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2024.09.25

#不動産投資#収益物件#物件探し

不動産投資の相談はどこにすべき? 適切な相談窓口の見極め方

不動産投資の相談はどこにすべき? 適切な相談窓口の見極め方

ざっくり要約!

  • 不動産投資の相談先は、不動産仲介会社・不動産投資会社・税理士・ファイナンシャルプランナー・信託銀行の5つがある
  • 不動産投資に関しての相談をする際には、不動産投資をする目的や理由を明確にし、自身の年収や自己資金を把握しておくことが大切
  • 相談者の話を親身になって聞き、デメリットも伝えてくれる専門家は、不動産投資の相談先として安心できる

不動産投資は市場の動向や法律の変化に影響されやすく、疑問や不安に対して、全て個人で対応するのは難しい場合があります。そのため、不動産投資を成功させるためには、適切な相談先を選び、専門家の知見を活用することが不可欠です。

今回は不動産投資において信頼できる5つの相談先と、どのような悩みが発生した際に活用すべきかを詳しく解説します。

不動産投資の相談先5選

不動産投資で失敗をせず、安定的な収益を得続けるためには、以下でご紹介する5つの相談先を上手に活用することが大切です。

不動産仲介会社

マンション投資やアパート投資、空き家投資……どのような投資であっても、まずは物件を取得しなければならないため、不動産仲介会社は投資家にとってなくてはならない存在です。物件売買のサポートだけでなく、市場の動向や物件の価値についても、詳しい情報を提供してくれます。特に投資初心者にとっては、どの地域や物件タイプが最適かなど、具体的な投資戦略を相談するのに適しています。

さらに、仲介会社は物件購入後の管理サポートや賃貸契約の仲介も行うため、投資物件を安定して運用するためのパートナーとして頼りになります。例えば、入居者の募集や管理業務を代行してもらうことで、投資家は本業に専念しつつ不動産収入を得られます。

また、仲介会社は地元に根ざした情報を持っていることが多いため、地域特有のニーズや周辺エリアの市場状況に合わせた、運用のアドバイスをもらえるでしょう。

不動産投資会社

不動産投資会社は、専門的なノウハウとネットワークを活用して、投資家の物件購入から管理までをサポートするプロフェッショナル集団です。

特に、副業として不動産投資をする方や、不動産投資に関する知識が少ない方にとっては、投資会社によるサポートは非常に心強いものです。物件の選定だけでなく、購入後の管理やメンテナンス、さらには将来的な売却も見すえた投資計画を立てられるのが魅力です。

資金計画やリスク管理に関するアドバイスももらえるため、長期的に安定した収益を得るためには、不動産投資会社の力を借りることが重要です。

税理士

不動産投資を行うのであれば、納税や節税についての対策も講じておくことが大切です。

特に、賃貸経営で得た利益に対してかかる不動産所得税や、確定申告時に計上する減価償却費、相続発生時の相続税対策などは、専門的で複雑な知識が必要になります。

不動産に関する税金に精通した税理士に相談することで、不動産収入に関する税金の計算や節税対策について、専門家の視点から適切なアドバイスを受けることができます。

そのため、不動産投資を始める段階から、相談できる税理士を探しておくことをおすすめします。

ファイナンシャルプランナー

ファイナンシャルプランナーは、不動産投資を含む資産運用全般に関しての悩みを解決してくれる相談先です。

不動産投資を行うにあたって、ファイナンシャルプランナーへの相談が推奨される理由は、不動産以外の資産や、投資家のライフプラン・資産状況に合わせた投資配分をアドバイスしてもらえるという点にあります。

ファイナンシャルプランナーは、不動産・株式・債権などの全ての資産のバランスを考慮した資産運用を提案してくれます。さらに、投資家が考えるライフプランに合わせて、長期的な視点での資産形成のアイデアをもらえる点もメリットです。

長期間不動産投資を行っていると、ライフイベントに応じた資金計画や保険の見直しなども必要になります。無理のない範囲で不動産投資を行い、ライフステージに合った資産運用をするためにも、定期的にファイナンシャルプランナーに相談するのがおすすめです。

