ざっくり要約!
- 治安・保育環境・教育環境・子育て支援制度などを見て、子育てしやすいかチェックしよう
- 東京23区では近年、独自の子育て支援も広がっている
東京都23区は交通利便性が高く、商業施設や医療機関も充実しています。一方で、区によって治安や保育環境、教育環境、住宅価格、子育て支援制度には大きな違いがあります。
近年は、保育料無償化や教育費支援、待機児童対策など、自治体ごとの独自支援も拡充しており、「どの区に住むか」で子育てのしやすさが変わってきます。
この記事では、東京都23区の子育てしやすい街について、治安・保育園の入りやすさ・保育サービス利用率・教育環境などをランキング形式でわかりやすく解説しますので、住まい選びの参考にしてみてください。
記事サマリー
子育てしやすいのはどんな街?7つのチェックリスト
子育てしやすい街を選ぶ際は、治安や保育園の入りやすさ、教育環境、子育て支援制度などを総合的に確認することが大切です。東京都23区は交通利便性が高い一方で、区によって住環境や支援制度に大きな違いがあります。
まずは、東京都23区で子育てしやすい街を選ぶ際に確認したい7つのポイントを解説します。
1.治安
子育てをするうえで、治安の良さは欠かせません。自治体や警視庁がWebなどで公開している犯罪マップを閲覧することで、侵入窃盗や凶悪犯などが多いエリアが視覚的に確認できます。
幼少期だけでなく、小学生になったときのことも考えて、通学路や周辺道路の安全性も確認しておきましょう。内覧時には物件内だけでなく、周辺も実際に歩いてみて、街灯の有無や見通しの悪い交差点がないかを確認しておくと安心です。
気になる場合は、自治体が公表している通学路安全点検結果も参照してみると良いでしょう。
・「防犯」に関する記事はこちら
プロに聞いた!防犯を考慮した家選びのコツ~空き巣や強盗対策~
2.保育園の入りやすさ
共働きの場合、保育施設の充実度は住まい選びの重要な指標になります。各自治体は、毎年4月時点の待機児童数を公表しており、こども家庭庁の「保育所等関連状況取りまとめ」でも自治体別に比較できます。
ただし、待機児童ゼロを掲げていても、育児休業中の世帯など国の定義から外れる「隠れ待機児童」が多い場合もあるため、認可外施設への入所者数や育休延長者数も合わせて確認するとより実態に近い判断ができます。
自治体によっては、認定こども園や小規模保育、企業主導型保育など独自のサービスを展開していることもあります。預け先の選択肢が増えることで、入園のしやすさが大きく変わるため、自治体の子育て支援サイトや保育課への問い合わせで一度確認しておくと安心です。
3.子育て支援制度
自治体ごとの子育て支援制度は、働きやすさや暮らしやすさ、そして家計への影響が大きいものの、住まい選びで見落としがちなポイントです。現在、東京23区の多くでは高校卒業(18歳到達後の最初の3月31日)までの医療費無償化や所得制限の撤廃が進んでいますが、区によっては独自の給付金や住宅手当(家賃補助)において所得制限を設けている場合があるため、世帯収入に応じた確認が必要です。
こども家庭庁の「子ども・子育て支援制度」や各自治体のWebサイトなどでも、子育て支援制度について確認できます。経済的な支援として、家賃補助や住宅ローン金利の引き下げなど、住居に関する独自の制度を設けている自治体も見られます。
4.教育環境
通わせたい学校の雰囲気や教育方針は、実際に学校説明会や見学会に参加して確認するのが一番確実です。都道府県・指定都市別の学力水準の比較は、文部科学省の「全国的な学力調査(全国学力・学習状況調査等)」が参考になります。
学校外の環境として、図書館や学童保育の充実度も合わせて確認しておきたいところです。学童保育は保育園と同様に待機が生じる地域もあるため、定員や申込み状況を自治体の担当課に問い合わせておくと安心です。また、塾や習い事施設の数は、Googleマップで候補のエリアを検索するだけでもある程度の充実度が把握できます。
5.自然環境
子どもの成長において、自然と触れ合える環境は大切な要素です。公園や緑地の数や広さは、国土交通省の「都市公園データベース」で自治体別に確認でき、人口一人あたりの公園面積を比較すると実態がつかみやすくなります。ただし、数だけでなく自宅からの距離や使いやすさも重要なため、候補エリアが絞れたら実際に足を運んで確認するのがおすすめです。
