賃貸住宅選びは立地から住み心地重視へ

2026年09月02日

―積水化学系が調査、若年層の部屋選び

 積水化学工業住宅カンパニーの調査研究機関、住環境研究所は、若年層を対象に賃貸住宅に対する価値観やニーズの調査を実施した。若年層の賃貸住宅選びでは、立地や利便性に加え、住環境や安心感に関わる要素への関心が高まっていることが分かった。

 調査対象は20~30歳代の男女、直近1年以内に賃貸住宅から賃貸住宅へ住み替え、現在は大手住宅会社の低層賃貸住宅に居住する人。部屋探しで重視する項目を32項目の中から選んでもらい順位付けした。21年に行った同様の調査と比較して、26年調査では「周辺の利便性(通勤・通学、買い物、病院施設など)」の順位が5位から12位へ下がった。一方、「部屋の日当たり・通風」は11位から5位へ、「防犯セキュリティ」は14位から8位へ、「床や壁の遮音性」は17位から12位へ、「ペット可」は25位から17位へそれぞれ上昇した。同研究所は「在宅勤務の浸透やネットショッピング・デリバリーサービスの普及などにより、以前ほど立地条件だけが暮らしやすさを左右しなくなっているのではないか」と分析する。

 26年調査では新たに「若者が魅力を感じる賃貸住宅での暮らし方」を調べた。その結果、心身を休めながら自分らしく快適に過ごせる住環境へのニーズが高いことが分かった。魅力的な暮らし方として上位につけた項目は、「一人時間と二人時間をバランスよく確保できる」「疲れを取れる・深く休息できる」「同居でも一人になれる時間や空間がある」だった。同研究所は「賃貸住宅に求められる価値が立地や利便性だけでなく暮らしの質へと広がりつつある」と指摘。「今後は入居者が安心して長く心地よく暮らせる住環境を提供することがより重要になっていく」としている。

(提供:日刊不動産経済通信)

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