信託銀行

信託銀行は、不動産の管理・運用による資産運用を得意としています。不動産投資におけるリスク管理や節税対策、法律に関するアドバイスも行い、投資家が安心して資産を管理できるようサポートしてくれます。また、賃貸経営だけでなく、収益不動産の相続や資産承継に関する相談も受け付けているというのも特徴の1つです。

不動産投資についての信託銀行のミッションは、投資家や物件のオーナーが自身の資産を守りながら、リターンや収益を最大化するという部分にあります。そのため、投資家の個々のニーズに合わせた資産運用プランや、長期的に資産形成を行うためのアドバイスを得られるというのも大きなメリットです。

不動産投資の相談をするときに準備・整理しておくもの

不動産投資についての相談をよりスムーズに進め、具体的なアドバイスを受けるためには、以下でご紹介する3つのポイントについてあらかじめ準備しておきましょう。

投資目的

不動産投資を始める際には、まずはどのような目的で不動産投資をするのかを明確にしておくことが大切です。

投資目的をはっきりさせることで、どのような物件を選ぶべきか、どれくらいの価格の物件を購入すべきなのかが見えてきます。

投資目的には、例えば「老後の安定収入を得るため」「子供の教育資金を準備するため」など、個々のライフステージに合わせた目標が含まれることが多いです。そうした投資目的が分かれば、不動産投資で得るべき大まかな利益もわかるため、投資戦略を立てやすくなるでしょう。

投資目的が明確であれば、専門家への相談や質問にも具体性が増し、専門家によるアドバイスもより実践に近いものになります。

単に「儲けたい」「不労所得を得たい」というぼんやりとしたものではなく、「いつまでにいくら利益を得たい」といった目標と併せて、投資目的を明確化してから相談に行きましょう。

年収・自己資金

年収や自己資金は、不動産投資の計画を立てる上で非常に重要な要素です。

不動産投資を行うには、物件の購入資金だけでなく、物件を管理するためのランニングコストも多くかかります。さらに、不動産投資ローンを活用して物件を購入する場合は、20年以上の長きにわたってローンの返済をする必要があります。

身の丈に合っていない物件を購入したり、無理のある返済計画を立ててしまったりすることで、将来的に返済不能や赤字経営に陥る可能性も否定できません。

自分の年収や自己資金を明確にすることで、どのような規模の投資が可能なのかを判断し、無理のない範囲で資産を増やすための戦略を立てられます。

専門家に相談する際には、適切な借入金額やローンの条件を判断できるよう、あらかじめ年収や自己資金の情報を整理しておきましょう。

「不動産投資 年収」に関する記事はこちら
不動産投資に必要な年収は?融資審査で見られる項目と不動産投資のポイントを紹介

「不動産投資 自己資金」に関する記事はこちら
不動産投資に自己資金はいくら必要?自己資金別の購入できる物件価格と種別を紹介

理想のライフプラン

理想のライフプランを明確にすることで、投資の方向性や優先順位を決定する手助けになります。たとえば、家族との時間を大切にしつつ、資産を増やしたいと考えている場合と、将来的に仕事をリタイアしてゆったりとした生活を送りたい場合では、投資戦略が異なるというのはイメージできるのではないでしょうか。

理想のライフプランを持っていると、どのくらいの収益を必要としているか、どのようにリスクを管理するべきかなどを考慮できるため、専門家からのアドバイスもより具体的なものになります。

不動産投資は10年後・20年後を見据えて行うものですので、「将来どんな生活を送りたいか」をできるだけ具体的にイメージできるように準備しましょう。

適切な相談先か見極めるポイント

不動産投資 相談 ポイント

自身に必要なアドバイスや情報を得て不動産投資を成功させるためには、信頼できる相談先を選ぶことが重要です。以下でご紹介する3つのポイントを抑えることで、自身に合った相談先を見極められます。

相談者の話を聞いてくれる

投資の目的によって、区分マンション投資に向いているのか、一棟アパート投資に向いているのか、あるいは他の投資に向いているのかは異なります。適切な相談先を見極めるためには、まず相談者の話をしっかりと聞いてくれるかどうかに着目しましょう。

