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西日対策10選!100均&DIYでできる対策からリフォーム方法まで紹介

執筆者プロフィール

高山みさと
インテリアコーディネーター

CADオペレーター・大手住宅設備メーカー勤務を経て、住宅ライターとして開業。インテリアコーディネーター資格保有。元キッチンスペシャリスト。家づくりやリフォームにおける難しい知識を分かりやすく伝えている。プライベートでは築20年の戸建て住まい。リフォームやDIYで家づくりを楽しんでいる。

ざっくり要約!

  • 西日対策は、窓から流入する日射熱(太陽光から生じる熱)を防ぐことが重要
  • 西日対策には、100均やDIYで手軽にできる対策から、リフォームで万全に対策する方法まで様々ある

西向きの部屋は、冬は暖かく過ごしやすいことがメリットですが、夏は西日による暑さや眩しさに悩むことも。カーテンや家具が西日で色褪せたと感じる方もいるのではないでしょうか。

この記事では、様々な問題を引き起こす西日の対策法についてご紹介します。戸建て・マンション、どちらにお住まいの方にも役立つ内容になっていますので、ぜひご覧ください。

西日対策をするメリット

西日対策をするメリットは、暑さによる不快の軽減、冷房費の節約、家具や建材の劣化防止が挙げられます。

午後の暑さが和らぐ

西日対策をすると、室内に入り込む日射熱の量を抑制できるというメリットがあります。特に、西日が強くなる午後の暑さを緩和するのに効果的です。

また、一度室内に入り込んだ熱は蓄熱されるので、エアコンを使っていない部屋は夜になっても暑いままです。このような状況を防ぐには、できるだけ日射熱を室内に入れないことがポイントになります。

光熱費削減

西日対策によって日射熱を遮ると、室温の上昇を抑えられます。その分、エアコンの消費電力も抑えられ、電気代の削減にもつながります。

また、西日対策の中には、断熱フィルムや内窓といった断熱性能の向上を期待できるものも。断熱性が上がれば、冬場の暖房費の削減にも役立ちます。

・「光熱費」に関する記事はこちら
光熱費の負担軽減を考慮した家選びのコツ

家具や建材の劣化を防ぐ

太陽光に含まれる紫外線は、壁紙の変色、畳の日焼け、木製品やプラスチック製品のひび割れなど、家具や建材の劣化を引き起こすことがあります。

西日対策は暑さや眩しさを防ぐだけでなく、建材や家具の劣化を防ぐためにも重要な対策といえます。

DIY・100均商品でも可能!西日対策10選

西日対策,10選

西日対策には、窓の内側から対策する方法と外側から対策する方法があります。100均で手軽にできる方法から、リフォームで遮熱性を高める方法まで、10の対策法をご紹介します。

1.遮光ブラインド・遮光カーテンを取り付ける

手軽にできる西日対策としては、遮光ブラインド・遮光カーテンが挙げられます。
遮光等級の最も高い1級が遮光率99%以上、3級でも99.80〜99.40%の遮光率があり、暑さと眩しさを低減することができます。

遮光ブラインド・遮光カーテンは日射しを遮る分、部屋が暗く感じることも少なくありません。サンプルやショールームで確認してから購入することをおすすめします。

2.DIYも可能! 断熱フィルムを窓に貼る

DIYで手軽に貼れる「断熱フィルム」も西日対策としておすすめです。断熱フィルムは、日射しや紫外線は抑えますが、光は透過するので室内が暗くなりにくいというメリットがあります(ただし、フィルムの種類によってはやや暗くなります)。

