“ここでしか聞けない話” 富裕層はなぜアジアに投資するのか?編

  • 社外専門家と会計士の対談
公開日 2021.11.05

アジア投資の中ではどの国が良いのか?注意すべき重要なリスクなど気になる点や、国税が力を入れている国際課税の動きについて解説します。

動画もくじ
00:30
冒頭ご挨拶
00:47
講師紹介
01:19
アジアで“おススメ”の国は?
03:19
なぜ“タイ”の不動産を扱う?
04:03
アジアの不動産価格について
05:03
タイの投資物件の“利回り”について
05:39
アジアの投資物件の“今後”について
06:34
税金面の注意点について
09:02
締めのご挨拶

動画の要約

富裕層はなぜアジアに投資するのか?アジアの不動産投資の魅力と国際課税の動き

アジア地域の不動産投資リスク

アジア地域は、他の国の影響を受けやすく、不安定になりやすい。
また、情報が不透明であるところにも注意が必要である。
先進諸国に比べると、発展途上であるアジア地域は、上記の理由から、カントリーリスクが高くなっている。

2022 COUNTRY RISKMAP
出典
日本貿易保険 2022 COUNTRY RISKMAP

https://www.nexi.go.jp/cover/img/rskmap.pdf

アジア地域の不動産投資の魅力

日本に比べ、海外の成長率は高く、中でもアジア地域の成長は著しい。
アジア諸国、すべてが同じように成長している訳ではなく、その国ごと、時期において、上下バラツキがある。
ただ、トータルで見ると、他の地域よりも成長率の高さが維持できている。

地域別の成長率予測
東急リバブルが贈る海外不動産

タイの不動産投資の魅力

不動産投資において、最終的に保有している不動産を売却することになるため、出口戦略を考えることが大切である。
そのため、保有期間中に、賃貸で貸したり、将来売却をすることを念頭に置くと、その国の中心部の物件に投資するのが良い。
特に、タイの不動産は、その点において、出口を安定的に確保できると考えており、オススメしている。

タイのマーケット情報
タイ不動産の物件情報

タイの不動産価格や利回りの目安について

賃貸で貸したり、将来の売却を念頭に置くと、バンコクの中心部をおすすめしている。
バンコクの中心部では、プロジェクトごとでバラツキはあるものの、日本円で、坪単価200万円前後が一つの目安となっている。
新興国の場合、利回りが8%〜10%あるところもあるが、 タイの場合は、一時期、不動産価格が高騰した時期を経て、現在は4%前後の利回りが一つの目安になっている。

失敗しない海外不動産投資、タイバンコク不動産購入のチャンスとリスク

アジアの投資物件の今後の見通しについて

ASEAN諸国は、概ねどの国も発展途上にあり、経済成長が年々続いている状況になっている。
それに対し、不動産価格は、経済成長に応じた形で成長し、経済成長よりは上回る傾向にあると考えている。

海外不動産投資における税金面の注意点について

近年の傾向では、国税庁は、富裕層に対する課税、国際課税について強化している傾向にある。
国際課税については、今まで情報を取りにくかったが、近年、外国人の金融機関の口座情報を各国と共有するようになっている。
例えば、日本とオーストラリアの間では、オーストラリアにある、日本人の口座情報を提供してもらう代わりに、 日本にある、オーストラリア人の口座情報を提供してもらうというような仕組みができている。
また、100万円以上の海外送金の情報が、金融機関から税務署に提供されるようになっており、 送金先や送金目的を把握できるようになっている。
さらに、確定申告時に、国外の財産が5,000万円超ある場合は、国外財産のリストを税務署に提出する必要がある。
このように、国際課税についても、税金面での体制がしっかり整えられているが、 税金面を考慮しても、それを上回る成長が期待できるため、海外投資は、投資家から人気を集めていると考えている。

解説者

大木 宣幸

大木国際会計事務所:代表
株式会社International CPA Firms:代表
日本公認会計士協会東京会:第二ブロックブロック長
日本公認会計士協会 東京会 豊島会 会長
日本公認会計士協会 税務業務部会東京分会 副分会長

世界BIG4の監査法人にて上場企業の監査に携わる。他にも国内外を問わず不動産売買に特化した会計・税金のコンサルティングやセミナーを実施。

柏嶋 秀行

東急リバブル株式会社 ウェルスアドバイザリー本部 海外事業グループ

海外事業部のタイ・バンコク事業を担当。ベトナムへの赴任経験がある。

※動画および本ページの内容は、公開日当時の法令等に基づいております。

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