川や山、海などの自然が近くにある環境は、日常的なアウトドア体験の機会につながる一方で、洪水や土砂災害などのリスクも考慮が必要です。「ハザードマップポータルサイト」では、住所を入力するだけで水害や土砂災害のリスクを地図上で確認できるので、自然環境を評価する際にセットでチェックしておきましょう。
・「ハザードマップ」に関する記事はこちら
ハザードマップの見方を解説!種類や入手方法も確認して洪水や地震に備えよう
6.医療環境
子どもは急な発熱や体調不良が多く、小さい頃は定期的な予防接種や検診も必要なため、かかりつけ医を見つけやすい環境かどうかは、日々の安心感に直結します。検討しているエリアの小児科の数はGoogleマップで検索すると手軽に把握でき、口コミや診療時間も合わせて確認しておくと参考になります。
休日や夜間に対応できる救急医療体制も重要なポイントです。自治体の子育て支援サイトや、厚生労働省の「医療情報ネット(ナビィ)」では、休日夜間対応の医療機関や診療科目ごとに医療機関を調べることができます。
7.交通アクセス
通勤・通学のしやすさは、日々の生活のゆとりに大きく影響します。最寄り駅からの距離は不動産ポータルサイトなどで確認できますが、実際には坂や信号、踏切の有無によって体感的な距離は大きく変わります。
車を使う場合は、幹線道路へのアクセスや渋滞の発生しやすさも確認しておきたいところです。Googleマップの「出発時刻を指定」機能を使うと、通勤時間帯の所要時間をシミュレーションできます。
また、車が使えない日や子どもが一人で移動するようになったときのことを考えると、バスや自転車など複数の移動手段が使える環境かどうかも重要なポイントです。交通アクセスを確認するうえでは、Web上の情報だけでなく、現地や周辺を実際に歩いてみることが大切です。
治安の良さで選ぶ!東京都23区で子育てしやすい街
子育てをするうえで、まず重視したいのが治安の良さではないでしょうか。とくに小学校入学後は、子どもだけで通学や外出をする機会も増えるため、日常的な安心感は住まい選びの重要なポイントになります。
以下は、人口に対する事件・事故発生件数から犯罪率を算出した、東京都23区の治安ランキングです。ランキング上位の中から、子育て世帯に人気の街を紹介します。
東京都23区治安の良さランキング<2026年1〜3月累計>
| 順位 | 区 | 人口(人) | 事件件数 | 犯罪率 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 世田谷区 | 949,636 | 984 | 0.10% |
| 2 | 杉並区 | 598,812 | 683 | 0.11% |
| 3 | 品川区 | 430,808 | 537 | 0.12% |
| 4 | 大田区 | 755,948 | 906 | 0.12% |
| 5 | 練馬区 | 761,458 | 899 | 0.12% |
| 6 | 文京区 | 249,948 | 317 | 0.13% |
| 7 | 目黒区 | 288,532 | 377 | 0.13% |
| 8 | 板橋区 | 596,314 | 821 | 0.14% |
| 9 | 江戸川区 | 698,050 | 1,009 | 0.14% |
| 10 | 中野区 | 353,119 | 522 | 0.15% |
| 11 | 北区 | 368,860 | 571 | 0.15% |
| 12 | 江東区 | 540,782 | 855 | 0.16% |
| 13 | 荒川区 | 225,620 | 364 | 0.16% |
| 14 | 足立区 | 707,142 | 1,234 | 0.17% |
| 15 | 葛飾区 | 460,991 | 770 | 0.17% |
| 16 | 墨田区 | 285,152 | 502 | 0.18% |
| 17 | 中央区 | 190,350 | 552 | 0.29% |
| 18 | 台東区 | 225,860 | 740 | 0.33% |
| 19 | 豊島区 | 309,918 | 1,050 | 0.34% |
| 20 | 港区 | 270,513 | 934 | 0.35% |
| 21 | 渋谷区 | 243,790 | 1,111 | 0.46% |
| 22 | 新宿区 | 359,043 | 1,760 | 0.49% |
| 23 | 千代田区 | 68,935 | 708 | 1.03% |
出典:東京都「東京都の人口(推計)」
1位:世田谷区
