8月住宅着工6・4万戸、5カ月連続増

2026年10月01日

―国交省、季節要因除く換算値は前月比減

 国土交通省は8月の建築着工統計調査報告を9月30日に発表した。新設住宅着工戸数は前年同月比6・1%増の6万3974戸と5カ月続けて前年実績を上回った。着工した床面積も5・6%増の485万8000㎡と5カ月連続で拡大した。戸数ベースでは民間資金の持ち家と貸家、マンションと戸建て住宅を合わせた分譲住宅が増えた。ただ、工事に支障が出やすい降雪や梅雨などの季節要因を除いた年率換算値は前月よりも2・7%少ない約75万戸だった。建設経済統計調査室は事業者への聞き取り結果などから「資材高や金利上昇が続き消費者の住宅購入意欲が高まらず、(事業者が)用地取得を厳選している」と現況を分析する。

 季節要因を加味しない分譲住宅の着工戸数は6・4%増の1万6838戸と5カ月続けて増えた。内訳は分譲マンションが5・3%増の6475戸、分譲戸建てが7・5%増の1万182戸。マンションの着工戸数を地域別にみると、三大都市圏は11・0%増の5609戸。中部圏は55・9%減の299戸と半減したのに対し、近畿圏は61・9%増の2499戸と増えた。首都圏は0・8%減の2811戸と横ばいだった。

 昨年は建築物省エネ法改正に伴う駆け込み着工の反動減が4月以降に尾を引き、今年の実績にも対前年比で上振れる傾向がみられたが、そうした影響は収まりつつあると建設経済統計調査室はみている。

 国交省は25年の建築工事費調査の結果も合わせて公表した。同年に完成予定だった6921棟の工事実施額は木造が10兆6511億円、非木造が18兆7331億円と推計した。居住用と非居住用の分類はしていない。同省は25年度の新築分譲マンションの投資予定額を前年度比17・7%減の2・3兆円と推計している。

(提供:日刊不動産経済通信)

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