ざっくり要約!
- 住宅ローンの本審査は仮審査よりも確認項目が多く、通常1~2週間ほどかかるが、金融機関によって異なる
- 住宅ローンの本審査では加入時年齢、完済時年齢、健康状態、年収、勤続年数、返済負担率、担保評価などさまざまな項目がチェックされる
住宅ローンの利用を検討している方のなかには「本審査にどれくらいの期間がかかるのか知りたい」と感じている方も少なくありません。
住宅ローンの本審査にかかる時間は、金融機関の規模や種類によって異なり、同じ条件でも結果が出るまでの日数に差が生じることがあります。そのため、審査期間や特徴を理解したうえで、自身に適した金融機関を選択することが大切です。
この記事では、住宅ローン本審査にかかる期間の目安や、審査が長引く理由についてみていきます。あわせて、審査期間を短縮するためのポイントも解説するので、住宅ローンを検討する際の参考にしてください。
記事サマリー
住宅ローンの本審査に必要な期間の目安

住宅ローンの審査は、申込み後すぐに融資が実行されるわけではなく、以下の段階を経て進むことになります。
- 申込
- 仮審査
- 本審査
- 契約
仮審査にかかる期間は1~4日程度が目安です。
一方で本審査は、仮審査よりも確認項目が多く、通常は1~2週間ほどかかります。
書類の追加確認や物件評価に時間を要する場合は、3~4週間程度かかるケースもあるでしょう。
本審査に通過すれば住宅ローン契約(金銭消費貸借契約)の締結に進みます。契約には金融機関の担当者や不動産会社との日程調整が必要になるため、実際の契約日までは1週間程度見ておくと安心です。
| ・「住宅ローンの本審査に落ちる確率」に関する記事はこちら 住宅ローンの本審査に落ちる確率はどれくらい? 落ちたらどうなるの? ・「金消契約」に関する記事はこちら 住宅ローンにおける金消契約とは?契約までの流れや注意点をわかりやすく解説 |
金融機関による住宅ローン本審査の期間の違い

住宅ローンの本審査にかかる期間は、金融機関ごとに審査基準や手続きの流れが異なるため、同じ条件で申し込んだ場合でも、結果が出るまでの日数に差が生じることがあります。
ここでは、金融機関の種類ごとに、住宅ローン本審査の期間の目安や特徴について解説します。
メガバンク・地方銀行
メガバンクや地方銀行の住宅ローンでは、保証会社に保証を依頼している金融機関が多く、双方でローン申込者の返済能力や信用情報を確認するのが一般的です。
そのため、審査工程が増えてしまい、審査に一定の時間を要することになります。
また、支店での審査に加えて本店によるチェックを行うケースもあり、審査が二重になるために期間が長くなることがあります。
メガバンクや地方銀行を利用した場合の審査期間の目安は次のとおりです。
| 期間の目安 | |
|---|---|
| 仮審査 | 3~4日程度 |
| 本審査 | 1~3週間程度 |
ただし、書類の不備や追加確認が発生した場合は、想定より審査に時間がかかることがあります。そのため、本審査から契約・融資実行までを見据え、全体で1カ月程度の余裕を持ったスケジュールで進めていくとよいでしょう。
ネット銀行
ネット銀行の住宅ローンは、申込みから審査までオンラインで完結する仕組みが整っており、比較的スピーディーに審査が進む金融機関が多いです。
書類提出もWeb上で行うケースが多く、条件が整っていれば短期間で審査結果が出ることもあるでしょう。
ネット銀行の審査期間の目安は次のとおりです。
| 期間の目安 | |
|---|---|
| 仮審査 | 1~2日程度(最短即日) |
| 本審査 | 1~2週間程度 |
とはいえ、ネット銀行であっても必ずスムーズに審査が進むとは限りません。
審査中のやり取りは電話やメールが中心となるため、連絡への対応が遅れたり、追加書類の提出が遅れたりすると、審査期間は延びてしまいます。
加えて、文章でのやり取りが必要となるケースも多く、細かな条件や確認事項が伝わりにくく、理解や調整に時間がかかることも考えられます。
| ・「ネット銀行のメリット」に関する記事はこちら 住宅ローンをネット銀行で契約するメリットは?審査についても解説 |
フラット35
フラット35は、住宅金融支援機構と民間の金融機関が提携して運営する住宅ローンです。
申込み後の審査は二段階で進み、まず窓口となる金融機関で事前審査が行われ、その後、住宅金融支援機構による本審査が実施されます。