東京都23区治安の良さランキング1位は、世田谷区です。23区の中で最も人口が多い住宅都市でありながら、区のほぼ全域が閑静な住宅街で、ファミリー層から長く支持されてきたエリアです。
ファミリー層にとくに人気の「二子玉川」駅周辺は、大規模な再開発以降、食料品から衣料品まで駅前でほぼ揃う便利な街になりました。隣接する多摩川の河川敷や二子玉川公園では、休日に子どもをのびのびと遊ばせることができます。
世田谷区は公園の数も豊富で「等々力渓谷」のような自然豊かなスポットも区内に点在しています。「24時間安全安心パトロール」など防犯対策も充実しており、子どもの見守り体制が整っている点も子育て世帯には嬉しいポイントです。
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2位:杉並区
杉並区では、警視庁警察官OBで構成される安全パトロール隊と委託業者による警備員が365日昼夜を問わず区内全域を巡回しているなど、防犯体制の厚さが特徴です。
3路線が通る「荻窪」駅周辺は、商業施設や繁華街が広がり、日常的な買い物からおしゃれなファッションまで選択肢 に困ることがありません。杉並区には大きな公園も点在しており、2つの池がある「善福寺公園」では、カモやカワセミなどの野鳥が見られます。親水施設があるので子どもが水遊びを楽しめるのも魅力です。
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3位:品川区
品川区は、再開発が進むエリアと昔ながらの商店街などが残るエリアが共存しており、利便性と落ち着いた住環境を両立した区です。
ファミリー層に人気の「戸越銀座」駅周辺は、東京で最も長い商店街として知られる戸越銀座商店街があり、日々の買い物に困りません。徒歩圏内に複数路線の駅が点在しているため、通勤・通学の選択肢が広いのも魅力です。
区の東側は東京湾に面しており「しながわ水族館」や「大井ふ頭中央海浜公園」など、子どもと一緒に楽しめるスポットが充実しています。都心にいながら海や自然を身近に感じられる環境は、子育て世帯にとって大きな魅力のひとつです。
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4位:大田区
大田区は23区の中で最大の面積を誇り、高級住宅街の田園調布から下町の蒲田まで、エリアによって異なる表情を持っています。隣接する品川区や目黒区と比べて家賃相場が抑えめなのも、ファミリー層から選ばれやすい理由のひとつです。
JR京浜東北線・東急線が通る「蒲田」駅周辺は、渋谷や新宿など都心部へ約30分、横浜方面へも20分以内でアクセスできる利便性が魅力です。駅周辺には商業施設や商店街が充実しており、毎日の買い物にも便利なエリアです。
区内には多摩川沿いの「多摩川緑地」など自然豊かな公園も点在しており、週末に家族でのびのびと過ごせるスポットが身近にあります。
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5位:練馬区
練馬区は都心へのアクセスが良いエリアでありながら、大きな繁華街が少なく、全体的に落ち着いた住環境が広がっています。
練馬区は、公園の数や緑が多いことも魅力です。都営地下鉄大江戸線「光が丘」駅周辺は、保育園や幼稚園が多く、子育て環境が整っています。「光が丘公園」には、複合遊具や噴水があり、のびのびと子どもを遊ばせることができます。東京ドーム約13個分という広大な敷地は、春になると花見スポットとしても人気です。
駅直結のショッピングモールや大小さまざまなスーパー、商店があり、毎日の買い物にも便利なエリアです。
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保育園の入りやすさで選ぶ!東京23区の子育てしやすい街

子育てしやすい街の指標としては、保育園への入りやすさもポイントになります。東京都23区では待機児童が減少しており、2025年4月1日時点で待機児童がいるのは以下の7区です。
東京都23区待機児童数<2025年4月1日>
| 区 | 就学前児童人口 | 待機児童数 | 待機率 |
|---|---|---|---|
| 荒川区 | 8,145 | 11 | 0.13% |
| 世田谷区 | 35,746 | 47 | 0.13% |
| 足立区 | 23,203 | 7 | 0.03% |
| 板橋区 | 19,319 | 7 | 0.036% |