また、断熱フィルムは夏の強い日射しはカットし、冬は暖房で暖めた空気が逃げにくくなることも大きな利点です。一年を通して、冷暖房効率の向上を期待できます。

3.100均でも買える「すだれ」で西日対策

すだれは昔ながらの日除け対策ですが、100均でも手に入る手軽さが魅力です。見た目にも涼しく、日射しを遮りつつ風通しも確保できる合理的なアイテムでもあります。

すだれは室内側に設置することも可能ですが、窓の外側に取り付けたほうが日射熱を遮る効果が高くなります。

4.窓の外にロールスクリーンを設置する

外付けロールスクリーンは、窓の外で日射熱を遮るので、遮熱効果が高いアイテムです。室温上昇が抑えられ、冷房効率がアップします。

メッシュ生地で光を取り入れやすく、景観を楽しめるロールスクリーンも。カラーバリエーションが豊富で、外観とコーディネートしやすいことも魅力です。

外付けロールスクリーンには、スクリーンの収納部があり片付けも簡単。取り付けてしまえば、サンシェードよりも手軽に使えます。

5.緑のカーテンをつくる

緑のカーテンとは、へちまやゴーヤといった「つる性」の植物を窓に面して育て、室内への日射しを遮るものです。

植物は、根から吸収した水分を葉から水蒸気として排出する「蒸散作用」を起こします。緑のカーテンは、水やりや蒸散作用によって、窓周辺の温度低下も期待できる方法です。

また、青々としたグリーンは目に優しく、癒し効果や清涼感があることも魅力といえるでしょう。

6.軒先にオーニングを設置する

オーニングとは、窓の外側に取り付けた「日除け」「雨除け」を意味します。キャンバスをアームでしっかり支える構造なので、多少の風があっても使えるというメリットがあります。

オーニングは、アームを調整してキャンバスの角度を変えることも可能です。時間によって変わる日射しの角度にも臨機応変に対応できます。

7.庇をつくる

庇(ひさし)とは、窓や玄関の上部に取り付けた小さな屋根を指します。構造物ではないので、後付けすることも可能です。

庇は日除け、雨除けとして効果を発揮するので、西日対策としても有効です。オーニングやロールスクリーンのようにキャンバスを出し入れする必要がないので、手間がかからないというメリットもあります。

西日対策が難しい「玄関」への対策としても、庇は適しています。

8.内窓を付ける

内窓を設置すると窓が二重構造となり、断熱性がアップします。窓と窓の間にできる空気層が断熱層として機能し、外から熱気が伝わるのを防ぐためです。冬は暖めた空気が逃げにくくなるので、通年室内で快適に過ごせるようになります。

また、内窓は施工が容易で、戸建てにもマンションにも設置できることがメリット。内窓は、西日対策と断熱性アップの両方を叶えられる方法です。

9.窓ガラスを変える

古いサッシの窓ガラスは「単板ガラス」と呼ばれるもので、熱を通しやすいガラスです。窓ガラスを遮熱性の高いものに交換すると、西日対策として効果を期待できます。

遮熱性を高めるなら、特殊な金属膜をガラスにコーティングした「Low-E複層ガラス」の遮熱タイプがおすすめです。窓の外側で大幅に日射熱をカットします。

ただし、窓の性能は「サッシ」も大きく関係しています。窓ガラスだけを交換するだけでは、サッシの断熱性や気密性は変わらないので注意しましょう。

10.断熱性の高いサッシに変える

窓のサッシがアルミ製の場合は、サッシごと交換することをおすすめします。アルミサッシは熱を伝えやすいため、樹脂サッシに交換したほうが断熱効果を実感しやすいためです。

サッシの交換は大掛かりなイメージがありますが、「カバー工法」という簡単な方法もあります。今ある窓枠は壊さずに、上から新しいサッシを被せるように取り付ける工法です。

サッシもガラスも性能がアップすれば、西日対策として高い効果を見込めるでしょう。

まとめ

西日対策を行うと、暑さによる不快の軽減、冷房費の節約、家具や建材の劣化防止といった効果を期待できます。

西日対策には、遮熱カーテンやすだれ、断熱フィルムといった手軽にできる方法もありますが、庇やオーニングの設置、窓のリフォームを行うとより高い効果を得られるでしょう。

この記事のポイント

西日を対策するメリットは?

西日対策をするメリットは、暑さによる不快の軽減、冷房費の節約、家具や建材の劣化防止が挙げられます。

詳しくは「西日対策をするメリット」をご覧ください。

どのような西日対策がありますか?

西日対策には、窓の内側から対策する方法と外側から対策する方法があります。100均で手軽にできる方法から、リフォームで遮熱性を高める方法まで、10の対策法を

詳しくは「西日対策10選」でご紹介します。

ライターからのワンポイントアドバイス

一般的に西日対策は、窓の外側に対策をしたほうが効果を得やすいといわれています。窓外側の対策としては、すだれやロールスクリーン、オーニングの設置などが挙げられます。対策後は、室温を測定して効果を確認することも大切です。また、対策はひとつに限らず、ロールスクリーン+内窓のように合わせ技で使うと、より効果を実感できます。西日の強さは立地条件にも左右されるので、住まいに合った方法を検討しましょう。

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