| 高橋メアリージュンさんプロフィール |
| 1987年11月8日生まれ。滋賀県出身。「横浜・湘南オーディション」でグランプリを獲得し、芸能界デビュー。2006年3月からファッション誌「CanCam」の専属モデルを務める。2012年、NHK連続テレビ小説「純と愛」で女優デビュー。以降、映画、ドラマ、舞台などで活躍の幅を広げる。 |
憧れのライフスタイルを送る話題の人に、暮らしと住まいのこだわりをお聞きする本企画。今回登場いただくのは、ファッションモデル、俳優として活躍する高橋メアリージュンさん。高橋さんの心と体を美しくととのえる、丁寧で洗練された生活についてうかがいました。
記事サマリー
朝日と屋久杉からパワーをもらって…高橋さんの丁寧なルーティン

10代からモデルとして活躍し、2012年に俳優デビューした高橋メアリージュンさん。数々の話題作に出演し、その圧倒的なオーラと表現力で唯一無二の存在感を放っています。
常に美しく輝き続ける高橋さんは、どんなお家に住み、どのような暮らしを送っているのでしょうか。
「いまの家は周辺にたくさんの自然があり、大きな窓から朝日がいっぱい差し込むんです。明るいリビングがとても気に入っていて、気の良さを感じながら生活しています」
広々としたリビングに鎮座するのは、大きな屋久杉のテーブル。切り崩したのではなく、自然に倒れた樹齢数千年以上の屋久杉を使い、職人の繊細な手作業によって仕上げられたものです。
「私は以前、屋久島に行ったことがあるのですが、そのときあまり体調が優れなくて。でも、縄文杉トレッキングをしたら、中に入れば入るほどだんだん元気になっていったんです。十時間ほど歩いたのにも関わらず、体調がすっかりよくなったことを覚えています。

このテーブルが来てから、お部屋が一気に暖かくなりました。触っているだけで癒されますし、これも屋久杉のパワーかもしれません」
そしてリビングにはもうひとつ、パワーをもらえるスポットがあります。
「部屋の中で一番朝日が見えやすいところにヨガマットを敷いて、瞑想とヨガができるスペースを確保しています。いつも朝5:00ごろに起きて、白湯を飲み、オイルマッサージをしてから、毎日30分~1時間くらい瞑想とヨガを行っています。大きめの観葉植物も設置して、自然を感じながら心身をととのえています。ここは私にとって神聖な場所ですね」

瞑想を通じて手に入れた、柔軟でもブレない安定した心
高橋さんが瞑想を始めたのは、今から7~8年ほど前のこと。そのきっかけとは。
「子どものころ、実家が借金を抱えてしまって。それを返済することが、私の大きなモチベーションになっていました。31歳でようやく全額返し終えたのですが、その瞬間、自分が何をしたいのかわからなくなってしまったんです。そこでふと『瞑想を始めてみよう』と思いました」

まずは独自のスタイルで瞑想をスタートし、徐々に学びを深めていった高橋さん。あぐらなどのラクな体勢をとり、呼吸に集中して、“今”を感じながら自分の心の声を聴く。ネガティブな感情が浮かんでも「雲を眺めるように受け流す」といいます。
「瞑想で体感する気づきが多くて、凝り固まった思考がどんどんほどけていくのを感じました。今まであまり感じていなかったのですが、本当は私、ずっと緊張していたんだな、と。『こうじゃなきゃいけない』という固定観念が、思っていた以上に強かったんです」
タレントとして常に一線を走り続けてきた高橋さんですが、その裏には人知れぬ苦労がありました。それでも高橋さんは、穏やかな心で過去を受け止めます。

「大変なこともあったけれど、過去の自分を否定するのではなく、『ありがとう。もう力を抜いていいんだよ』と思ってあげられるようになりました。瞑想をすると、人に対する良い・悪いの余計なジャッジや決めつけをすることが減り、誰に対しても感謝が芽生えやすくなります。柔軟でもブレない、安定した心を手に入れることができました」
高橋さんの感謝の心は、日々を過ごすお家にも向けられているそうで。
「お家に住み始めた記念日には、毎年大きめの花束を買って『いつも守ってくれてありがとう』とお家に感謝のプレゼントをしています。感謝していると、心がラクになるんですよね。怒っているよりずっとラク。たまにはイラッとしちゃうこともあるけれど、そんな自分も受け入れながら、私らしく、正直に生きていきたいです」