信頼できる相談先は、投資家のニーズや不安、目的を十分に理解した上で、投資家に併せたアドバイスを行ってくれます。特に不動産投資では、10年以上の長期に渡り物件を運用することも少なくなく、その間1つの相談先に絞ってサポートを受け続けることも珍しくありません。

そのため、一方的に情報を押し付けるのではなく、投資家の状況や考えを尊重してくれる、長期的に見て信頼できる相談先を見極めることが重要なのです。

投資家の質問や不安にしっかりと耳を傾けてくれるか、相談事に対して迅速に回答してくれるかどうかをチェックしましょう。

メリットばかりではなくデメリットも伝えてくれる

信頼できる相談先を見極めるには、メリットだけでなくデメリットについても正直に伝えてくれるかどうかも重要なポイントです。

投資には必ずリスクが伴うため、リスクやデメリットといった投資家が損をする可能性も理解した上で、万が一の対処法も考慮する必要があります。デメリットを隠さずに伝えてくれる専門家であれば、デメリットを含めた判断ができ、不動産投資による大きな失敗を防止することにも繋がります。

不動産投資は投資金額が特に大きいと言うこともあり、リスクやデメリットを知らずに始めてしまうのはとても危険です。投資を始める時だけでなく、将来的に売却する可能性も考慮して、総合的に施行できるような運用方法を提案してくれる専門家をパートナーとして選びましょう。

複数の相談先を比較する

一口に「不動産会社」や「不動産投資会社」といっても、区分マンション投資に強い不動産会社もあれば、一棟ものを多く扱っている不動産投資会社もあります。不動産投資における相談先を決めるときには、まず複数の相談先を比較することが不可欠です。

例えば、不動産投資を始めるにあたって、パートナーとなる不動産投資会社を選ぶ際には、目に留まった1つの会社にすぐに依頼するのではなく、複数の不動産投資会社を比較検討しましょう。

複数の会社を一度に比較することで、自分が希望する投資手法やライフプランに適した運用方法を提案してくれるか、自分の悩みに寄り添ってくれる担当者かなどを見極めることができます。

比較を行う際には、相談先の実績や信頼性、提供するサービスの内容、費用対効果などを総合的に評価することが重要です。また、実際に相談した顧客のレビューや口コミも、自分が抱えている悩みを解決してくれそうかを判断する材料になります。

不動産投資の相談で聞くべきこと

これから不動産投資を始めようと検討している方の中には、不動産投資について相談しようにも、そもそも何を聞いたらいいかわからないという方もいるかもしれません。ここでは不動産投資についての相談をする際に、積極的に聞いておきたいことを5つご紹介します。

自分に合った不動産投資は?

不動産投資にはさまざまな種類があり、自分に最適な方法を選ぶことが重要です。

投資初心者の方には、マンションの一室を購入して運用する区分マンション投資が人気ですが、さらに大きなリターンを目指すのであれば、一棟マンションやアパートを購入したほうがいいでしょう。投資を行うエリアによっては、戸建て賃貸の方が需要があるかもしれませんし、土地のみを所有している場合は、建物を建てずに駐車場などとして貸し出す方法もあります。

不動産投資の種類は、投資目的や目指す利益、ライフスタイルに応じて選ぶことが大切です。専門家にはそれらを伝えた上で、どの投資方法が適しているかを相談しましょう。

無理のない予算は?

不動産投資で失敗をしないためには、無理のない予算の範囲で投資を行うことが何よりも重要です。

不動産投資は、投資金額が大きければ大きいほど、将来的に大きな利益を得られる可能性が高まります。しかし、大きな利益を求めるあまり、生活費を圧迫するほどの予算で投資を行ってしまうと、将来的に資金不足に陥ったり、不動産投資ローンの返済ができなくなったりすることも考えられます。

長期的な投資の安定性を確保するためにも、不動産投資を始める前に専門家に相談し、自身が無理なく不動産投資を続けられる予算はいくらなのかを算出してもらいましょう。

必要な資金は?

