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2024.11.01

#不動産投資#収益物件#資産運用

不動産投資が富裕層に人気な理由とは? 富裕層に向いている物件種別と資産運用の注意点

不動産投資が富裕層に人気な理由とは? 富裕層に向いている物件種別と資産運用の注意点

ざっくり要約!

  • 不動産投資は節税効果の高さや不労所得を得られるといった点から、富裕層に人気の投資方法
  • 不動産投資をする際には税制改正や金利変動などのリスクを踏まえたうえで、目的にあった物件に投資することが大切。

投資先のひとつとして、不動産は高い人気を誇ります。特にリターンを望みながら節税効果も期待できるという点から、興味を持つ富裕層が多いことも知られています。

本記事では、不動産投資が富裕層から人気がある理由について、さまざまな方面から解説します。

不動産投資は富裕層に人気

不動産投資が富裕層に支持される背景には、高い収益性と資産形成における戦略的な役割があります。この傾向は統計データからも明らかであり、収入や金融資産保有額と不動産投資経験には相関関係があることがわかります。

不動産投資経験者は世帯収入が多い

国土交通省より2019年に発表された「個人投資家への不動産投資に関するアンケート調査結果について」によると、不動産投資経験者は、経験がない方に比べて高い世帯収入を得ています。

出典:国土交通省「個人投資家への不動産投資に関するアンケート調査結果について

この調査によれば、世帯年収が500万円未満では【経験なし】が【経験あり】を上回りますが、800万円以上の世帯では割合が逆転しました。この傾向は世帯年収が上がるほど顕著となり、1,000万円以上1,500万円未満の世帯では約2倍に、1,500万円以上の世帯では4倍に迫るほど差が広がります。

不動産投資家は金融資産保有額も多い

また、不動産投資経験者の割合は、金融資産保有額との有意な関係が認められます。国土交通省の同調査では、金融資産保有額と不動産投資経験の関連は以下の通りとなりました。

出典:国土交通省「個人投資家への不動産投資に関するアンケート調査結果について

金融資産保有額が1,000〜3,000万円の層を境に、資産額が増えるほど不動産投資経験ありの割合が増える傾向がみられます。

特に厚生労働省が定義する富裕層に該当する資産1億円以上の世帯では【経験あり】の割合は【経験なし】の約4倍となっており、収入や資産が多い人ほど不動産投資をしている割合が高いことがわかります。

不動産投資が富裕層に支持される理由は、主に以下のようなものと推測されます。

ミドルリスクミドルリターン

不動産投資は一般的に「ミドルリスク・ミドルリターン」の投資といわれています。これは、株式投資などの「高リスク・高リターン」の投資や、預金や投資信託などの「低リスク・低リターン」の運用と比較して、リスク・リターンともに高すぎず低すぎない中間の位置づけにあることを意味します。

元本保証がないというリスクはありつつも、インガムゲイン・キャピタルゲインの両面を狙いながら、現物資産を得られるという特徴から価値下落に対する対策を取りやすい不動産投資は、一定のリスクに相応のリターンを目指す方針の富裕層に人気があります。

「不動産投資 リスク」についての記事はこちら
不動産投資の6大リスク一覧!未然に防ぐ方法とは?

不労所得が得られる

不動産投資の大きな魅力のひとつに、継続的な賃料収入を得られる点があります。賃料収入を得続けるには物件の管理が必要ですが、業務を管理会社に委託すれば、オーナーが自ら手を掛ける必要はありません。そのため物件を用意すれば不労所得を得られる状態を作りやすいため、資金面に余裕がある富裕層に好まれます。

節税効果が高い

不動産投資には、様々な税制上の優遇措置が設けられていることから、節税手段のひとつとしても広く認知されています。

不動産投資で節税できる税金のひとつが所得税です。所得税の計算上、賃料収入は「不動産所得」に含まれます。不動産所得は他の所得と合算して税金を計算する「総合課税」の対象です。そのため物件の減価償却費や諸経費が発生して赤字になった場合は、他の所得と赤字を合算し、課税対象となる所得を減らして所得税を低く抑えられます。

また、相続税を算出する際の不動産の評価額は、実際に取引された金額よりも低い「路線価」や「固定資産税評価額」が適用されるため、相続税課税額を抑えられる点も人気の理由です。

「不動産投資 節税」に関する記事はこちら
不動産投資で節税ができる仕組みを解説! 住民税・所得税・相続税を節税したいときの注意点は?

レバレッジ効果が得られる

不動産投資は、投入する資金に比例してリターンが増えるレバレッジ効果が期待できます。不動産投資におけるレバレッジ効果は、自己資金にローンを加えて投資額を増やすことを指します。仮に1,000万円の物件を利回り3%で運用した場合の収益は30万円ですが、ローンを利用して資金を3,000万円にできた場合は、同じ利回りなら3倍の90万円の収益を得ることが可能です。

利用するローンの金利次第では利益が薄くなる可能性はありますが、利回り次第では投資効率を大幅に高められるでしょう。資産が潤沢な富裕層は、複利効果で資産を運用していくことでさらなる資産を生むことができます。

「不動産投資 レバレッジ」に関する記事はこちら
不動産投資の「レバレッジ効果」とは?

不動産投資によって富裕層になったという見方も

不動産投資は、富裕層が所有する資産を投資に生かすための資産運用の手段ではありません。小さく初めて大きな利益を狙える可能性もあることから、不動産投資を通じて大きな資産を築いた方も一定数いるものと考えられます。

富裕層に向いている不動産投資物件は?

