憧れのライフスタイルを送る話題の人に、暮らしと住まいのこだわりをお聞きする本企画。今回登場いただくのは、人気お笑いコンビ「さらば青春の光」の森田哲矢さん。現在はお笑い芸人としての活動のほか、芸能事務所「ザ・森東」の経営や、フィンランド発祥のスポーツ・モルックの日本代表選手として世界大会に出場するなど、幅広い分野でご活躍されています。最近ではDIYをテーマにしたYouTubeチャンネル「さらば森田の五反田ガレージ」が話題となり、“DIY芸人”としても注目を集めている森田さん。大幅にDIYされたオシャレなご自宅のこだわりや、森田さんが拠点とされている五反田への思いなどについてお話をうかがいました。
| 森田哲矢さんプロフィール |
| お笑いコンビ「さらば青春の光」のメンバー。相方は東ブクロ。テレビ出演はTBSテレビ『水曜日のダウンタウン』、関西テレビ『華丸大吉＆千鳥のテッパンいただきます！』、読売テレビ『ダウンタウンDX』、日本テレビ『ニノさん』、フジテレビ『IPPONグランプリ』ほか多数。テレビドラマ『猪又進と8人の喪女』（カンテレ）では主演&脚本監修を務めるなど、活躍の場を広げている。 ＜SNS情報＞ X(旧Twitter) Youtube「さらば青春の光 Official Youtube Channel」 五反田ガレージ |
DIYをやるのは「誰でもいい」。大人気DIYチャンネルの裏側
室内の改造だけではなく、キャンプ、買い物、食事など、何気ない日常の投稿まで“DIY”と言い張るユニークさが話題の「さらば森田の五反田ガレージ」。チャンネル登録者数は26万人を超えており、老若男女問わず愛される大人気DIY系YouTubeチャンネルです。
もともとDIY経験はゼロだったという森田さんですが、なぜこのチャンネルを開設しようと思ったのでしょうか。
「コロナ禍でYouTubeを流し見する機会が増えて、ふと目に留まったのがDIYの動画だったんです。定点でバーッと家具やインテリアが出来上がっていく様子が面白いなと思って。ちょうど、昔から仲良くしていた作家の“ひろちゃん”こと廣川祐樹が（DIYが）得意ということで『じゃあなんかやってみようか』という軽いノリでチャンネルを立ち上げました。僕は正直、DIYをやるのは誰でもいいと思ってるんですよね。自分は変化を見たいだけなので、最悪ひろちゃんに全部任せればいいかなと思って」
その言葉通り、実際に動画内で手を動かしているのは、廣川さんをはじめとするスタッフさんや芸人さんたち。森田さんはあまり協力的ではないように見えますが、世間では“DIY芸人”として認識され始めているようで。
「実はこのあともDIY番組の収録なんですよね（笑）。もちろん、ちゃんとDIYをやらなきゃいけない番組では『森田はDIYやってないですよ』とマネージャーに伝えてもらうんですけど、ちょっとしたお部屋紹介みたいな企画だと『自分でやってます』と言うときもあります。そのたびにYouTubeの視聴者からは『またあいつ嘘ついとんぞ！』と言われてますね（笑）」
小学生の頃から憧れていた、木の温もりを感じられる家
そんな“ユルさ”も魅力の「五反田ガレージ」ですが、DIYをするためのご自宅選びにはかなりこだわったといいます。
「自分は一年くらいずっと物件を探してたんですよ。普通は更新ギリギリで引っ越すと思うんですけど、更新をまたいでまで悩んでましたから。僕はとにかくリビングの広さを重視してまして。一日の中で一番長くおるのって、絶対にリビングじゃないですか。それなのに、都会の物件ってものすごくリビングが狭いんですよね。カウンターキッチンがあったりするとさらに狭まってしまうので、そこにジレンマを感じていました。でも、今の家は台所が独立してるから、その分リビングが広く感じられる。東と南に窓があるので日当たりは良いですし、設備も充実しています」
そして2021年11月、ついにご自宅のDIYがスタート。施工開始から約4ヶ月で、森田さんの“好き”が詰まった素敵なお部屋が完成します。
「特に、ウッドウォールはすごく気に入ってます。実は、小学生の頃からログハウスとか木の上の小屋みたいな家に憧れがあったので、大満足の仕上がりですね。コメントでは『鳥貴族の店内みたい』とか言われてますけど（笑）。
