東京都心5区、ビル空室率わずかに上昇
2026年03月11日
―三幸と地所リアル、賃料の上昇は持続
三幸エステートと三菱地所リアルエステートサービスは、2月のオフィス需給動向を公表した。三幸は、東京都心5区で1フロア面積200坪以上の賃貸ビルの空室率が1・10%(前月比0・04㌽増)と、1年ぶりにわずかな上昇へ転じた。地所リアルの調査では、都心5区にある延床面積3000坪以上のオフィスビルで募集中区画の割合を算出した潜在空室率が2・08%(0・12㌽増)。共益費を含む坪当たり募集賃料は三幸が3万2202円(164円増)、地所リアルで3万4125円(1613円増)だった。
三幸では、新築ビルの竣工や統合移転で空き床が生じたため、空室率だけでなく潜在空室率も2・63%(0・15㌽増)と若干上昇した。ただ、建築中ビルでテナント誘致が順調に進み、二次空室の発生も想定を下回り、都心5区では募集面積20万坪台が続いており、品薄感が強まっているとみている。賃料については、前年同月との比較では、24年2月から25カ月連続のプラス。今関豊和・チーフアナリストは「賃料の上昇傾向は今後も続くと予想される一方で、既にコロナ禍前のピークを上回ったことから、上昇ペースが落ち着く可能性もある」と分析する。
地所リアルによると、潜在空室率は都心5区の上昇に加えて、品川区、江東区を加えた主要7区の2・47%(0・07㌽増)も上昇した。募集賃料は、主要7区も2万9331円(1329円増)と上昇。丸の内・大手町・有楽町・内幸町エリアで3000坪を上回る新規募集があったほか、六本木・赤坂エリアで坪5万円超の複数物件の新規募集があったことなどが影響して、賃料は都心5区、主要7区ともに5カ月連続で上昇した。
(提供:日刊不動産経済通信)