マーケットレポート
マーケットレポート2025, 6
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首都圏のワンルーム・コンパクトタイプの賃料動向
住宅賃料の上昇が続いています。新築分譲マンションや中古マンションの価格が高騰する中で、「購入を待つ」あるいは「購入をあきらめる」世帯が増加し、ファミリータイプの物件を中心に賃料が押し上げられる形となっています。
また、所有形態の影響を受けにくい単身者やカップル向けの賃貸住宅(ワンルーム・コンパクト)でも、ファミリータイプにやや遅れて賃料が上昇しています。
投資マンションにおいては、主要市場であるワンルーム・コンパクトの賃料上昇は、投資家にとって「望ましい」状況と言えるでしょう。
住宅賃料に関する信頼性の高い公的データは乏しいのが現状です。公表されている情報としては、上場不動産ファンド(J-REIT)のレジデンス系銘柄のIR資料が参考になります。物件が首都圏に偏っている傾向はあるものの、データの透明性やボリュームの面で賃料の傾向を把握する手がかりとなります。
ここでは、東急不動産グループのレジデンス系J-REIT銘柄である「コンフォリア・レジデンシャル投資法人(証券コード:3282)」のIR資料を基に、賃料動向を確認していきましょう。
入替時賃料と更新時賃料における賃料変動率の推移
下のグラフは、コンフォリア・レジデンシャル投資法人が保有する賃貸住宅における、入居者の入れ替え時の賃料変動率と、入居者継続時に賃料が改定された際の変動率を示しています。
本REITの保有賃貸住宅のうち、東京23区内の物件が90.6%を占めており、その大半がワンルームまたはコンパクトタイプです。
入れ替え時の賃料変動率を見ると、最新の2025年1月期決算では9.3%の上昇(非繁忙期としては過去最高値)となり、2024年7月期は9.9%の上昇、2024年1月期は6.4%、2023年7月期は4.6%、2023年1月期は2.5%と、上昇幅が徐々に拡大していることが分かります。
一方、更新時の賃料変動率は、2025年1月期が1.4%の上昇、2024年7月期が0.7%、2024年1月期および2023年7月期が0.5%、2023年1月期は0.3%の上昇と、緩やかながらも着実に上昇傾向を示しています。また、2025年1月期に更新対象となった物件のうち、35.1%で賃料が上昇しています。
このように、住宅賃料の上昇傾向は顕著になってきているといえるでしょう。
入替時賃料と更新時賃料における賃料変動率の推移
- ご留意事項
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- 本マーケットレポート に掲載されている指標(例:利回り、賃料、不動産価格、REIT指数、金利など)は、
不動産市場や金融市場の影響を受ける変動リスクを含むものであり、これらの変動が原因で損失が生じる恐れがあります。
投資をする際はお客様ご自身でご判断ください。当社は一切の責任を負いません。 - 本マーケットレポートに掲載されている情報は、2025年6月1日時点公表分です。
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