土屋アンナさん
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子どもと猫と保護犬と。土屋アンナさんが愛する「命にあふれた賑やかな暮らし」

土屋アンナさんプロフィール
1998年モデルデビュー。モデル、女優、歌手、タレントとして幅広く活動。映画『下妻物語』で第28回日本アカデミー賞新人俳優賞・優秀助演女優賞を受賞。広告やCM、テレビ番組などでも活躍。歌手としては多数のアーティストとのコラボレーションやオリジナル楽曲の制作を行い、国内外のライブやフェスへの出演などジャンルを越えて活動している

憧れのライフスタイルを送る話題の人に、暮らしと住まいのこだわりをお聞きする本企画。今回登場いただくのは、歌手、モデル、俳優などマルチに活躍する土屋アンナさん。4児の母であり、6匹の猫、3匹の保護犬と暮らす土屋さんに、大家族の賑やかな暮らしや、家に対する想いについてお話をうかがいました。

「いたずらってとってもいいこと」壁の穴や落書きを怒らない理由

10代のころにファッションモデルとして華々しくデビュー。以降、歌手、モデル、俳優、タレントとして芸能界の第一線を走り続けてきた土屋アンナさん。4人のお子さんを育てる母としての顔も持ち、カッコいい女性の代表格として公私ともに注目を集めています。

壁の穴や落書きを怒らない理由
仕事と子育てで多忙を極める中でも、快活なトークで取材現場を盛り上げてくれた土屋さん。

きらびやかなイメージの強い土屋さんですが、その暮らしぶりは意外にも素朴で親しみのあるものでした。

「わが家はいま、子どもたちと、6匹の猫、3匹の保護犬と暮らしています。特に、保護犬はもともと野犬なので、本当にパワフルで。壁を掘って穴を開けるし、ソファは骨組みが見えるほどボロボロにするしで、もう大変なんですよ。

子どもたちも玄関の壁に落書きしたり、私のアイライナーを使って鏡台の椅子を黒く塗りつぶしたりして。自分の顔も真っ黒にしながら『ニコーッ』と笑われたら、もうね、怒れないですよ(笑)。でも、私はいたずらってとってもいいことだと思っていて。みんながいたずらをするおかげで、家の中がずっと明るいんです」

お子さんが描いた壁の落書き
お子さんが描いた壁の落書き。ママに叱られたあとの気持ちが綴られているそう。

いつもどこかで誰かの声が聞こえる暮らし。それは、土屋さんが家選びをする上で、もっとも大切にしていたポイントでもありました。

「こだわりだしたらいろいろあるけれど、私はとにかく声が通る家が好きなんです。わが家の天井は吹き抜けになっていて、リビングから各部屋が見えるので、大きな声で呼びかければみんなが集まれる。常に家族が一緒にいられるような空間が好きなので、いまの家は即決でした」

家の中はなるべくシンプルにしておきたいと話す土屋さん。床にはあまり物を置かないように心がけているのだとか。

「もともと広い収納スペースがついている家を選んだので、細かい家具は買わないようにしています。子どもがいるとどうしても物が増えちゃうので、そこは戦い中ですけど(笑)。家に置いている家具といえば、実家から持ってきた大きな箪笥ですね。ヨーロッパ風のデザインで、重たくて存在感のある、宝物のような箪笥です。これは一生大事に使いたいと思っています。

職人さんが一つひとつ手作業で製作しているという箪笥
職人さんが一つひとつ手作業で製作しているという箪笥。母・眞弓さんとおそろいの大切な品。

また、私は海が好きなので、海の写真や、子どもたちが拾った貝殻を瓶に入れて飾っています。中庭にはガジュマルやサボテン、子どもが母の日に買ってきてくれた薔薇などを植えていますね。トマトやきゅうりも栽培してみたんですけど、葉っぱはめっちゃ育ったのにまったく実がならない(笑)。でも、それはそれで面白いですよね。作られたものよりも、自然界にあるものを家の中に置きたいです」

家族も他人も自由気ままにのんびり過ごせる“休憩所”

過度な装飾や気取りがなく、自然な美しさが光る空間。土屋さんの家には、“らしさ”が随所に息づいています。

土屋さんの至福のひととき
子どもたちの夕飯を作りつつ、それを少しつまみながらお酒を飲むのが、土屋さんの至福のひととき。

ご自宅の中で特にお気に入りの場所について聞いてみると。

「みんながワシャワシャしているのを眺めるのが好きなので、やっぱりリビングにいることが多いですね。うちは人間と動物が同じ目線で暮らしているので、子どもが犬や猫と一緒に寝ていたり、ソファを取り合ったり、本物のきょうだいみたいに過ごしているんです。動物と生活をともにすることで、彼らが同じ生きものであることや、弱い存在には手を差し伸べなくてはいけないことが自然と学べる。子どもにとっていいことだらけだと思います。

