森下の住みやすさとは？　都心にアクセスしやすい下町エリアの街歩き情報やマンション情報をご紹介

江戸時代には深川神明宮の門前町として栄え、現在は下町の印象が強い森下エリア。都心にアクセスしやすい利便性の高さや四方が川に囲まれた水辺の開放感から、住まいのエリアとしても注目されています。この記事では、エリアの概要、魅力、家賃相場・購入相場、交通アクセス、治安、子育て環境、医療環境をご紹介。最後には、街歩き情報やおすすめのマンション情報を掲載しています。

森下のエリア概要

東京都江東区の北部に位置する森下。江戸時代にあった酒井左衛門尉の下屋敷には森のように樹林が繁茂していて、その下の町屋が広がるエリアが森下と呼ばれるようになったと言われています。第二次世界大戦で大きな被害を受けたこのエリアは、戦後にしっかりと区画整理がなされたため、比較的道路幅が広く、往来しやすい点が特徴です。
隅田川、荒川、小名木川、堅川に囲まれていて水辺の開けた風景も森下ならでは。都営新宿線、都営大江戸線が利用できるので、都心へのアクセスが良好という点も特筆すべき点です。

森下の魅力

森下エリアは、深川神明宮や松尾芭蕉ゆかりの地などがある歴史ある下町で、江戸情緒とレトロモダンが共存しています。昔ながらの商店街や老舗飲食店が軒を連ね、地元の温かいつながりを感じることができるでしょう。さらに公園や川沿いの遊歩道も整備され、様々な世代が暮らしやすい街でもあります。下町のアットホームな雰囲気と都市の利便性がバランスよく共存する魅力的な街です

森下の家賃相場・購入相場

当社ホームページの掲載物件をもとにした情報によると、賃貸マンションの家賃は、月額10万9,000円の1Kから26万円の2LDKがあります。また、マンションの販売価格は、2,790万円～1億5,680万円まで、幅広い価格帯となっています。(2025年8月2日現在)
参考：都営新宿線 森下駅の不動産相場

森下の交通アクセス

都営新宿線、都営大江戸線が利用できる「森下」駅。都営新宿線は急行停車駅でもあるため、利便性の高さが魅力です。都営新宿線を利用すれば「神保町駅」駅(約8分)、「新宿」駅(約18分)へは乗り換えなしでアクセス可能。都営大江戸線では「飯田橋」駅(約14分)、「六本木」駅(約22分)まで1本です。
また、ビッグターミナルである「東京」駅へは、10分程度で到着します。
空の玄関口である羽田空港へは約43分、成田空港へは約57分と、1時間以内でアクセスできるのもうれしいポイントです。

森下の治安

警視庁が発表している「区市町村の町丁別、罪種別及び手口別認知件数」（2025年（令和7年)6月）によると、森下一丁目～五丁目の認知件数計は28件でした。犯罪別で見てみると、粗暴犯(4件)、侵入窃盗(1件)、非侵入窃盗(18件)、その他(5件)という結果。強盗などの凶悪犯は0件、最も多いのが自転車盗(9件)となっています。

森下の子育て環境

森下がある江東区の子育て支援には下記のようなものがあります。

子ども医療費助成

18歳到達後の最初の3月31日まで、保険診療の自己負担分を区が助成。条件は、交付申請をしていること、区内在住の子どもであること、健康保険証等を使用して受診していることなどです。所得制限はありません。

江東区こども食堂

子どもがひとりでも安心して行ける食堂。無料または低額で利用できる食堂で、森下エリアにはカレーが食べられる「たかもり食堂」(森下3-12-17 高森地区集会所)があります。

こうとう家事・育児サポート事業

区内在住、3歳未満の子どもを養育している家庭が対象。訪問支援者が、掃除・買い物・洗濯・調理などの日常的な家事支援、授乳の見守りや沐浴のサポートなどの育児支援などを行う事業です。