| 文京区 | 10,504 | 4 | 0.038% |
| 北区 | 13,186 | 18 | 0.098% |
| 墨田区 | 10,415 | 5 | 0.048% |
東京都23区の待機児童は減少傾向にあるものの、待機児童の定義は育児休業中や産休中の世帯の算入の有無など曖昧で、自宅からの距離なども考慮されていません。
以下のランキングは、スタイルアクト社が町丁目ごとの0歳児人口を調査し、その総数を最大需要と推計したうえで、認可保育園および類する施設の0歳児定員数を行政区・駅単位で集計し、公開したものです。(スタイルアクト社の「入りにくいランキング」を基に入りやすい順に並び替え)
東京都区部 0歳児の認可保育園に入りやすい行政区ランキング<2026年4月>
| 順位 | 区 | 入園倍率 |
|---|---|---|
| 1 | 千代田区 | 2.00 |
| 2 | 新宿区 | 2.38 |
| 3 | 豊島区 | 2.50 |
| 4 | 文京区 | 2.60 |
| 5 | 港区 | 2.79 |
| 6 | 渋谷区 | 2.86 |
| 7 | 葛飾区 | 2.88 |
| 8 | 中野区 | 2.92 |
| 9 | 品川区 | 2.93 |
| 10 | 目黒区 | 2.95 |
| 11 | 板橋区 | 2.98 |
| 12 | 北区 | 3.07 |
| 13 | 杉並区 | 3.15 |
| 14 | 練馬区 | 3.25 |
| 15 | 墨田区 | 3.32 |
| 16 | 江東区 | 3.37 |
| 17 | 荒川区 | 3.38 |
| 18 | 世田谷区 | 3.44 |
| 19 | 足立区 | 3.49 |
| 20 | 台東区 | 3.82 |
| 21 | 大田区 | 3.91 |
| 22 | 中央区 | 4.09 |
| 23 | 江戸川区 | 7.24 |
1位:千代田区
0歳児認可保育園に入りやすい行政区ランキング1位は、千代保育サービス利用率が高い区ランキング<2025年4月1日>田区です。千代田区は23区の中央に位置し、皇居や国会議事堂、各省庁が集まる都心の要でありながら、子育て世帯にとって住みやすい環境が整っています。
「飯田橋」駅周辺は、JR総武線・中央線や東京メトロの複数路線が乗り入れる交通の便が良いエリアです。総合病院やスーパー、飲食店も揃い、日常生活に困ることはありません。
医療費助成や育児支援訪問事業、子どもショートステイ(宿泊型預かり保育)など子育てサポートも充実しており、共働き世帯にとって心強い環境です。
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2位:新宿区
新宿区は利便性の高さはもちろんですが、意外にも「新宿御苑」や「新宿中央公園」など緑が豊かなスポットがあることも魅力となっています。
西武新宿線と都営大江戸線が利用できる「中井」駅周辺は、都心へのアクセスが良いエリアでありながら、下町のような風情が残る住宅街です。駅前には「中井商友会」「中井商工会」の2つの商店街があり、日常的な買い物には困りません。
駅から徒歩4分ほどの場所には複合遊具のある「中井東公園」もあり、子どもの遊び場にも困りません。
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3位:豊島区
豊島区は「池袋」のイメージが強いかもしれませんが、少し外れると下町のような情緒ある街並みが残っています。
JR山手線と都電荒川線が利用できる「大塚」駅には、北口に「大塚銀の鈴通り商店街」、南口に「サンモール大塚商店街」と2つの商店街があり、スーパーや飲食店、日用品店が揃い、周辺は生活利便性が高いエリアです。
商店街を少し離れると静かな住宅街が広がっており、小・中学校、高等学校も多く、教育環境も整っています。
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4位:文京区
文京区は、東京大学をはじめ多くの大学や学校が集まる「文教地区」として知られ、落ち着いた住環境と教育環境の充実が子育て世帯に支持される理由のひとつです。
東京メトロ丸ノ内線「茗荷谷」駅周辺は、繁華街がなく都心のわりに静かで落ち着いたエリアです。駅近くには播磨坂や教育の森公園、小石川植物園など緑豊かなスポットが点在しており、子どもとの外出先にも困りません。スーパーや商店街も揃い、日常の買い物にも便利です。
