憧れのライフスタイルを送る話題の人に、暮らしと住まいのこだわりをお聞きする本企画。今回ご登場いただくのは、歌手の島谷ひとみさん。東京以外に2つの拠点を持ち、自身のYouTubeで発信する山小屋のDIY動画が話題を集めています。そんな島谷さんに、DIYの魅力や住まいへのこだわり、古き良きものを大切にする考えの原点をお話しいただきました。
| 島谷ひとみさんプロフィール |
| 広島県・倉橋島に生まれる。1999年のデビュー以来、「亜麻色の髪の乙女」「Perseus-ペルセウス-」など数多くのヒットソングをリリース。音楽活動のほかレポーターとしても活躍し、自身のYouTubeチャンネル「島谷ひとみの島谷・製作所」では、ダイナミックなDIY動画が話題を集めている。 <SNS情報> YouTube「島谷ひとみの島谷・製作所」 Instagram「shimatani_hitomi_official」 |
記事サマリー
こだわりは、あえて「古い家」を選ぶこと
1999年のデビュー以来、「亜麻色の髪の乙女」「Perseus-ペルセウス-」など多くのヒットソングを生み出してきた島谷ひとみさん。音楽活動のかたわら、東京のご自宅を含めた3つの「住まい」をDIYする動画や投稿が注目を集めています。
現在所有しているのは、東京の自宅と山梨の山小屋、地元・広島の古民家の3軒。どれも築年数が古い物件で、自らDIYやリノベーションを行っています。

「これまで一度も新築に住んだことがないんです」と話す島谷さん。15年住んでいる東京のマンションも、入居する時点で築30年を超えていたそうです。
新築を好む人も多いなかで、あえて“古い家”を選ぶ理由とは。
「もちろん不便な部分もありますが、それ以上に魅力があるんですよね。たとえば、現代の基準では実現できない個性的な間取りになっていたり、ドアノブ1つにしても今は手に入らないものを使用していたり。もちろん、築年数が古いぶん同じ家賃の新築よりも広い物件が多いというのもメリットのひとつですよね」
その価値観は、自身の音楽活動とも共通する部分があると話します。
「カバーソングを歌うのも、同じ感覚かもしれませんね。誰かのメモリーがあるものを磨き直して、また大切にしていく。きっと、そういった世界観が好きなんだと思います」
「不便な場所」を選ぶのが鉄則
古き良きものを愛する島谷さんの、住まい選びのこだわりはほかにも。
「いつも選ぶのは、便利な場所よりも“不便な場所”。駅から近い場所ではなく、ちょっと離れた場所を選ぶというのが鉄則です。その方が同じ家賃でも広いお部屋が多いし、周りの環境も静かなんですよね。仕事柄、人に囲まれていることが多いので、プライベートでは静かで開放的な場所を求めているのかもしれないです。

マンションの低層階を選ぶのもこだわりのひとつ。私、木の育たない高さは不自由だと思っているところがあって(笑)。高層階は何だか空気が薄い感じがするし、閉め切った感じも好きじゃないんです。あとは、まわりに自然が多い場所が理想ですね」
一度住んだ場所には愛着が湧き長く住むことが多いとのことで、まさに”住めば都”。住んだところをより住みよく育てていくその考え方は、趣味のDIYにも通ずるところがありそうです。

東京のご自宅は、グリーンがあふれる開放感のある空間が特徴。地元の広島県・倉橋島で拾ってきた流木がインテリアのアクセントになっています。
リビングの中心にあるダイニングテーブルとローテーブルは、島谷さんのお父さまの手作り。
「父はものを作るのが得意で、私が欲しいものを描いた絵や写真を見せると、テーブルや飾り棚まで何でも作ってくれるんです。母はインテリアのセンスが抜群。インテリアやDIYが大好きな家族でしたね。人の手が加わっているものに囲まれて生活したいという想いは、家族の影響なのかもしれません」

YouTubeの動画でも公開しているベランダのウッドデッキは、島谷さんのアイデアでDIYしたもの。大工さんの手を借りながら、植物の水やりにも適した空間に仕上げました。そのほかにも、フローリングから張り替えた絨毯や、自身で色を塗り替えた壁など、部屋の各所に島谷さんのセンスが光ります。

ライブやイベントなどで国内外を飛び回る島谷さんが、東京のご自宅で過ごす時間は1年のうち3分の2ほど。
「東京にいるときは、出かけるよりも家でゆっくりする方が好きですね。家にスタッフや友達を呼んで、みんなで作ったごはんを食べるのが幸せ。人の出入りが多い家なので、私の家というよりも“みんなの家”という感覚なんです。何なら、私より友達やスタッフの方がリラックスしているんじゃないかなって思うくらい(笑)」
「山小屋」を自らリノベーション
2022年、山梨県にある山小屋を購入した島谷さん。スタッフとともに解体作業やリノベーションに取り組む姿がYouTubeやTV番組などで話題となりました。購入のきっかけは何だったのでしょうか。
「東京近郊で自然豊かな場所に家を持ちたいなと思って購入しました。疲れたときにリフレッシュできるのはもちろん、創作活動に集中したいときや災害時の避難場所としても使えるかなって」

なかには『空き家を無料であげます』なんて募集もあったりするのだとか。(島谷さん提供)
家主の希望から“住んでいた当時のまま”の状態での受け渡し。島谷さんとスタッフのみなさんで協力しながら、片付けや解体を進めていったそうです。