審査にかかる期間の目安は次のとおりです。
| 期間の目安 | |
|---|---|
| 仮審査 | 2~3日程度 (提携先の民間の金融機関による) |
| 本審査 | 1~2週間程度 (提携先の民間の金融機関による) |
フラット35の本審査では、申込者の返済能力に加え、購入予定の住宅が住宅金融支援機構の定める技術基準を満たしているかどうかも確認されます。
そのため、適合証明書の取得に時間がかかる場合などは、想定よりも審査期間が長引く可能性があります。
出典:フラット35Web事前審査お申込み|全宅住宅ローン株式会社
| ・「フラット35」に関する記事はこちら フラット35とは?メリットから手続きの流れまでわかりやすく解説 |
ろうきん
ろうきん(労働金庫)は、労働組合や生活協同組合(生協)などが、互いを扶助する目的で設立した共同組織の福祉金融機関です。営利を目的としない点が特徴で、組合員やその家族を中心に住宅ローンなどの金融サービスを提供しています。
全国に13の労働金庫があり、それぞれが地域単位で運営されています。
そのため、審査の進め方や運用ルールはろうきんごとに異なり、住宅ローンの審査期間も一律ではありません。
ろうきんの審査期間の目安は主に次のとおりです。
| 仮審査の目安 | 本審査の目安 | |
|---|---|---|
| 中央ろうきん | 非公表 | 非公表 |
| 近畿ろうきん | 2~3営業日 | 非公表 |
| 静岡ろうきん | 7営業日以内 | 非公表 |
このように、本審査の日数を公表していないろうきんも多く、案件内容や提出書類の状況に加え、地域ごとの運用体制によっても審査期間が左右される点に注意が必要です。
JA
JA(農業協同組合)は、農業者の相互扶助を目的として設立された協同組織で、全国各地に存在しています。住宅ローンについては、店頭でのやり取りが中心となるケースもあり、都市銀行やネット銀行と比べると手続きに一定の時間を要する傾向にあります。
JAの審査期間の目安は次のとおりです。
| 期間の目安 | |
|---|---|
| 仮審査 | 3営業日以内 |
| 本審査 | 10営業日以内 |
ただし、JAによっては住宅ローン本審査が3週間程度かかるケースもあり、ほかの金融機関と比べて時間がかかりやすいとされています。
そのため、申込みから契約・融資実行までを見据え、余裕のあるスケジュールで進めていく必要があります。
住宅ローン本審査でチェックされる項目

住宅ローンの本審査では、申込者が長期間にわたって返済ができるかどうかを判断するため、さまざまな項目を確認されます。
主なチェック項目は次のとおりです。
| チェック項目 | 内容 |
|---|---|
| 加入時年齢 | 申込み時点の年齢が金融機関の基準内か |
| 完済時年齢 | 返済終了時の年齢が上限を超えていないか |
| 健康状態 | 団体信用生命保険に加入できるか |
| 年収 | 返済原資として十分な収入があるか |
| 勤続年数 | 十分な勤続年数があるか(3年以上が望ましいとされている) |
| 返済負担率 | 年収に対する年間返済額の割合 |
| 担保評価 | 購入物件が担保として適切か |
住宅ローン審査において重視されるのは返済能力です。年収や勤続年数、返済負担率などを総合的に見て、無理のない返済計画であるかを判断します。
| ・「年収400万円の適切な住宅ローン借入額」に関する記事はこちら 年収400万円の適切な住宅ローン借入額はいくら?無理なく返済できる借入額を紹介 ・「年収600万円の適切な住宅ローン借入額」に関する記事はこちら 年収600万円の適正な住宅ローン借入額はいくら?無理なく返せる借入額を紹介 ・「年収800万円の適切な住宅ローン借入額」に関する記事はこちら 年収800万円の適正な住宅ローン借入額はいくら?頭金の目安と返済シミュレーションも紹介 |
住宅ローン本審査期間が長引く理由5つ

住宅ローンの本審査は、通常であれば一定期間で完了しますが、条件によっては想定より長引くこともあります。
ここでは、住宅ローン本審査が長引く代表的な理由を順に解説します。
1.借入希望額が大きすぎる
借入希望額が返済能力に対して大きい場合、金融機関は長期間にわたって安定した返済が可能かどうかを確認するため、より慎重に審査を進めます。
