率を高めるにはどうしたら良いですか?
A. できる限り好条件の融資を受けたり、信頼できる不動産会社を味方につけるなど、安定した収益を上げられるよう、ポイントを押さえておきましょう。詳しくは「不動産投資の成功率を高めるには?」をご覧ください。