マンション売却 手数料 値引き
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マンション売却の仲介手数料は値引きしてもらえる?交渉方法と注意点を解説

執筆者プロフィール

亀梨奈美

株式会社realwave代表取締役。大手不動産会社退社後、不動産ジャーナリストとして独立。
2020年には「わかりにくい不動産を初心者にもわかりやすく」をモットーに、不動産を“伝える”ことに特化した株式会社realwaveを設立。
住宅専門全国紙の記者として活動しながら、不動産会社や銀行、出版社メディアへ多数寄稿。不動産ジャンル書籍の執筆協力なども行う。

ざっくり要約!

  • マンション売却の仲介手数料は「売却金額×3%+6万円(税別)」が相場
  • 仲介手数料の値引き交渉は可能も、過度な値引き交渉は売却活動の質を下げるリスクがある
  • 値引き交渉するなら「媒介契約前」が有効

マンションを売却する際、気になるコストのひとつが「仲介手数料」です。数百万円規模になることもあるだけに「少しでも安くならないか」と思う方は多いのではないでしょうか。

結論からいえば、仲介手数料は交渉次第で値引きしてもらえる可能性があります。ただし、過度に値引きを求めると、売却活動に悪影響が出てしまうこともあります。

この記事では、仲介手数料の基本的な仕組みから値引き交渉の具体的なテクニック、そして交渉時に気をつけたい注意点まで詳しく解説しますので、ぜひ参考にしてください。

マンション売却時に支払う仲介手数料とは?

仲介手数料とは、マンションの売却を仲介した不動産会社に支払う成功報酬です。仲介手数料は売却金額によって金額が変わるため、おおよその費用感を把握しておきましょう。

仲介手数料の計算方法

仲介手数料は、宅地建物取引業法によって次のように上限額が定められています。

売買金額仲介手数料の上限(税別)
200万円以下の部分売買価格の5%
200万円超〜400万円以下の部分売買価格の4%
400万円超の部分売買価格の3%

400万円を超えるマンションは、原則的に「売却金額×3%+6万円(税別)」という速算式でも上限額が計算できます。たとえば、4,000万円のマンションの仲介手数料の上限額は「4,000万円×3%+6万円」で「126万円(税別)」です。

ただし、売買価格が800万円以下の低廉な空き家等については、仲介手数料の特例が設けられており、不動産会社は売主・買主それぞれから30万円(税別)を上限に仲介手数料を受領できるとされています。

仲介手数料は値引き交渉可能

仲介手数料は上限額が請求されることが多いですが、必ず上限額を支払わなければならないわけではありません。値引き交渉も可能ですが、事前に不動産会社に確認しましょう。

法律で定められているのは「上限」のみ

宅地建物取引業法が定めているのは、あくまでも仲介手数料の「上限額」です。つまり、不動産会社が上限を超えて請求することは違法ですが、上限より低い金額での合意は自由です。値引き交渉自体も法的に問題なく、売主として正当に行使できる権利といえます。

紹介・再契約特典として割引してもらえることも

不動産会社によっては、次のようなケースで仲介手数料を割り引く制度を設けていることがあります。

  • 紹介割引:知人や友人を紹介した場合に手数料を優遇
  • 再契約割引:以前に売買や賃貸で成約した顧客への特典
  • キャンペーン割引:期間限定の割引特典

こうした制度があるかどうか、相談時に確認してみると良いでしょう。会社によってはウェブサイトに明記していない場合もあるため、直接聞いてみることをおすすめします。

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仲介手数料の過度な値引き交渉をすべきではない理由

仲介手数料は値引き交渉が可能とはいえ、度を超えた交渉には注意が必要です。仲介手数料を下げることだけを重視すると、結果的に損してしまうこともあります。

値引きより高額売却のほうが手残りは大きくなる

仲介手数料の上限額は、売却金額の3%程度です。仲介手数料を上限額から10%値引いてもらったとしても売却金額のわずか0.3%程度、半額にしてもらったところで1.5%程度分にすぎません。

一方で、マンションは売り方次第で数%、ときに10%以上、相場より高く売れることがあります。仲介手数料の値引きを過度に交渉するより、正規手数料を支払って全力で売却活動にあたってもらったほうが、相対的に利益は高くなる可能性があります。もちろん、手数料の割引と担当者のやる気が相関するとは限りませんが、仲介手数料額は担当者の成績や報酬にも直結しますので、売却において何を優先するのかを確認しましょう。