癒しと幸せを与えてくれる大切な家族たち。
癒しと幸せを与えてくれる大切な家族たち。

私自身も、仕事でホテルに泊まるとすごく静かで寂しくなっちゃうので、動物がいる生活はすごくありがたいと思っています。あとは私が、動物たちに壊されないくらい強度の高い家具を買ってくればいいだけですね(笑)」

陽気で活発な“13人のきょうだい”に加え、土屋さんのご自宅には、いつもいろんな人が出入りしています。

「私、誰がうちに来てもぜんぜん気にならないんですよ。『今日はうちダメよ』というのがないから、子どもの同級生や近所の友達がいつもわが家に遊びに来てくれています。みんなうちに来たら、勝手に冷蔵庫を開けて飲み物を取っていくし、勝手に掃除もしてくれる(笑)。私にとって“家”は、自分だけのプライベート空間ではなく、みんなが落ち着ける休憩所みたいなものなんです。だからお互いに気を遣わず、料理も片付けもみんなでやろうよ、と」

憩いの場となっている土屋さん宅。
みんなの憩いの場となっている土屋さん宅。

そんな土屋さんのご実家もまた、自然とたくさんの人が集まる場所だったそうで。

「ママの家も、常に誰かしらがいたような気がします。クリスマスやハロウィンは、おじいちゃんとおばあちゃん、友達もみんなうちに集まって、ワイワイ過ごしていました。ママが一人でいる時間は少なかったですね」

記憶が染みつき思い出になっていく…土屋アンナが考える“家”

土屋さんと同じく、賑やかな暮らしを愛していた母・眞弓さん。昨年のクリスマスはたくさんの人を呼び、眞弓さんの家でパーティーをおこないました。

「きっとママも賑やかなことがしたいだろうなと思って、家族と、お世話になっている人たちを呼んで、ママの家でクリスマスパーティーをしました。ママは『うちでやるなよ』と、文句を言ってそうですけど (笑)」

楽しいことをたくさんの人と共有するのが好きな土屋さん
楽しいことをたくさんの人と共有するのが好きな土屋さん。「恋人に『デートしよう』と言われても、ほかに2人くらい呼んじゃうんです」と笑う。

土屋さんは最近も頻繁に眞弓さんの家を訪れ、家族みんなで食事をしているといいます。その理由とは。

「家って、人気がなくなると寂しくなるじゃないですか。だから、ママが寂しくならないように、週一くらいで家に行ってなにかしらの音を鳴らしています。ママは食器の洗い方や置き方に厳しい人だったので、私の適当さにすごく怒っていると思いますが(笑)。でも、文句がたくさんある、騒がしい家のほうが元気でいいですよね。人がいれば、いつまでも家が生きているように感じられます」

土屋さんは「疲れを感じることも幸せ」と話す
大家族の暮らしについて、土屋さんは「疲れを感じることも幸せ」と話す。

暮らしの中で生まれる多様な感情と音に心を寄せ、宝物のように慈しむ土屋さん。「これからの生活を考えるのも楽しい」と、笑顔を見せます。

「私の子どものころからの夢は、海の近くの一軒家に住むことでした。離島暮らしにも憧れています。大変なことも多いだろうけど、そこで学んだ知識や経験は大きな財産になると思うんです。

本当はいますぐにでもそういう暮らしをしたいけれど、子どもの学校や習い事もあるし、もちろん彼らの意思もあるので、なかなか難しいですね。でも、こうしていろいろと悩むことも大事だと思います。きっと、簡単なことだけじゃ幸せにはなれないから」

最後に、土屋さんが考える「理想の暮らし」について聞いてみると。

「住む場所や環境を変えてみたいと思うときはありますが、子どもと猫と犬に囲まれたわが家の中は、ものすごく理想的な状態だと思います。家って、住んでいるうちにたくさんの記憶が染みついて、家そのものが思い出になっていく。だから、子どもが壁に絵を描いても、『これも大きくなったら面白くなるかな』と思って怒りません(笑)。いい意味で、ルールや隔てるものがなく、命にあふれた賑やかな暮らし。これからも大切にしていきたいです」

土屋アンナが考える“家”

 

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