不動産投資を始めるためには、物件の購入代金にも様々な費用がかかります。不動産投資ローンを利用するからといって、手持ち資金に余裕のない状態で物件の購入を進めてしまうと、あとで思いがけなく高額な支払いが発生して困惑する可能性があります。

そのため、物件の購入を進める前に、不動産投資を始めるには、どんな費用がどれぐらいかかるのかをあらかじめ明確に把握しておくことが重要です。具体的には物件の購入代金のほかに、以下の費用がかかるのが一般的です。

  • 不動産投資ローン手数料
  • 仲介手数料
  • 印紙代
  • 登記費用
  • 不動産取得税

賃貸経営においては、物件を維持・管理するための管理委託手数料、修繕積立金、マンションの管理費などの支払いが発生します。さらに得られた利益に対しては、税金も課されるため、毎年どれぐらいの税金を収めることになるのかも把握しておかなければなりません。

安定した不動産投資を行うためには、入ってくるお金だけでなく、出ていくお金も正確に把握しておくことが大切です。専門家への相談の際には、購入時の費用と併せて、運用にかかるお金についてもしっかりと相談しておきましょう。

これからの市況は?

不動産市場は経済状況や政策の変化によって影響を受けやすいため、リスクを軽減した投資計画を立てるためには、不動産市場の動向を把握することが重要です。

そのため、専門家に相談する際には、地域ごとの市場動向や需要と供給のバランス、将来の価格動向についての情報を提供してもらいましょう。

これからの市況を予測することで、より利益を見込めるタイミングで投資できる可能性が高まります。

物件購入後の管理はどうすればいい?

不動産投資で安定的な収入を得続けるには、購入後の物件の管理を適切に行うことが必要不可欠です。

適切な管理が行われている物件は、築年数が経過しても快適な居住環境を維持できるため、賃貸経営につきものな空室リスクや家賃下落リスクを、最小限に抑えられます。

入居率を維持できるということは、収益物件としての価値も維持できるということです。将来的に物件を売却する際にも優位に働く可能性が高いため、物件購入前から管理方法や委託先も考えておくといいでしょう。

まとめ

不動産投資を行っていると、様々な悩みや課題に直面するため、悩みにあった相談先を見つけておくことが重要です。

自分に合った相談先を見つけるためには、まずは不動産投資の目的や理由、年収・自己資金や理想のライフプランを整理するところから始めましょう。そして、専門家へ相談する際には、出来る限り自分の悩みや抱えている課題を明確にし、具体的なアドバイスを得られるように工夫することが大切です。

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ワンポイントアドバイス

不動産仲介会社や不動産投資会社の中には、物件の購入だけでなく、購入後の管理や資金計画のサポートなどを一括で行っている会社もあります。

相談先が分散すると、その分担当者とのやりとりなどに手間や時間がかかるため、特に副業として不動産投資を行う場合は、賃貸経営をトータルでサポートしている会社を選ぶことも検討しましょう。

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この記事のポイント

Q. 不動産投資の相談先はどのようなところがありますか?

A. 不動産仲介会社や不動産投資会社など、様々な相談先があります。詳しくは「不動産投資の相談先5選」をご覧ください。


 Q. 不動産投資の相談をする際、何か準備をしておいた方が良いことはありますか?

A. 不動産投資についての相談をよりスムーズに進め、具体的なアドバイスを受けるためには、3つのポイントについてあらかじめ準備しておきましょう。詳しくは「不動産投資の相談をするときに準備・整理しておくもの」をご覧ください。


 Q. 不動産投資の相談先として適切なのか見極めるポイントはありますか?

A. 自身に必要なアドバイスや情報を得て不動産投資を成功させるためには、信頼できる相談先を選ぶことが重要です。3つのポイントを抑えることで、自身に合った相談先を見極められます。詳しくは「適切な相談先か見極めるポイント」をご覧ください。

ライター:村田愛美

上智大学外を卒業後、不動産調査会社在籍中に宅地建物取引士試験に合格。宅建士として事業用不動産の仲介営業職に従事し、退職後はレンタルオフィスの運営会社で入居者・契約管理をするかたわら、売買・賃貸・住宅ローンを中心とした不動産関連の専門性が高い記事を多数執筆。不動産初心者でもわかりやすい文章に定評がある。

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