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5位:港区
港区は六本木や表参道など華やかなエリアが有名ですが、区内には80カ国以上の大使館が集まることもあり、警備体制が充実していることも特徴のひとつです。
都営大江戸線と東京メトロ南北線の2路線が利用できる「麻布十番」駅は、新宿まで乗り換えなしで約12分でアクセスできます。駅近くには商店街があり、地域に根ざしたイベントやお祭りも開催されるなど、都心にいながら地域のつながりを感じられる環境が整っています。
小学校や保育園も充実しており、ファミリー層が暮らしやすいエリアです。
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保育サービス利用率で選ぶ!東京23区で子育てしやすい街
保育サービスとは、認可保育所、認証保育所、認定こども園、家庭的保育事業等の地域型保育事業、定期利用保育事業などを指します。認可保育園だけでなく、認証保育所や企業主導型保育、小規模保育施設など、多様な選択肢が揃っているかどうかも、共働き世帯にとって重要な視点です。
保育サービスの利用率が高いということは、それだけ保育インフラが整っているエリアであり、共働きがしやすい環境が整っているとも言い換えられます。実際に保育サービスを利用している子どもの割合が高い区は、預け先の選択肢が豊富で入園しやすい傾向にあります。保育サービス利用率が高い区ランキングは以下のとおりです。
保育サービス利用率が高い区ランキング<2025年4月1日>
| 順位 | 区 | 利用率 |
|---|---|---|
| 1 | 荒川区 | 71.5% |
| 2 | 北区 | 67.5% |
| 3 | 江東区 | 67.1% |
| 4 | 目黒区 | 66.6% |
| 5 | 葛飾区 | 66.5% |
| 6 | 墨田区 | 66.3% |
| 7 | 豊島区 | 66.0% |
| 8 | 杉並区 | 65.2% |
| 9 | 板橋区 | 64.4% |
| 10 | 品川区 | 63.4% |
| 11 | 中野区 | 63.0% |
| 12 | 新宿区 | 62.2% |
| 13 | 大田区 | 61.4% |
| 14 | 練馬区 | 59.9% |
| 15 | 足立区 | 59.2% |
| 16 | 江戸川区 | 59.1% |
| 17 | 台東区 | 59.0% |
| 18 | 港区 | 58.9% |
| 19 | 文京区 | 58.1% |
| 20 | 中央区 | 57.1% |
| 21 | 渋谷区 | 56.3% |
| 22 | 世田谷区 | 55.4% |
| 23 | 千代田区 | 54.3% |
1位:荒川区
保育サービス利用率ランキング1位は、荒川区です。荒川区の子育て支援制度は、医療費助成や多胎児家庭支援、子育て教室や講座が充実しています。とくに医療費助成は所得制限がなく、乳幼児から18歳までと幅広い年代で助成を受けることが可能です。
子育てしやすい街としては「町屋」駅周辺が挙げられます。京成電鉄・東京メトロ千代田線・都電荒川線を利用可能で、隅田川や「荒川自然公園」が近く、自然に囲まれた環境が魅力です。商業施設やスーパーが駅周辺に集まっているので、仕事帰りなどに手早く買い物を済ませられるというメリットもあります。
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2位:北区
北区はJRの駅が23区内で最も多く存在するエリアで、都心へのアクセスのよさと比較的抑えめな家賃相場が共働きファミリーに人気の区です。
子育てしやすい街としては「王子」駅周辺が挙げられます。JR京浜東北線と東京メトロ南北線の2路線が利用でき、東京・品川方面や目黒方面へ乗り換えなしでアクセスできます。
駅のすぐそばには都内有数の桜の名所として知られる「飛鳥山公園」があり、遊具広場や水遊びスペース、蒸気機関車の展示など子どもが一日中楽しめるスポットです。
また「音無親水公園」も駅徒歩1分の場所にあり、自然豊かな環境が魅力です。駅周辺にはスーパーや飲食店も充実しており、日常の利便性も高いエリアです。
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3位:江東区
