新築M年収倍率は地方圏も10倍超え多数
2025年12月09日
―カンテイ、東京は新築と中古が同水準
東京カンテイは8日、24年の新築マンションと築10年の中古マンションで面積70㎡に調整した平均価格を、各都道府県別の平均年収で割った「年収倍率」をまとめた。新築マンションの年収倍率は、全国で10・38倍(23年比0・29㌽増)だった。最高は、東京都の17・00倍(0・78㌽減)。続いて神奈川県が14・04倍(0・98㌽増)、京都府の13・89倍(0・49㌽減)、大阪府の13・68倍(1・86㌽増)が並んだ。地方圏はリゾート物件の多い北海道、長野県、沖縄県が10倍を上回り、新潟県の10・04倍(0・32㌽増)や鹿児島県の10・16倍(3・17㌽増)なども10倍に達した。
上席主任研究員の髙橋雅之氏は「新築マンションが、大衆的なマス層向けからアッパー層を意識した商材に、大都市圏に限らず地方圏でも変化した」と分析する。首都圏では、千葉県が9年ぶりに10・70倍(1・09㌽増)と10倍を上回るなど1都3県に加えて、三大都市圏では愛知県や奈良県も10倍を超えた。地方圏では、新潟県や鹿児島県に加えて、福島県、栃木県、岡山県、熊本県などが10倍以上となった。
中古マンションの年収倍率は、全国で7・55倍(0・07㌽増)だった。最高だった東京都は16・90倍(1・79㌽増)と、23年から1割以上の上昇幅となった価格によって、ほぼ新築マンションと同水準の倍率に引き上がった。調査では、東京都は旺盛な購入ニーズを背景に値付けが強気とみている。他の各都道府県は京都府が12・70倍(0・37㌽減)、大阪府が11・63倍(0・59㌽増)、沖縄県の11・19倍(1・36㌽増)など人口集積地や、投資資金なども集まりやすい地域で、新築に近い10倍を超える倍率がみられた。
(提供:日刊不動産経済通信)