東京都心で投資不動産の期待利回り低下
2025年08月15日
―地所リアル、オフィスや住宅は3%台
三菱地所リアルエステートサービスは、東京都心エリアにおける投資用不動産マーケットレポートをまとめた。同社が携わった取引事例などから、期待利回りは東京都心5区のオフィスで3・2~3・7%、都内の賃貸住宅で3・7~4・0%の水準まで低下傾向とする。取引利回りは、24年以降の優良物件の目安として、都心のオフィス・都内の賃貸住宅ともに2%台半ば~3%台前半とみている。
地所リアルは、良好な不動産マーケットを背景に、優良物件の取得競争は過熱状況が続いていると分析する。24年10月以降の取引事例では、24年12月に渋谷区渋谷のビル(23年6月竣工)について100億円以上の価格で売買取引を成約させた。NOI利回りは3・1%で売主・買主ともに業種は不動産関係だった。年が明けると、25年1月に世田谷区太子堂のマンション(19年6月竣工)は、30億~50億円の価格で売買取引が成約。NOI利回りは2・9%で、売主は不動産関係、買主は一般法人だった。
100億円を上回る価格の大型取引はほかに、売主・買主ともに不動産関係の新宿区四谷の商業施設(区分、20年1月竣工)や、新宿区新宿のビル(12年3月竣工)の売買事例があった。また、千代田区平河町の店舗(17年9月竣工)は10億~30億円の価格でNOI利回りは2・1%と低水準でも、個人が売主となって不動産関係に売却する取引などもあった。
最近の市況はオフィス・賃貸住宅ともに、空室率は低下して賃料単価は上昇傾向とみている。取引には、従来からの主要プレイヤーのプロ投資家や不動産会社に加えて、一般法人による取得もあるという。
(提供:日刊不動産経済通信)