憧れのライフスタイルを送る話題の人に、暮らしと住まいのこだわりをお聞きする本企画。今回登場いただくのは、アンティークのインテリアに囲まれながら暮らすsa_ra_さんご家族。センスの良いお部屋と丁寧な暮らしが話題となり、Instagramでは11万人以上のフォロワーを抱える人気インフルエンサーとして知られています。インテリアへのこだわりや、愛犬・クルンちゃんとの暮らしについてお話をうかがいました。
| sa_ra_さんプロフィール |
| Instagramフォロワー数11万人超えの人気インフルエンサー。アンティークのインテリアや、料理、フレンチブルドッグとの暮らしを投稿している。 ＜SNS情報＞ |
Instagramはインテリアの“記録用”としてスタート
閑静な住宅街に佇む、sa_ra_さんのお家。周囲に景観を損なう高層ビルや大型施設はなく、のどかな街並みが広がっています。
広々としたお庭、南向きの大きな窓、吹き抜けになったリビング、繊細かつ温かみのあるアンティークのインテリア。古民家カフェのような雰囲気が漂うお家で、夫とフレンチブルドッグのクルンちゃんと3人で暮らすsa_ra_さんは、Instagramで多くのフォロワーから支持を集める人気インフルエンサーです。
しかし、Instagramの投稿を始めたきっかけはあくまでもインテリアの“記録用”であり、ご本人もこんなに大きな反響があるとは思わなかったそう。
「夢のマイホームを購入したので、インテリアを集め始めました。前のお家はすごくシンプルなワンルームだったので、インテリアのある暮らしに憧れていたんです。そしていつしか毎週末アンティークのお店に行くようになり、インテリアを購入して飾るのが趣味のひとつになりました。
最初はここまでたくさんのインテリアを集めるつもりはなかったのですが、せっかくだから記録として残しておこうとInstagramを始めました。まさかこんなにたくさんの方からフォローしていただけるとは思わず、驚きです」
開放感あふれるお部屋と一期一会のアンティーク
念願だったマイホームで、誰もが羨むような暮らしを実現したsa_ra_さん。現在のお家を見つけたときは「ここだ！」と感じ、ほぼ即決だったといいます。
「開放感のある家に憧れて、仕切りのないワンフロアのリビングを優先的に探していました。自炊をする機会も多いので、料理をしながら家族の顔が見られるアイランドキッチンも理想的でしたね。
愛犬のクルンがよく日向ぼっこをしている、南向きで日当たりの良い大きな窓もお気に入り。目の前が公園で、見晴らしもすごく良いんです」
そして最も目を惹くのは、洗練されたインテリアの数々。計算し尽くされたようなレイアウトですが、実は意外と「勢い」でお買い物をすることのほうが多いのだとか。
「アンティークとの出会いは一期一会。『ビビ』っと来たものを感覚で買っていることが多いです。
一応、壁と床の色、既存の家具との調和を重視しながら『木』『ガラス』『白』がベースの物を選んでいます。また、3ヶ月～半年に一回は大がかりな模様替えをするので、家具には傷防止シートを貼り、引きずりながら簡単に移動できるようにしていますね」
センスが光る小物づかい
ほかにも、sa_ra_さんのお部屋には至るところにちょっとした工夫がなされています。
「壁に何か飾るときは、文房具屋さんで購入できる細い針を使っています。夫が見つけてきてくれたのですが、画鋲よりも華奢なので刺していることがバレづらいんです。
照明も、最初はダクトレールに明るいシーリングライトが付いていたのですが、生活していくうちに『この家にはオレンジ色の光がいいな』と思ったので外し、アンティークショップで購入した小さな照明をいくつか取り付けました。
インテリアの配置はそこまで意識していませんが、なんとなく透明な物の隣には透明な物、木の物の隣には木の物を置くようにしています。形が違う物同士が並んでいても、それだけで統一感が出るような気がしています」
Instagramでは、美味しそうな手料理も載せているsa_ra_さん。“統一感”へのこだわりは、食卓を彩る食器にも表れています。
「食器は基本的に白か黒で統一しており、和、洋、中、なにを乗せても様になるシンプルなものを選んでいます。逆に、色味の薄いスコーンなどの焼き菓子を乗せるときは、寂しくならないように柄物の食器を使用していますね。
『今日はこの料理を作ろう』と思ったら、まずは食器を並べてイメージを膨らませるようにしています。洋食ならカッティングボードを加えればアクセントになるな、とか。行きたいけど遠くてなかなか行けないような、おしゃれなカフェやレストランを思い浮かべながらお料理を楽しんでいます」
愛犬のおかげで広がったコミュニティ
sa_ra_さんのお家でひと際大きな存在感を放つのが、フレンチブルドッグのクルンちゃん。愛嬌のある表情と可愛らしい仕草で、多くのフォロワーを虜にしています。
クルンちゃんと暮らし始めてからそろそろ3年が経つそうですが、その間にライフスタイルは大きく変化したといいます。
「近所にまったく知人がいない状態で、この街に引っ越してきました。最初はそんなに濃いご近所付き合いをしていなかったのですが、クルンを飼い始めてからは、お散歩中にワンちゃんを連れている人と会話を交わすことが増えて。いつの間にか、ワンちゃんを飼っているご近所さんたちと仲良くなれたんです。今では、お互いのお家を毎週のように行き来する仲になりました。
クルンを飼う前は外食も多かったけれど、今は家で食べる機会が圧倒的に増えました。お酒飲みながら、のんびり食卓を囲む時間が幸せです。外出先や旅行先も、ペットOKな場所に行くようになったり。クルンが来てくれたおかげで、新しい世界が広がりました」
おしゃれな部屋づくりとペットのための部屋づくりは、なかなか両立が難しいイメージ。しかしsa_ra_さんは、クルンちゃんが過ごしやすいようにしっかりお家の環境を整えています。
「フレンチブルは暑さ対策が不可欠なので、クルンが涼しく過ごせるように、クルン専用の扇風機を設置しています。上り下りで腰に負担をかけないよう、ソファは低いものにして、脇にはステップを設置しました。
また、クルンは窓から人通りを観察するのが好きなので、お庭にはあまり物を置かないようにしています」
「早く帰りたい」と思えるお家に
sa_ra_さんのInstagramが人気を集める理由は、センスの良い写真にもあります。でも、撮影の際に使用するのはiPhoneの内蔵カメラのみ。性能の良いカメラも、写真アプリさえも使いません。
「大きな窓から自然光をうまく取り入れて、被写体本来の色味を意識しながら撮影しています。あとは画角を決める際に、写真の水平・垂直に気をつけているくらいですかね。写真の補正はInstagramのちょっとした編集機能で明るさを調整するくらいで、基本的には何もしていません。私たちのありのままの生活を写しています」
自然体で暮らしながら、一つひとつを丁寧に。“自分らしさ”を体現したような生活を営むsa_ra_さんに「理想の住まい」について聞いてみました。
「家族みんなで食卓を囲んで、他愛もない会話で笑い合える住まいです。大好きなインテリアのおかげもあって、今の暮らしはかなり理想に近づけていると感じますね。旅行に行ったときですら『早く自宅に帰りたいな』と思えるくらい、居心地が良いです。これからも家族と一緒に、穏やかな暮らしを続けていきたいです」
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