江東区の子育て支援制度は、児童手当や医療費助成に加え、未就園児の定期的な預かり事業「あずかーる」があることが特徴です。保護者の就労有無に関わらず、保育園や幼稚園を利用していない未就園児を対象に、保育園の空きスペース等を活用して子どもを預けられる事業で、2025年9月からは利用料が無償化されています。
子育てしやすい街としては「清澄白河」駅周辺が挙げられます。東京メトロ半蔵門線と都営地下鉄大江戸線の2路線が利用可能で、都心へのアクセスも良好です。
「木場公園」や「清澄公園」、隅田川といった自然に囲まれた環境も魅力のひとつ。美術館やカフェなども点在し、休日の外出先にも困りませんが、基本的には落ち着いた住環境です。
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4位:目黒区
目黒区内には認可保育園(公立・私立)、小規模保育施設、事業所内保育所、家庭福祉員(保育ママ)まで多様な保育の選択肢が揃っています。目黒区の各施設の情報は「認可保育園・小規模保育施設・事業所内保育施設・家庭福祉員(保育ママ)の概要一覧」にまとまっており、比較に便利です。
東急東横線「学芸大学」駅周辺は、複数の商店街が並ぶ活気あるエリアでありながら、ファミリー層が多く暮らす落ち着いた住環境です。都心へのアクセスが良く、横浜方面にも乗り換えなしで出られます。
駅から徒歩6分の「碑文谷公園」では、ウサギやモルモットとの触れ合いや中学生以下を対象にしたポニーの引き馬体験(有料)が楽しめ、ボート遊びもできるなど子どもが一日中楽しめるスポットです。
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5位:葛飾区
葛飾区では、2025年9月から子育て支援を大幅に拡充し、認可保育所・認証保育所・認可外保育施設など保育施設に通園している第一子の保育料が無償化になりました。区外園を含む私立幼稚園に通園する保護者にも、手厚い補助金が支給されます。
子育てしやすい街としては「京成立石」駅周辺が挙げられます。北口・南口ともに大規模な市街地再開発事業が進行中で、北口にはタワーマンションや商業施設、葛飾区の新庁舎が入る複合施設が建設予定です。
再開発完了後はさらに利便性が向上する見込みで、今のうちから住まいを検討するには注目のエリアです。駅周辺には昔ながらの商店街も残っており、現在も生活利便性は高く、下町情緒と都市の利便性が共存した街です。
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私立中学進学率で選ぶ!東京23区で子育てしやすい街
子どもの教育環境を重視する家庭にとって、私立中学への進学率は街選びの重要な指標のひとつです。私立中学進学率が高いエリアは、総じて教育意識の高い家庭が多く、学習塾や習い事施設なども充実している傾向にあります。
また、公立・私立を問わず選択肢が豊富であることは、子どもの個性や将来の方向性に合わせた進路を選びやすい環境とも言えるでしょう。公立小学校卒業者の私立中学進学率ランキングは以下の通りです。
公立小学校卒業者の私立中学進学率ランキング<2024年度>
| 順位 | 区 | 卒業者数 | 私立中学進学者数 | 私立中学進学率 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 文京区 | 1,752 | 849 | 48.5% |
| 2 | 千代田区 | 571 | 252 | 44.1% |
| 3 | 港区 | 1,712 | 717 | 41.9% |
| 4 | 目黒区 | 1,642 | 686 | 41.8% |
| 5 | 中央区 | 1,380 | 547 | 39.6% |
| 6 | 渋谷区 | 1,131 | 411 | 36.3% |
| 7 | 新宿区 | 1,646 | 593 | 36.0% |
| 8 | 世田谷区 | 6,249 | 2,192 | 35.1% |
| 9 | 品川区 | 2,229 | 779 | 34.9% |
| 10 | 豊島区 | 1,499 | 484 | 32.3% |
| 11 | 杉並区 | 3,614 | 1,157 | 32.0% |
| 12 | 台東区 | 1,209 | 374 | 30.9% |
| 13 | 江東区 | 3,990 | 1,145 | 28.7% |
| 14 | 中野区 | 1,819 | 487 | 26.8% |
| 15 | 北区 | 2,123 | 527 | 24.8% |
| 16 | 荒川区 | 1,408 | 299 | 21.2% |