「お買い物は投票」フェアトレードを意識する理由
内側からの美しさを大切にする高橋さんは、瞑想に加え、口にするものにもこだわりを持っています。
「コロナ禍で免疫力を上げることへの意識が高まり、オーガニック食材を積極的に取り入れるようになりました。料理に使う食材は、オーガニックスーパーで旬のものを買ったり、農家さんから直接仕入れることもあります。

新鮮な野菜は、オリーブオイルとお塩で食べるのが一番おいしいですね。あとはスパイスを使ってカレー風味に仕上げたり、お味噌汁に入れたり。オーガニックを意識するようになってから、生理前の肌荒れがなくなり、冷え性も改善され、女性ホルモンがうまく巡っているような感覚があります」
また、フェアトレード製品の購入も心がけているという高橋さん。「お買い物は投票」だと語ります。
「私は、生産者に寄り添ったサステナブル(持続可能)な取引が行われている商品を、日頃から意識して購入しています。低賃金で働く開発途上国の人々と、先進国の企業との間にはフェアじゃない関係が存在します。私はバングラデシュで実際にゴミ山を見て、とても衝撃を受けました。表現が難しいのですが、これは支援ではなくて、あくまでも自分たちが便利と引き換えに奪ってきたものを返すような思いで、買うものを選んでいます」

日本ではまだ広く知られていないフェアトレードの理念ですが、諸外国では日常生活のさまざまな場面に深く浸透しています。
「昨年、妹(高橋ユウさん)とオーストラリア旅行をしました。お互いにカフェが大好きなので、いろんなカフェを巡ったのですが、フェアトレードの原料を使った商品を至るところで目にしました。もちろん、オーガニックのものもたくさんありましたね。妹との7年ぶりの旅行だったのですが、とても満喫できました」

カフェにまつわる、高橋ユウさんとのこんなエピソードも。
「私と妹が東京に出てきたばかりのころ。ケーキを食べようと思って『東京といえばここ』みたいなカフェに入ったんです。すると、そこはワンドリンクオーダー制で、ケーキのほかに飲み物も頼まなくてはいけなかったんです。どうしてもお金が足りなくて、結局何も食べずに出て行った苦い思い出があります。だから、メルボルンで妹とたくさんカフェ巡りができたのは嬉しかったですね」
幼少期は「貧乏でも悲壮感がなかった」愛する家族との思い出
家族のことが大好きな高橋さん。子どものころの暮らしについて尋ねると、声を弾ませながら素敵な思い出を話してくれました。

「うちは同じ村のなかで何度も引っ越しをしたのですが、引っ越すたびに家がマトリョーシカのように小さくなっていくんです(笑)。でも、両親が目隠しをして『これが新しい家やで!』とサプライズをしてくれたので、私たちきょうだいは引っ越しのたびにワクワクしていました。
フィリピン人の母と関西人の父、そしてきょうだいもみんな明るくて、貧乏でも悲壮感はありませんでした。思い出の中の実家は、いつも家族の笑い声が響いています。お金では買えない豊かさを経験させてもらえました」
現在は家族と離れて暮らす高橋さんですが、家族への愛情表現は欠かしません。
「日ごろから家族に感謝や愛を伝える大切さを、改めて実感しています。特に、父には少し照れくさくてなかなか言葉にできなかったのですが、最近はメッセージに『Love you』と付けたりしています(笑)。家族には、つい『またすぐに会えるやろ』と思ってしまうのですが、もし何かがあったときに後悔したくないので、今まで以上に言葉や行動で示したいと思っています」

感謝と愛にあふれた、優しくて穏やかな日常。そんな「理想の暮らし」を送る高橋さんに、健やかに日々を生きるための秘訣について聞いてみました。
「自分らしくピュアでいるためには、常に心の声に耳を傾けてあげることが大事だと思っています。目先の利益にとらわれず、不自然な無理をしないことが私のモットーです。これからも心のゆとりを大切にしながら、居心地がいい毎日を過ごしていきたいですね」

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