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マーケットレポート2025, 7

2025年7月16日時点公表分
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成約までにかかる日数から見る首都圏の不動産市場とは

「物件を早く売却したい場合は相場よりも価格を下げ、逆に高く売りたい場合は売出価格(公募価格)を高めに設定する」――これは不動産売却における一般的な通説です。では、こうした売主の心理は市場にどのように表れているのでしょうか。
下のグラフは、東日本レインズに登録された中古マンションや中古・新築戸建て、土地などの物件が成約に至るまでにかかった期間の年別平均を示したものです。

目次
登録から成約に至るまでの日数
新規登録価格と成約平米単価の差と成約までの日数

登録から成約に至るまでの日数

コロナ禍が拡大していた2020年には、物件の成約までに要する期間がやや長期化しましたが、その後は短縮傾向へと転じました。しかし2024年には、再び長期化の兆しが見られます。注目すべきは、物件種別を問わず、こうした傾向が共通して表れている点です。

成約までの所要日数は、需給バランスに大きく影響される指標ですが、場合によっては不動産市場全体の“風向き”を反映しているとも考えられるでしょう。

登録から成約に至るまでの日数
登録から成約に至るまでの日数|グラフ
(公益財団法人東日本不動産流通機構「首都圏不動産流通市場の動向」より作成。)

新規登録価格と成約平米単価の差と成約までの日数

次に、中古マンションに焦点を当ててみましょう。ここでは、「成約までにかかる日数」と「新規登録価格と成約平米単価の差」の推移を比較しています。この2つのデータ間には、相関係数−0.78という強い負の相関が見られます。
データによれば、2024年は成約までの期間が長くなった一方で、売主が当初設定した価格と実際の成約価格との差は小さくなっていました。中古物件の価格は上昇傾向にありますが、選べる物件数が増えたことが影響していると考えられます。しかし、2025年に入ってからは、再びその価格差が徐々に拡大している様子がうかがえます。

中古マンション市場は依然として好調を維持していますが、最近では「天井感」や「価格下落」といった言葉が一部の専門家から聞かれるようになってきました。今後は、買い手が価格交渉を有利に進められる場面が増える可能性もあります。
こうした局面では、市場の動向に注意を払いながら、柔軟かつ冷静に判断することがより一層重要になると言えるでしょう。

新規登録価格と成約平米単価の差と成約までの日数
新規登録価格と成約平米単価の差と成約までの日数|グラフ
(公益財団法人東日本不動産流通機構「首都圏不動産流通市場の動向」より作成。)
ご留意事項
不動産投資はリスク(不確実性)を含む商品であり、投資元本が保証されているものではなく、元本を上回る損失が発生する可能性がございます。
本マーケットレポート に掲載されている指標(例:利回り、賃料、不動産価格、REIT指数、金利など)は、
不動産市場や金融市場の影響を受ける変動リスクを含むものであり、これらの変動が原因で損失が生じる恐れがあります。
投資をする際はお客様ご自身でご判断ください。当社は一切の責任を負いません。
本マーケットレポートに掲載されている情報は、2025年7月16日時点公表分です。
各指標は今後更新される予定があります。
本マーケットレポートに掲載した記事の無断複製・無断転載を禁じます。
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