そのため、確認事項が増え、本審査に時間がかかるケースがあります。
住宅ローンを申し込む際は、借りられる金額ではなく、無理なく返済できる金額を基準に借入希望額を設定することが大切です。
目安として、返済負担率(年収に占める年間のローン返済額の割合)を20~30%程度に抑えておくと、返済計画に余裕を持ちやすくなります。
例えば、年収500万円の方を想定した場合、返済負担率ごとの目安は次のとおりです。
| 返済負担率 | 年間返済額の目安 | 月々の返済額の目安 | 借入額の目安※ |
|---|---|---|---|
| 20% | 約100万円 | 約8万円 | 約2800万円 |
| 30% | 約150万円 | 約12万5000円 | 約4400万円 |
※返済期間35年・金利1%・元利均等返済
この目安を大きく超える借入希望額で申し込むと、返済能力について入念な確認が行われます。
借入希望額を検討する際は、上記で紹介した返済負担率をひとつの目安として、自身の収入や家計状況に見合った水準かどうかを確認しておくことが大切です。
| ・「住宅ローンを一括返済できない家の売却」に関する記事はこちら 住宅ローンを一括返済できない家を売却するにはどうすればいい? 対処法と注意点を解説 ・「住宅ローンは年収の何倍が理想?」に関する記事はこちら 住宅ローンは年収の何倍が理想なのか?借入可能額と返済可能額の違いとは |
2.完済時の年齢が高い
完済時の年齢が金融機関の定める基準内かどうかも重要な要素です。
多くの金融機関では、完済時の年齢を80歳未満に設定しています。
完済時の年齢がこの基準に近い場合には返済の継続性について慎重な判断が必要となり、審査に時間を要する可能性があります。
完済時の年齢が高くなる場合は、返済期間を短縮したり、頭金などの自己資金の割合を増やしたりするなどして、完済時年齢を下げる工夫が必要です。
とくに、定年後は収入が変化しやすいため、なるべく定年までに完済できる返済計画を立てるようにしましょう。
| ・「住宅ローンは何歳まで組める?」に関する記事はこちら 住宅ローンは何歳まで組める?借入時の平均年齢と年代別の注意点 ・「50歳で住宅ローンをいくら借りられる」に関する記事はこちら 50歳で住宅ローンはいくら借りられる?団信はどうする?【返済シミュレーション付き】 |
3.金融機関が繁忙期に入っている
住宅ローンの申込みは、年度替わりを控えた1~3月に集中しやすく、この時期は金融機関にとって繁忙期となります。
1~3月は住宅購入や引き渡しが増えるため、住宅ローンの審査件数も多くなり、通常より処理に時間がかかる傾向にあります。
一方で4~6月(GWをのぞく)や、夏の需要が一段落する9~11月は、住宅ローンの申込み件数が比較的落ち着く時期とされています。
急ぎの事情がない場合は、こうした繁忙期を避けて住宅ローンを申し込むのも選択肢のひとつでしょう。
4.仮審査時と状況が変わった
仮審査と本審査の申込み時点で申込者の状況が変わっている場合、本審査が長引きやすくなります。仮審査は一定の前提条件をもとに判断されるため、その後の状況に変化が生じた場合、あらためて確認や再審査が必要になるためです。
代表的な例として、次のようなケースが挙げられます。
- 転職や退職をした
- 収入が減少した
- 自動車ローンやカードローンなどを新たに借り入れた
住宅ローン審査では収入の安定性が重視されるため、転職や退職があった場合や、収入が減少した場合には審査の前提条件が変わり、本審査に時間を要することがあります。
また、新たな借入が発生すると返済負担が増えたと判断され、追加の確認が必要となり、審査が長引く可能性があります。
5.提出書類に不備があった
住宅ローンの本審査では、多くの書類提出を求められます。
提出書類に不備があると修正や追加提出が必要となり、審査が長引く可能性があります。
スムーズに審査を進めるためには、事前にどの書類が必要かを確認し、すべてを揃えたうえで記入漏れなく提出することが重要です。
一般的に、住宅ローンの本審査では次のような書類が求められます。
- 住宅ローンの申込書類
- 本人確認書類(マイナンバーカード、住民票など)
- 前年の収入を証明する書類(源泉徴収票、確定申告書の写しなど)
- 勤務先を確認する書類(在籍証明書、健康保険証など)