| 17 | 大田区 | 4,793 | 1,011 | 21.1% |
| 18 | 板橋区 | 3,937 | 700 | 17.8% |
| 19 | 墨田区 | 1,703 | 301 | 17.7% |
| 20 | 練馬区 | 5,549 | 933 | 16.8% |
| 21 | 葛飾区 | 3,414 | 410 | 12.0% |
| 22 | 足立区 | 5,157 | 607 | 11.8% |
| 23 | 江戸川区 | 5,580 | 591 | 10.6% |
1位:文京区
私立中学進学率ランキング1位は、文京区です。約2人に1人が私立中学へ進学するという数字の背景には、区内に東京大学をはじめ多くの大学・研究機関が集まることで教育意識の高い家庭が多く居住していること、世帯収入の高さ、そして都内有数の私立中学へのアクセスの良さなど、複合的な要因があるものと考えられます。
文京区の中でもとくに学力水準が高い公立小学校として知られる誠之小学区・千駄木小学校・昭和小学校・窪町小学校は、頭文字を取って「3S1K」と呼ばれており、学区内の住宅は子育て世帯に人気です。
誠之小学校は「本駒込」駅、千駄木小学校は「千駄木」駅、昭和小学校は「駒込」駅、窪町小学校は「茗荷谷」駅が最寄りとなっており、いずれの駅周辺も閑静な住宅街が広がり、ファミリー層が暮らしやすい環境です。
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千駄木の住みやすさとは? 歴史ある下町の街歩き情報やマンション情報をご紹介
2位:千代田区
千代田区は公立小学校の卒業生数が571人と23区内で最も少ない区ながら、4割以上の卒業生が私立中学へ進学しています。区内にも、雙葉中学校や白百合学園中学校、暁星中学校、など難関私立中学が集積しています。
雙葉中学校の最寄り駅でもある「四ツ谷」駅は、JR中央線・総武線、東京メトロ丸ノ内線・南北線が利用でき、都心各地へのアクセスも良好です。駅周辺にはスーパーや医療機関、飲食店が揃う一方、少し離れると落ち着いた住宅街が広がっており、利便性と住環境のバランスが取れた街となっています。
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3位:港区
港区には、白金小学校や青南小学校など人気の高い公立小学校があり、中学受験を見据えた学習塾も充実しています。また私立中学への通学においても、複数路線が乗り入れる駅が多く、都内各地へのアクセスが良好なため、志望校の選択肢が広がりやすい環境です。
白金小学校の最寄りの「白金台」駅周辺は、東京メトロ南北線と都営三田線の2路線が利用でき、都心へのアクセスも良好です。駅近くには「国立科学博物館附属自然教育園」や児童館が併設された「港区立白金台いきいきプラザ」など、子どもの知的好奇心を育てるスポットも点在しています。閑静な住宅街が広がり、落ち着いた環境で子育てができるエリアです。
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4位:目黒区
目黒区内には、八雲学園中学校や目黒日本大学中学校などの私立中学のほか、都立の名門校として知られる桜修館中等教育学校もあります。自由が丘駅や学芸大学駅、都立大学駅など区内各地の駅前に中学受験対策塾が集まっており、受験環境が整ったエリアです。
八雲学園中学校や桜修館中等教育学校の最寄り駅でもある「都立大学」駅は、東急東横線が利用でき、渋谷まで約10分とアクセスが良好です。駅周辺には昔ながらの商店街が残り、落ち着いた住宅街が広がっており、学芸大学駅周辺と並んでファミリー層に人気の高いエリアです。
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5位:中央区
中央区は銀座や日本橋など商業・ビジネスの中心地として知られる一方、近年はタワーマンション開発が進み子育て世帯の転入も増加しています。月島・勝どきエリアは中学受験対策塾も複数集まっており、受験環境が整っています。また都心という立地から都内各地の私立中学への通学アクセスが良く、志望校の選択肢の広さも進学率を後押ししているものと考えられます。
子育てしやすい街としては「月島」駅周辺が挙げられます。東京メトロ有楽町線と都営大江戸線の2路線が利用でき、有楽町・新宿方面への通勤にも便利です。もんじゃストリートとして有名な「西仲通り商店街」では、子どもも楽しめるイベントも多く開催されています。