まずは、庭にあった小屋の解体と大掃除からスタート。
「解体の作業はストレス発散になって楽しかったです。マネージャーさんに『おりゃー』とか言いながら壊してもらったりして(笑)。すごく大変だったけど、いい思い出ですね」
YouTubeにも出演するマネージャーさん含め、島谷さんとスタッフのみなさんは和気藹々とした雰囲気でとっても仲良し。そんなみんなと作り上げた「住まい」だからこそ、より大切に感じるのだと話します。
「小さな山小屋なんですけど、まわりの環境が自然豊かですごく素敵なんです。鳥の鳴き声とか木々が揺れる音とか、普段意識したことがないような音がたくさん聴こえてくるんですよね。そういう場所で過ごす時間ってすごく大事だなって。
いい空気をたっぷり吸って、TVもつけず静かにゆっくり過ごして、あとはひたすら草むしり(笑)。家って呼吸をしているので、人間がしっかり手入れをしてあげないと荒れ果てて朽ちていくんですよね。なので、着いたら掃除、帰るときも掃除。こればかりは大変ですが、その時間も意外と好きだったりします」
思い出が残る地元・広島の「古民家」
3つ目の「住まい」となるのが、広島の実家近くにある古民家。こちらは、現在もリノベーションを進めている最中だそうです。

「たまたま物件情報を見ていたら、実家の近所にある知り合いのお家が売りに出ていたんです。なんだか寂しくなってしまって、『私に引き取らせてもらえませんか?』と申し出たら『ひとみちゃんが買ってくれるだなんてこんなうれしいことはない!』と言ってくれて、引き取ることになりました」
島谷さんにとっても思い入れのある古民家。当時の面影を残しながら丁寧にリノベーションを進めています。
「思い出を受け継ぎつつ新しい愛情を注いでいく、その工程がすごく楽しいんですよね。のんびりマイペースに進めているので、なかなか完成しないんですけど、終わっちゃうとさみしいので逆にまだまだ完成しない方が楽しいかも(笑)」
気分は「空間の使い方」で決まる
忙しいなかでも、“丁寧な暮らし”を心がける島谷さん。そのルーツは、生まれ育った実家での暮らしにあるといいます。


「たとえば、即席ラーメンを食べるにしても、鍋のまま食べるのかお気に入りの陶器に入れて食べるのかで全然価値が変わるじゃないですか。“何を使ってどうするのか”ということを意識して暮らしているのは、そうやって生活していた両親の背中を見ていたからなんだと思います。
同じ家のなかにいても、どうやって気分を高めるかは空間の使い方次第。土鍋でごはんを炊くとか、天気がいいからベランダに出てコーヒーを飲むとか、そういった一手間を大事にしたいですね」

「人が働くのって、衣食住のためだと思うんです。衣食住のバランスが取れていないと、人はカラダを壊すだろうし、楽しく過ごせない。だから、着るもの・食べるもの・住むところにはこだわっていて、なかでも『住まい』は私にとってすごく大事な要素ですね」
多忙な日々を送るなかで、ご自宅で育てているたくさんの植物がバロメーター的な役割になることも。
「外にばかり気を向けていたり、ちゃんとした生活が送れていないときって、植物が弱ってしまうんですよね。人間らしい正しい生活をしていれば、植物も元気に育つんです。なので、植物の様子を見て自分の生活を振り返ったりすることもあります」
理想の住まいは「人が集まる家」
最近ではYouTubeやTV番組でもDIYの企画が多く組まれ、チャレンジしてみたいと考えている人も多いはず。長年DIYを続ける島谷さんに、その魅力について伺ってみました。
「DIYをした場所やものって世界に1つだけの作品なので、すごく愛着が湧くんです。あとは、1つ1つ完成するたびに『できた!』という達成感があるので、どんどん自分に自信がついていきます。そして、また次にチャレンジしてみたくなる。時間の使い方としてはかなりプライスレスだと思いますね」
DIYはタイミングや予算を見ながらゆっくり進められるのもいいところ。
「『まずは寒いから断熱と床を進めてもらおう』とか、『ネットで買えるものは自分で調達して取り付けてみよう』とか。そうやって、少しずつ出来上がっていくのがまた楽しいんですよね。

やってみたいけどそんなお金ないから……と言う方も多いんですけど、古民家って意外と安いですし、リノベーションは技術や知識がなくても大丈夫。今は調べるツールがいくらでもあるし、進めていくうちに自然と頼れる人にも出会えるはずです。だからまずはその場所に足を運んでみることが大事。必要なのはお金よりも行動力だと思います」
今後チャレンジしたいことを聞いてみると。
「どのお家も古いからお風呂場が寒いので、お風呂場のDIYを進めたいですね。現代のユニットバスが保温性が高くて温かいことは分かっているんですけど、古い家なのにお風呂だけ最新のものを入れるのは合わないかなぁと思って考え中です。石や岩を取り入れつつも保温性があって、それでいて浴槽はブクブクできたらいいな……なんて、理想はあります(笑)」

最後に島谷さんにとって「理想の住まい」とは?
「さみしがり屋なので、人が集まる家が理想ですね。なので、自分だけではなく遊びに来てくれるみんなが心地よいと思ってくれる環境を作れたらいいなと思っています。自分ひとりだとリビングにいても全然落ち着かないんですよ(笑)。だから、これからも“みんなで過ごす家”を前提に住まいづくりをしていくんだと思います」

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