あと、パソコンを置いているレジンテーブルもカッコいいなと思ってます。主に仕事で使用してるんですけど、仕事がはかどるかといったら、逆にはかどらないかもしれませんね。『やっぱりええな』と思って、眺めてしまうので（笑）」
以前のご自宅では、DIY系のYouTubeチャンネルに出てくるお部屋とご自身のお部屋を見比べて「うちはなんてダサいんだ！」とショックを受けることもあったそう。
「DIYしたおかげで、そういう“いらんこと”を考えなくなりましたね。ちょっとクローゼットがデカすぎるなとか、電子レンジとトースターを置く台がグラつくなとか、多少思うところもありますけど。でも、今の家は自分ができる限りの中で一番良い仕上がりになっていると思います。最高ですね。まあ、DIYしたのは僕じゃないんですけど（笑）」
「分かる人には分かる」五反田の魅力
YouTubeチャンネルのタイトルにもなっている「五反田」。森田さんは五反田に暮らしていることを公表しており、五反田への愛が深いことでも知られています。
「上京して、初めて住んだ場所も五反田でした。山手線が通っているし、羽田空港や各テレビ局にも行きやすい。恵比寿あたりでよくスタッフさんが食事をしているので、そこまでチャリで駆け付けることもできる。でも、恵比寿や目黒より家賃は安い。実はタワマンやIT企業もたくさんあって、分かる人には分かる、結構ハイソな街なんです」
ご自身が経営する芸能事務所のオフィスも五反田にあり、中はもちろんDIY済み。事務所には飼い猫の「会長」と「専務」が暮らしており、彼らが快適に暮らせる部屋づくりにこだわっています。
「まず、下から猫の肉球を眺められるキャットタワーを作りました。これは本当に可愛くて最高ですね。あと、事務所は隣同士の二部屋を借りているのですが、管理人さんに許可をもらって壁をぶち抜き、猫用のトンネルを繋ぎました。あのトンネルを使って、あいつらは事務所を自由に行き来しています」
一部では“ビジネス猫好き疑惑”が浮上している森田さんですが、会長と専務の話になると心なしか嬉しそうな表情を見せます。
「あいつらは人が好きなので、人がいるほうに流れてくるんですよ。ただ、キャットウォークがないほうの部屋は何もないから退屈そうです。もしかしたら今後、何もないほうの部屋にもキャットウォークか何かを作るかもしれませんね。一応、番組で作った段ボールのキャットウォークはあるんですけど、あれには一切入ってくれないんですよ（笑）」
好きなものに囲まれて、肩肘張らずに過ごせるDIYハウス
森田さんは、日本ではまだあまり馴染みのないスポーツ「モルック」の日本代表選手としても活躍中。夢は、モルックができる「モルックバー」のDIYだと語ります。
「郊外の潰れたファミレスを買い取って、二面くらいのモルックのコートを作りたいです。飲食スペースがあって、そのまま俺らも泊まれるようなところがあったらいいですね」
お笑い、会社経営、モルック、そしてDIYと、多忙な日々をおくる森田さん。これからの「理想の暮らし」についてうかがうと。
「結婚をどう捉えるか、ですよね。寛大な奥さんがいて、子どもを何人か養って、猫を飼って、というのが理想ではありますが、仕事が忙しいので今は結婚に踏み切れないです。最近は芸人さんでも『7時だから子どもを風呂に入れるために帰ります』という人がいるんですけど、自分にはちょっと難しいかもなあ。
独身生活で考えるなら、好きなものに囲まれて、肩肘張らずに過ごせる家が理想ですね。綺麗すぎたり高級すぎたりして緊張する家ってあるじゃないですか。そうじゃなくて、ちょっとくらい酒をこぼしちゃっても大丈夫、みたいな家でありたいです。ニューヨークの屋敷（裕政）なんか、実際に何回もうちで酒をこぼしてますからね」
森田さんのこだわりが詰まったDIYハウス。ウッドウォールやアメリカンヴィンテージなインテリアは、オシャレでありながらも良い意味で敷居の高さを感じさせません。
「僕の家に来ても無反応な人がいるんですよ。正直、それはちょっと悲しいですけどね（笑）。でも、それくらいの感じでちょうどいいのかなと。今の家は、自分にとってかなり理想に近い家だと思います」
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