富裕層向け 不動産投資物件

富裕層の不動産投資では、資金力や投資目的に応じて、異なる種類の物件が選択できます。以下を参考に、自身が目指す投資結果に繋がる物件を選びましょう。

一棟物件

一棟丸ごと所有する投資物件は、富裕層の間で特に人気が高い投資物件です。複数の居室があることで空室による収入源のリスクを軽減できるうえ、賃料収入を最大化しやすい点も魅力です。建物を一棟まるごと購入することになりますので、初期投資は他の種類の物件よりも高額になる傾向はありますが、ローンを利用したレバレッジ効果が大きくなるというメリットもあります。

区分タワーマンション

都市部のタワーマンションの一室を所有する投資も、富裕層に好まれる投資形態のひとつです。好立地でブランド力の強いタワーマンションは安定した需要が期待できるため、資産価値の維持が比較的容易です。また、管理の手間が少ないという点も、多忙な富裕層投資家にとっては大きな利点となります。

タワーマンションに限らず、大手デベロッパーが分譲しているブランドマンションや、築年数は経過しているものの他にはない立地の良さや重厚感のあるヴィンテージマンションなども、富裕層の投資先として人気です。

海外不動産

グローバルな視点を持つ富裕層にとって、海外不動産投資は魅力的な選択肢となっています。人口が増加傾向にある新興国の物件に投資すれば、今後家賃の高騰による賃料収入増が期待できるでしょう。

また、投資において重要なリスク分散という観点においても、海外不動産への投資は有効です。市場が成熟している先進国に不動産物件を持つというのも、安定感のあるポートフォリオを形成するうえでは選択肢の一つになります。

富裕層が不動産投資をするときの注意点

不動産投資は魅力的な資産運用手段ですが、同時にいくつかの重要な注意点があります。富裕層投資家は、これらの点に十分な注意を払い、適切なリスク管理を行う必要があります。

法律・税制改正に注意

不動産投資に関連する法律や税制は、経済情勢や政策方針の変化に応じて改正されます。不動産投資家に影響する改正の一例として、直近では区分マンションの相続税評価方法が見直されました。

不動産に関連する法律や税制の見直しは毎年のように行われますので、今後も常に最新の情報をキャッチアップし、必要に応じて戦略の見直しを行うことが重要です。

金利動向

不動産投資では、多くの場合、金融機関からの融資を利用します。そのため、金利の動向は投資の収益性に直接的かつ大きな影響を与えます。

日本銀行は2024年7月、政策金利を0.25%まで引き上げる決定をしたことを受け、大手都市銀行5行は変動金利の基準となる短期プライムレートの引き上げを発表しました。

今後も市場の変動により金利に動きが出る可能性がありますので、不動産投資のために融資を受ける際には、金利上昇リスクに備えた資金計画を立てることが必要です。

「不動産投資 ローン 金利」に関する記事はこちら
不動産投資ローンの金利相場はどれくらい?金利タイプによる返済額を比較

投資の目的にあった物件を選ぶ

不動産投資にはさまざまな投資対象があり、それぞれ狙える効果が異なります。基本的にどの物件も賃料収入を期待できる点は同じですが、利回りや将来性、節税効果などは異なります。

また、節税対策のために不動産投資を行う場合であっても、相続税対策と所得税対策では物件に求める種別や立地、築年数などは変わってきます。まずは不動産投資に求めることを明確にし、信頼できる機関に相談しながら物件を選定していきましょう。

まとめ

不動産投資は、富裕層にとって魅力的な資産運用の選択肢のひとつです。安定的な収入が得られることに加え、高い節税効果やレバレッジを活用した効率的な投資など、富裕層の資金力があるからこそ得られる多くのメリットがあります。

一方で、法律や税制の変更、金利動向の変化、適切な物件選びなど、注意すべき点も多々あります。これらのリスクを十分に理解し、目的に合った物件を選ぶことが、不動産投資で成功を収めるための重要な鍵になるといえるでしょう。

「不動産投資 年収」に関する記事はこちら
不動産投資に必要な年収は?融資審査で見られる項目と不動産投資のポイントを紹介

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ワンポイントアドバイス

不動産投資先の選択肢として、都市部の物件は普遍的な需要に期待できることから、魅力が大きいといえます。一方で、都市部の賃貸物件の需要と供給は飽和状態に近づいているとの見方もあり、取得費が高騰している昨今では利回りの低下も見られます。

地方部は都市部に比べると人口は少ないですが、その分安く物件を購入できるため、利回りが高くなる傾向があります。一部の地方都市の不動産の価格は、一都三県の高騰率を凌駕しており、今後は賃料の上昇も見込まれます。利回りなどの現状だけでなく、将来性を見たうえで物件選びをすることが大切です。

この記事のポイント

Q. 不動産投資は富裕層に人気がある?

A. 国土交通省の調査では、世帯収入および金融資産保有額が高いほど不動産投資の経験がある傾向が見られました。詳しくは「不動産投資は富裕層に人気」をご覧ください。


 Q. 不動産投資はなぜ富裕層に人気?

A. 主な理由には、節税効果の高さと投資額に比例して利益を得られるレバレッジ効果の高さが挙げられます。詳しくは「不動産投資が富裕層に人気な理由は?」をご覧ください。


 Q. 不動産投資の注意点は?

A. 税制改正や金利変動の影響による節税効果や収益性の変動には常に注視する必要があります。詳しくは「富裕層が不動産投資をするときの注意点」をご覧ください。

ライター:手塚裕之

エンタメ業界の管理職として12年勤務後、2018年12月からフリーライター活動を開始。税金、不動産、株式投資、クレジットカードなどお金に関する記事執筆・取材を行う。

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