マーケットレポート
マーケットレポート2025, 9
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不動産投資ブームは一段と盛り上がり傾向!2010年代との違いは?
低金利政策の導入以降、不動産投資ブームは継続しています。不動産投資向け融資のデータからも、明確な傾向が読み取れます。以下、データに基づいて考察します。
2025年4~6月期の不動産融資は2017年の水準にまで回復
2013年春に日銀の「異次元の金融緩和」が始まって以降、不動産投資向け融資は増加に転じました。従来は一部の人だけのものという印象があった不動産投資も、区分マンションから一棟物件まで裾野が一気に広がり、いわゆる“サラリーマン大家ブーム”が到来します。
その後、2016年以降は、日銀や金融庁が地銀によるアパートローンの増加を相次いで指摘。決定打となったのが、2018年のシェアハウスを巡る不適切融資問題で、業務改善命令を機に各行は融資姿勢を厳格化しました。以降、不動産投資ローンの新規貸出額は減少基調が続きましたが、2021年4~6月期以降は再び増加。直近の2025年4~6月期には、不適切融資問題前の水準まで回復しています。
「個人による貸家業」への設備資金新規貸出額の推移
法人の不動産投資も加速化
不動産投資の増加は、個人に限りません。以前のレポート「多様化する法人による賃貸住宅所有」で述べたとおり、法人による賃貸住宅の保有は近年増加しています。背景には、安定的な収益源として新規参入・保有拡大を図る法人の動きに加え、節税等を目的として個人投資家が法人を設立するケースが少なくないことがあります。以上の社会的状況と法人保有の拡大を踏まえ、2010年代の不動産ブームとの違いを整理します。
2010年代のブームは、金融機関の積極的な融資姿勢と“サラリーマン大家”の拡大が原動力でした。一方、現在の不動産投資ブームは、審査の厳格化の下で法人の参入や個人投資家の法人化が進み、より堅実な需要に支えられている点が特徴です。個人投資家にとっても、制度や商品が整備され、取り組みやすい環境が整ってきたと言えるでしょう。
法人による社宅・従業員宿舎以外の住宅(賃貸住宅など)の件数と割合
- ご留意事項
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不動産市場や金融市場の影響を受ける変動リスクを含むものであり、これらの変動が原因で損失が生じる恐れがあります。
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