多くの不動産会社は上限額を請求する

不動産会社の多くは、法律で定められている仲介手数料の上限額を請求します。仲介手数料は不動産会社の唯一ともいえる収入源であり、マンションの調査や販促活動などには一定の費用もかかります。成功報酬でもあることを考慮すると、売買金額の約3%という仲介手数料は不当に高いというわけではありません。

囲い込みのリスクが高まる

過度に仲介手数料の値引き交渉をした場合の「囲い込み」のリスクも見逃せません。囲い込みとは、他の不動産会社からの客付けを意図的に排除し、自社で買主を見つけることで売主・買主双方から仲介手数料を得ようとする行為です。

売主の手数料を値引きした分を取り戻そうとする心理が働くと、こうした不正につながる可能性があります。囲い込みをされてしまうと、購入希望者がなかなか現れず、売却に時間がかかったり、売却価格が下がったりするおそれがあります。

マンション売却時の仲介手数料の値引き交渉テクニック

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値引き交渉をする際は、ただ「安くしてほしい」と伝えるだけでは応じてもらいにくいのが実情です。不動産会社が納得しやすい理由や状況を整えたうえで交渉することが、成功への近道です。

住み替えを理由に交渉する

マンションの売却とほぼ同時に新居を購入する住み替えの場合、売却も購入も同じ不動産会社に仲介を依頼すれば「再契約」とみなされ、割引制度の対象となる可能性があります。

売主としても購入と売却を同じ不動産会社に依頼するメリットは大きく、手続きがスムーズに進みやすいほか、スケジュール調整なども一括して任せられる安心感があります。

他の物件の売買も依頼する

所有している物件が複数ある場合や親族の不動産の売買も同時に依頼できる場合は、まとめて仲介を依頼して交渉する方法も有効です。不動産会社にとって複数の取引をまとめて受けられることは大きなメリットであるため、個別に交渉するよりも値引きに応じてもらいやすくなります。

媒介契約前に交渉する

値引き交渉をするなら、媒介契約を結ぶ前のタイミングが効果的です。媒介契約とは、不動産会社にマンションの売却を正式に依頼するための契約で、書面には仲介手数料額が明記されるのが一般的です。

売買契約前など媒介契約後に値引きを求めると、すでに合意した条件を変更することになるため、不動産会社が応じる義務はなく、実質的に交渉の余地はほとんどありません。一方、契約前であれば「条件次第でお願いしたい」という自然な流れで交渉できます。

ただここまでの通り、仲介手数料の値引きありきで不動産会社を選ぶことはおすすめしません。まずは査定額の根拠や売却実績、担当者の対応力などをしっかり比較したうえ、少しでも好条件でマンションを売ってもらえそうな不動産会社を選ぶようにしましょう。

まとめ

マンション売却時の仲介手数料は、法律で定められているのは上限額のみであり、値引き交渉は可能です。住み替えや複数物件の仲介を依頼することを条件に交渉すれば、値引いてくれる可能性は十分あります。

ただし、仲介手数料の値引きにこだわりすぎることはおすすめしません。手数料はマンションの売却価格に比べれば少額であり、信頼できる不動産会社に全力で売却活動をしてもらうことのほうが、最終的な手残りを増やせる可能性は高いと考えられます。

・「不動産会社の選び方」に関する記事はこちら
マンション売却の不動産仲介業者の選び方を徹底解説

この記事のポイント

マンション売却の仲介手数料を値引きしてもらうことはできますか?

法律で定められているのは上限額のみのため、値引きしてもらえる可能性はあります。

詳しくは「仲介手数料は値引き交渉可能」をご覧ください。

仲介手数料の値引きをしてくれない不動産会社は避けるべきですか?

仲介手数料の値引きの可否だけを基準に不動産会社を選ぶことはおすすめしません。

詳しくは「仲介手数料の過度な値引き交渉をすべきではない理由」をご覧ください。

マンションの仲介手数料の値引き交渉を成功させるには?

住み替えや複数物件の依頼を交渉材料にすると、値引きしてもらえる可能性が高まります。

詳しくは「マンション売却時の仲介手数料の値引き交渉テクニック」をご覧ください。

ライターからのワンポイントアドバイス

マンションの相場価格は近年、大きく変動しています。こうした時期に好条件で売るために求められるのは、市況を読む力です。仲介手数料の値引きばかりを重視し、大切な担当者の能力を見落としてしまえば、売れるはずの金額で売れなかったり、時期を逃してしまったりするリスクがあります。

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