ただし、書類は早めに準備しておくと安心ですが、住民票や所得証明書などには有効期限が設定されている場合があります。
準備が早すぎると、提出時点で期限切れとなることもあるため、提出時期を意識しながら準備を進めていきましょう。
住宅ローン本審査の期間を短縮するコツ

住宅ローンの本審査を長引かせないためには、事前の準備や金融機関とのやり取りが大事です。とくに、次の3つのコツを意識することで、本審査を進めやすくなるでしょう。
- 相談しやすい金融機関を選ぶ
- 金融機関からの連絡にはすぐ対応する
- 返済計画をしっかり立てる
それぞれのコツについて、以下でくわしく解説します。
相談しやすい金融機関を選ぶ
住宅ローンの本審査をスムーズに進めるためには、相談しやすい金融機関を選ぶことです。
担当者が信頼でき、疑問点や不安な点をすぐに確認できる金融機関であれば、手続きの途中で行き違いが生じにくくなります。また、土日にも相談や連絡ができる金融機関であれば、平日は仕事で時間が取りにくい方でも手続きを進めやすくなります。
加えて、不動産仲介会社を通して住宅ローンの手続きを進める場合は、必要書類の案内や提出状況を管理してもらえるため、書類の抜け漏れなどを防ぎやすくなるでしょう。
金融機関からの連絡にはすぐ対応する
金融機関から連絡があった際に、できるだけ早く対応することも重要です。追加確認や書類提出の依頼に対する返信や対応が遅れると、その間は審査が一時的に中断され、審査期間が長引いてしまいます。
とくに、審査中の連絡は電話やメールが中心となるため、見落としがないよう注意しましょう。着信履歴やメールをこまめに確認し、連絡があった際にはできるだけ早く対応することが大切です。
返済計画をしっかり立てる
住宅ローンの本審査を短期間で進めるためには、無理のない返済計画を立てておくことも重要です。返済計画が十分に整理されていないまま申し込むと、審査の途中で条件の見直しが必要になることもあります。
返済条件を途中で変えてしまうと、内容によっては再審査が必要となり、審査期間が長引くおそれがあります。
とくに、次のようなケースでは再審査になる可能性が高まるでしょう。
- 予定していた頭金を諸費用に充てることになり、借入希望額を増額した
- 審査途中で金利タイプを変更した
- 返済期間を延ばすなど、当初の返済条件を変更した
こうした変更を避けるためにも、収入や支出を踏まえた返済計画をしっかりと立て、無理のない借入希望額を設定することが大切です。
まとめ
住宅ローンの本審査にかかる期間は、一般的に1~2週間が目安です。
ただし、金融機関の種類や審査が集中する時期によっては、想定より時間がかかるケースもあります。また、借入希望額が返済能力に対して大きい場合や、完済時年齢が高い場合には確認事項が増えやすく、本審査が長引く要因となります。
一方で、相談しやすい金融機関を選び、無理のない返済計画を立てることで、本審査はスムーズに進めやすくなります。住宅ローンの申込みにあたっては、事前準備をしっかり行い、安心して住宅購入を進めていきましょう。
この記事のポイント
- 住宅ローンの本審査には何日くらいかかりますか?
住宅ローンの本審査は、仮審査よりも確認項目が多く、通常は1~2週間ほどかかります。
書類の追加確認や物件評価に時間を要する場合は、3~4週間程度かかるケースもあるでしょう。
詳しくは「住宅ローンの本審査に必要な期間の目安」をご覧ください。
- フラット35の本審査にかかる日数は?
フラット35の本審査にかかる日数の目安は1~2週間程度です。
仮審査 の場合は2~3日程度かかることが多いでしょう。
詳しくは「金融機関による住宅ローン本審査の期間の違い」をご覧ください。
ライターからのワンポイントアドバイス
住宅ローンを申し込む際には、なるべく審査が早い金融機関を選ぶことも大切ですが、金利や繰り上げ返済の可否、手数料などの条件を含め、柔軟に対応してもらえる金融機関を選ぶことも重要です。住宅ローンは返済期間が長くなるため、目先のスピードだけで判断すると、将来的に不利な条件を選んでしまう可能性もあります。自分だけで判断が難しい場合は、不動産会社やFPなどの専門家に相談するのも有効でしょう。

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