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自治会に入らないのは非常識?戸建ての場合は?メリットとデメリットを解説

執筆者プロフィール

桜木 理恵
資格情報: Webライター、宅地建物取引士、2級ファイナンシャル・プランニング技能士、管理業務主任者

大学在学中に宅地建物取引士に合格。新卒で大手不動産会社に入社し、売買仲介営業担当として約8年勤務。結婚・出産を機に大手ハウスメーカーのリフォームアドバイザーに転身し約5年勤務。その他信託銀行にて不動産事務として勤務経験あり。現在は不動産の知識と経験を活かし、フリーランスのWebライターとして活動。不動産や建築にまつわる記事を多数執筆。「宅地建物取引士」「2級ファイナンシャル・プランニング技能士」「管理業務主任者」所持。

ざっくり要約!

  • 自治会とは地方自治法に基づき、一定の区域に居住する人たちによって形成された団体
  • 自治会に入らない場合、ゴミ集積所を利用できないなどの不都合が起こる可能性がある

マイホーム購入のタイミングなどに「自治会に加入すべき?」と迷う方は、実際多いのではないでしょうか。

自治会への加入は任意ではあるものの、入らないことで不利益やトラブルが生じないとはいいきれません。

この記事では、自治会への加入を迷っている方のために、そもそも自治会とはどのような団体なのか解説し、加入しなかったときのデメリットとメリットを紹介します。

事前に自治会の活動目的やメリットを把握することで、自分でも納得がいく選択ができるでしょう。自治会への加入を迷っている方は、ぜひ参考にしてください。

自治会とは

自治会とは地方自治法に基づき、一定の区域に居住する人たちによって形成された団体です。良好なコミュニティを維持運営するために、環境の整備や防災、防犯のために共同活動しています。

たとえば自治会単位で行事やお祭り、清掃活動などを行っており、回覧板もその1つです。

地縁によって形成される団体のため、その区域に居住している人であれば、誰でも自治会に加入できます。

ちなみに総務省のデータによれば、2022年4月時点で約 30 万にのぼる自治会等が全国に存在し、よりよい地域社会の形成に寄与しています。

出典:地域コミュニティに関する研究会 報告書|令和4年(2022年)4月 地域コミュニティに関する研究会

マンションの管理組合との違い

自治会に似た団体としてマンションの管理組合がありますが、これらは目的や団体が形成される背景が異なります。

自治会への加入は任意であるのに対し、マンションの管理組合は「組合員=区分所有者全員」です。

マンションに居住しているか否かは関係なく、賃借人へ貸し出している場合でも、所有者は自動的に組合員になります。そして賃借人が管理組合の組合員になることはありません。

また、自治会の目的は地域コミュニティの充実や防災、防犯などです。

一方で、管理組合の目的は、管理費等の会計管理やマンションの共用部分と設備の維持管理です。

通常、管理会社に管理運営を委託していますが、管理会社はあくまでもサポートする立場です。実際には組合員全員で予算を組み、建物や設備の補修や保全方法について判断し、維持管理しています。

自治会に入らないのは非常識?

自治会への加入は任意です。つまり加入を強制されることはありません。実際のところ、加入を拒否することは非常識になるのでしょうか?

加入に法的な義務はない

自治会への加入は義務ではありません。

地方自治法により「民主的な運営」「自主的に活動する」と定められており、構成員に対して差別的な扱いをしてはいけないとの記載もあります。

加入に法的な義務はないことを考えると、加入を拒否しても非常識とはいえないでしょう。

入らないことによるリスクも考えられる

自治会は、地域コミュニティの充実や防災、防犯を目的としています。

加入は義務ではないものの、加入しないことで地域の情報やルールを知ることができず、その結果として近隣住民とトラブルになるおそれがあります。

自治会に入らない場合のデメリット

自治会に加入しないことでデメリットが生じるとしたら、実際にどのようなリスクが考えられるのでしょうか。この章では、おもなデメリット4つ紹介します。

ゴミ集積所を利用できないことがある

地域によってゴミの分別方法や出し方、回収頻度などが異なります。そもそもゴミ出しのルールを知らないと、ゴミ出しに苦労するかもしれません。

地域によっては、ブロックごとにゴミ集積所が決まっていることがあり、当番制でゴミの集積所を清掃したりしているケースがあります。

こうしたルールを知らないままゴミ集積所の利用を続けると、利用を制限されてしまうかもしれません。

自治会主催の行事に参加しにくくなる

自治会が主催する行事は、基本的に参加できないと思った方がよいでしょう。

地域のお祭りや子ども会、老人会などは自治会の会費で運営されていることが多く、役員が持ち回りで企画や準備をしています。会費を払わず、そのうえ行事の準備を手伝わない人が歓迎されることはまずありません。