隅田川沿いの遊歩道や「石川島公園」など水辺の環境も充実しており、都心にいながら、豊かな自然に触れて子育てができるエリアです。
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再開発が目白押し注目を集める 【月島・勝どきエリアの歴史】
東京23区の子育て支援制度・注目の取り組み
東京都の子育て支援制度は全国的に見ても非常に充実しており、どこの区に住んでも子ども医療費助成や児童手当、出産・育児相談、保育サービスなど、幅広い支援を受けられます。
さらに、東京23区ではそれぞれの自治体が独自の子育て支援制度を設けています。経済的な支援を手厚くしている区、待機児童対策に力を入れている区、教育環境や住環境の整備を進めている区など、支援内容には地域ごとの特色があります。
子育てのしやすさは、住宅価格や交通利便性だけでなく「どのような支援が受けられるか」によっても大きく変わります。最後に、東京23区の中でも特徴的な子育て支援制度を実施している5つの区をピックアップして紹介します。
葛飾区:修学旅行費無償化
葛飾区は2025年度から、区立小中学校の修学旅行費用を完全無償化しました。区立中学校の修学旅行費無償化は、東京23区で初めての取り組みです。
所得制限は設けず、保護者負担分を区が全額補助しています。修学旅行費は1人あたり約8万円程度になるケースもあり、とくに近年は旅費交通費が高騰していることもあって、子どもが複数いる家庭にとっては大きな負担軽減につながります。
足立区:おいしい給食
足立区は「おいしい給食」づくりに力を入れている自治体として知られています。2008年度から給食改善の取り組みを進めており、だしを活用した薄味調理や手作りメニューの拡充、調理員と栄養士の連携強化などを実施してきました。
その結果、2024年度の給食残菜量は、取り組み開始時の2008年度と比較して約7割減少したといいます。子どもたちが“食べたくなる給食”を目指したことで、食品ロス削減や食育にもつながっている点が特徴です。
品川区:小中一貫教育
品川区は、全国に先駆け公立学校で小中一貫教育を導入した自治体です。2016年には学校教育法等の改正により、小中一貫校は「義務教育学校」に位置づけられ、品川区では6校が義務教育学校として運営されています。
9年間を通した教育カリキュラムを整備し、英語教育やICT教育にも積極的に取り組んでいる点が特徴です。小学校から中学校へ進学する際の「中1ギャップ」の緩和や、継続的な学習環境づくりにもつなげています。
まとめ
東京23区内には、繁華街やオフィス街が多く、一見すると子育てに向かないエリアもありますが、少し外れるだけで下町のような風情や商店街があるエリアや緑が豊かで子育てしやすいエリアもあります。
実際の住み心地を確認するためには、現地に足を運び、駅周辺の様子や通学路に危険な場所がないかなどを自分の目で確認することも大切です。
この記事のポイント
- 東京都23区で子育てしやすい街の特徴は?
治安が良く、保育園や学童などの子育てインフラが整っていることに加え、教育環境や公園、医療機関、子育て支援制度が充実していることです。
詳しくは「子育てしやすいのはどんな街?7つのチェックリスト」をご覧ください。
- 東京都23区で治安が良い区は?
2026年1〜3月の犯罪率ランキングでは、世田谷区・杉並区・品川区などが上位となっています。
詳しくは「治安の良さで選ぶ!東京都23区で子育てしやすい街」をご覧ください。
- 東京都23区ではどんな独自の子育て支援制度がある?
葛飾区の修学旅行費無償化や、足立区の「おいしい給食」、品川区の小中一貫教育など、各区が特色ある取り組みを行っています。
詳しくは「東京23区の子育て支援制度・注目の取り組み」をご覧ください。
ライターからのワンポイントアドバイス
子育てしやすい街は、治安や保育園の入りやすさ、教育環境などを総合的に見て選ぶことが大切です。ただし、ランキング上位の街でも、駅ごとに雰囲気や住環境は大きく異なります。実際に住まいを検討する際は、通勤時間帯や休日に現地を歩き、駅周辺の雰囲気、公園やスーパーの位置、通学路の安全性などを確認してみましょう。とくに子どもが小さいうちは、日々の移動のしやすさや気軽に遊べる場所が近くにあるかどうかも、暮らしやすさに大きく影響します。

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