未就園児の定期的な預かり事業（あずかーる）

普段保育園や幼稚園等に在籍していない、区内在住のお子さんを保育園の空きスペースなどで預かる事業。保護者の就労は問われません。
参考：子育て支援｜江東区

森下の医療環境

駅の周辺には、内科、小児科、皮膚科、整形外科、眼科、歯科などが幅広くそろっています。エリア内ではありませんが、江東区扇橋には「医療法人社団高裕会 深川立川病院」、墨田区江東橋には「東京都立墨東病院」など、複数の科が受診できる病院があります。

森下周辺を街歩き（森下駅〜江東区森下文化センター〜深川神明宮）

今回は「森下」駅を出て、商店街や公園、ゆかりの地などを巡ってみました。

駅前に広がる「森下商店街」

地下鉄の出口を出ると広がる商店街。清澄通りと新大橋通りが交わる交差点を中心とし、老舗からナショナルチェーンまで幅広くそろっています。交差点の四つの角にある纏(まとい)のオブジェが印象的でした。

カラフルな遊具が魅力的な「森下公園」

清澄通りを清澄白河方面へ。「森下駅前」の交差点から2つ目の信号を左に曲がるとある公園。設置された遊具がどれもカラフルで、お子さんの遊び心が刺激されそうです。夏には盆踊りやラジオ体操などが行われています。

懐かしい雰囲気の商店街「高橋夜店通り」

「森下公園」を出て小名川に向かって歩いていくと「高橋夜店通り」があります。かつては定期船の船着き場があり、その乗船客が利用したことで栄えた高橋エリア。当時は夜店が日没から夜の12時ごろまで開店していたそうです。現在は懐かしい雰囲気が残る商店街で、漫画「のらくろ」のイラストが通りを飾っています。

「田河水泡・のらくろ館」が併設された「江東区森下文化センター」

「高橋夜店通り」を猿江方面へ進みます。少し歩くと右手に見えてくるのが、区民が語り合う場、学び合う場として利用できるように開設した施設「江東区森下文化センター」です。センター内には、幼少期から青年期までを江東区で過ごしたという、漫画「のらくろ」の作者・田河水泡の作品などを展示した「田河水泡・のらくろ館」があります。

ゆかりの地に建つ「芭蕉記念館」

来た道を戻り、隅田川の手前の道を右折。少し歩くと左手に「芭蕉記念館」があります。江戸日本橋から深川の草庵に芭蕉が移住したのは1680年のこと。芭蕉が深川の草庵で様々な俳諧活動したことから、この地に開館しました。約200mのところには、隅田川が一望できる「芭蕉記念館分館 芭蕉庵史跡展望庭園」があります。

全長約23.5㎞の一級河川「隅田川」

「新大橋パークホームズ」、「クレッセント東京ヴュータワー」、「東京アインスリバーサイドタワー」の眼下に広がる隅田川。川沿いには「隅田川テラス」という水辺の空間が整備され、ジョギングコースや散歩コースなどのほか、イベントなどにも利用されています。

森下のシンボル「深川神明宮」

最後は、森下のシンボル「深川神明宮」へ。新大橋通りへ戻り隅田川に向かって歩きます。「江東区新大橋三丁目」の交差点のひとつ前の道を左折して二つ目を左に行くと、大きな木々が繁茂している敷地があります。ここが「深川神明宮」で、深川を開拓した深川八郎右衛門が、崇敬する伊勢神宮の御分霊をお祀りしたことが始まりと言われています。毎年8月17日に近い日曜日には例大祭が行われているそうで、境内にはたくさんの神輿蔵がありました。

下町情緒が残る、水辺に囲まれた森下エリアは、商店街のほか、スーパーマーケット、コンビニエンスストアもあり、買い物施設が潤沢。都心へのアクセスも良く、快適な暮らしが送れる街です。大きな繁華街はなく、自転車や徒歩で往来する人たちもどこかのんびりとした様子。ゆったりとした日常が過ごせそうなエリアと言えるでしょう。

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