子どもが友達に誘われて、地域のお祭りに行く可能性がある場合などは、自治会への加入を検討しましょう。

災害時の支援を受けにくくなる

災害時に、安否確認や行政からの支援物資の配布を自治会ごとに行う場合があり、また自治会が中心となって災害時の食料や飲料を備蓄しているケースがあります。

したがって自治会に加入していない場合、災害時に人数としてカウントされず、支援物資を手にするまでに時間がかかるかもしれません。

また災害時は電話の混線や停電により、情報収集が難しくなることがあります。

自治会には行政からの伝達事項を広める役割を果たすこともあり、加入していることで得られる情報もあります。

自治会からの伝達事項や地域のイベントの開催を知らせるために、近隣住民で回している回覧板もその1つです。

地域住民との交流機会が減少

生まれ育った土地であれば、ある程度地域との接点があるかもしれません。しかし他の土地から移り住んだ場合、自治会に加入するなど積極的に行動しなければ、地域住民との交流の場を作るのが難しくなることもあります。

自治会に加入することで住民同士が交流を深め、相互に助け合うことで良好な地域コミュニティを形成します。そして近隣住民と良好な関係性を築くことで、住みやすさや街への愛着を感じられるでしょう。

自治会に入らない場合のメリット

自治会に加入しないと判断した場合、どのようなメリットがあるのでしょうか。おもなメリットを2つ紹介します。

会費の負担がない

自治会へ加入しなければ、会費の負担はありません。金銭的なメリットが考えられます。

地域によっても異なりますが、自治会の会費は月額300~500円であることが多いものの、月に1,000円程度集めている地域もあります。

自治会の会費は季節の行事やお祭り、イベントに使われることが多く、行事に参加しない人にとってはもったいないと感じるかもしれません。

しかし災害に備えて食料を備蓄する費用や、雪が積もる地域における除雪費用に充てられることもあります。会費を負担することに納得できない場合は、何に使われているのか直接聞いてみるのもいいかもしれません。

役員などを引き受けなくて済む

自治会に加入しなければ、役員などを引き受ける必要がありません。

自治会に加入したら、かならず役員を担当しなければならないタイミングが回ってきます。人付き合いが苦手な人や、仕事が忙しい人にとっては大きな負担になるので、それがないことにメリットを感じる例もあるでしょう。

自治会に入らない選択をしない方が良いケース

自治会への加入は任意ですが、可能であれば加入した方が良いと思われるケースを3つ紹介します。

ゴミ集積所を確実に利用したい場合

自治会へ入っていないとしても、ゴミ集積所は使えるかもしれません。

しかし自治会がゴミ出しや清掃のルールを決めている場合、使いづらさを感じるでしょう。

ゴミ集積所を気持ちよく使いたい場合は、自治会への加入を検討しましょう。

マンションやアパートではなく戸建ての場合

戸建てにお住まいの場合は、基本的には自治会への加入をおすすめします。

マンションやアパートは、自治会への加入が免除されているケースがあります。そしてマンションは管理組合があるため、ある程度所有者同士の交流の場があります。

またマンションやアパートには専用のゴミ集積所があることが多いため、この点においても、自治会に加入していないことで困るケースは少ないでしょう。

一方で、戸建ての場合は住民同士が交流する場が少ないため、できれば自治会へ加入して、地域住民とのかかわりを持った方が暮らしやすいと感じるかもしれません。またゴミ集積所を協力して清掃することで、気持ちよく使うことができます。

行事やお祭りなどイベントに参加したい場合

地域の行事やお祭りなどに参加したい場合は、自治会へ加入しましょう。

イベントは自治会の会費で成り立っていることが多く、役員が中心となって企画や運営をしています。自治会に入っていない場合、参加を断られることがあります。

この記事のポイント

自治会に入らないのは非常識?

そもそも自治会への加入は義務ではありません。地方自治法により「民主的な運営」「自主的に活動する」と定められており、構成員に対して差別的な扱いをしてはいけないとの記載もあります。

加入に法的な義務はないことを考えると、加入を拒否しても非常識とはいえないでしょう。

詳しくは「自治会に入らないのは非常識?」をご覧ください。

自治会に入らない場合のデメリットは?

自治会に入らないと、ゴミ集積所を利用できないことがある、自治会主催の行事に参加しにくくなる、災害時の支援を受けにくくなる、地域住民との交流機会が減少するといったデメリットがあります。

日々の暮らしにかかわることでもあるので、自治会に加入するかどうかは慎重に判断しましょう。

詳しくは「自治会に入らない場合のデメリット」をご覧ください。

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