東京に住む メリット デメリット
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東京に住むメリット・デメリット! 東京で暮らすにはいくら必要?

執筆者プロフィール

悠木まちゃ
宅地建物取引士

ライター・編集者。ハウスメーカー勤務時に、新築戸建て住宅のほか、事務所建築や賃貸アパートの営業・設計を経験。
その後、2019年よりフリーライター・編集者として活動を開始。実務経験を活かし、不動産・金融系を中心に執筆から編集まで行う。ブックライターとしても活動するほか、ライター向けオンラインサロンの講師も担当している。

ざっくり要約!

  • 東京に住むメリットは、交通の便の良さ、仕事や教育機関の選択肢の多さ、商業施設や飲食店の充実などが挙げられます。
  • デメリットとしては、家賃や不動産価格が高いこと、人混みによるストレス、通勤ラッシュの激しさなどが考えられます。
  • 東京での生活は、キャリアアップを目指す人や多様な文化に触れたい人、子育て世帯などに向いています。

東京での暮らしは、多くの人にとって魅力的に映る一方で、具体的な生活について不安を感じることもあるかもしれません。最先端の文化や多くの機会にあふれる生活に憧れを抱きつつも、家賃の高さや人混みなどのデメリットが気になる方もいるでしょう。

この記事では、東京に住むことのメリット・デメリットを環境や利便性などさまざまな角度から解説します。さらに、東京での生活に向いている人の特徴や、実際に暮らす際にかかる費用の目安も紹介します。ぜひ参考にしてください。

東京に住むメリット

東京での生活は、ほかの地域とは異なる魅力が多くあります。日本の首都として、仕事、文化、教育など、あらゆる面で機会に恵まれているのが特徴です。ここでは、東京に住むことで得られるメリットを5つの観点から見ていきましょう。

  • 公共交通機関が充実している
  • 教育機関が多い
  • 子育て支援策が多い
  • 仕事が多く給与が高い傾向にある
  • 商業施設や飲食店が多い

公共交通機関が充実している

東京の大きな魅力は、世界有数の緻密な鉄道網です。JRや私鉄、地下鉄が都内を網羅しており、数分待てば次の電車が来るため、車がなくても主要な場所へ容易にアクセスできます。

この交通の便の良さは、日々の通勤・通学時間を短縮するだけでなく、休日の行動範囲を広げてくれます。また、バス路線も充実しており、電車では行きにくい場所もカバーしているため、都内の移動で不便を感じることは少ないでしょう。

教育機関が多い

東京には、大学や専門学校、塾、習い事など、あらゆる教育機関が集中しています。文教地区も多く、子どもから大人まで、それぞれの目的やレベルに合わせた学びの場を見つけやすい環境が整っています。

特に、国内トップクラスの大学や、特色ある教育を行う私立学校、インターナショナルスクールなどが数多く存在することは、子どもの進学を考える上で大きなメリットです。

多様な選択肢の中から、個性や将来の夢に合った教育環境を選べることは、子育て世帯にとって大きな魅力といえるでしょう。

子育て支援策が多い

東京都は、都全体としての支援に加えて、各区市町村が独自の魅力的な子育て支援策を打ち出しています。たとえば、多くの子育て世帯の負担を軽減するため、高校生までの医療費を助成する制度が広く普及しています。

さらに、自治体によっては、独自の給付金や、一時保育、産後ケアといったサービスの利用を補助する制度も用意されています。

こうした手厚い支援は、経済的な安心感につながるだけでなく、子育てにおけるさまざまな不安を和らげてくれます。住むエリアを選ぶ際には、各自治体の支援内容を比較検討することが大切です。

仕事が多く給与が高い傾向にある

日本の経済の中心である東京には、多種多様な企業が集積しており、求人数が圧倒的に多いのが特徴です。幅広い業種・職種から仕事を選べるため、キャリアチェンジやステップアップの機会に恵まれています。

特に、大手企業や外資系企業の本社が多く立地していることから、地方に比べて給与水準が高い傾向にあります。専門性を高めたい、あるいは収入アップを目指したいと考える人にとって、東京は多くの可能性を秘めた場所です。多様な働き方が選択できる点も、現代のライフスタイルに合った魅力といえるでしょう。

給与 地域差
出典:国土交通省「賃金、労働生産性の地域間格差

商業施設や飲食店が多い

東京では、買い物や外食場所に困ることはほとんどありません。話題の最新スポットから老舗の専門店まで、あらゆる商業施設が集まっており、常に新しいモノや文化に触れることができます。

また、世界各国の料理が楽しめるレストランや、こだわりのカフェ、気軽に立ち寄れる飲食店などが無数に存在し、食の多様性も大きな魅力です。日常の買い物はもちろん、休日の楽しみや趣味の選択肢も豊富にあるため、飽きることのない刺激的な毎日を送ることができるでしょう。

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東京に住むデメリット

東京に住む デメリット

多くの魅力がある東京ですが、生活するうえではデメリットもあります。理想と現実の差に後悔しないよう、ネガティブな側面も理解しておきましょう。ここでは、東京で暮らす際に考慮したい主なデメリットを5つ紹介します。

  • 家賃・不動産価格が高い
  • 家が総じて狭い
  • 緑が少ない
  • 人が多い
  • 電車の乗り換えが複雑

家賃・不動産価格が高い

東京で生活するうえで大きな負担となるのが、住居費の高さです。全国的に見ても家賃や不動産価格は高い水準にあり、特に都心部ではその傾向が顕著になります。同じ予算でも、地方都市に比べて狭い部屋しか借りられない、あるいは駅から離れた物件しか選べないといったケースは少なくありません。

この背景には、人口の集中による高い需要があります。限られた土地に多くの人が住むため、価格が高騰しやすくなります。住居費を抑えるためには、都心から少し離れた郊外のエリアを検討したり、希望する部屋の広さや築年数などの条件を見直したりするのも選択肢のひとつです。

家が総じて狭い

東京では、限られた土地を有効活用するため、ワンルームや1LDKといった単身者向けのコンパクトな物件が多く見られます。家賃の高さも相まって、同じ家賃で比較した場合、地方都市よりも狭い家に住むことになるのが一般的です。

そのため、広い居住スペースを求めるファミリー層や、荷物が多い人にとっては、希望に合う物件を見つけるのが難しい場合があります。収納スペースが不足したり、窮屈に感じたりするかもしれません。快適な居住空間を確保するためには、郊外に目を向けるか、収納術を工夫するなどの対策が考えられます。

緑が少ない

ビルやコンクリートの建物が立ち並ぶ東京は、地方に比べて自然に触れる機会が少ない環境といえます。都市開発が進んだ結果、公園や緑地が限られており、日常的に自然を感じてリラックスしたいと考える人にとっては、物足りなさを感じるかもしれません。

ただし、都心部にも新宿御苑や代々木公園、上野公園といった大規模な公園が点在しており、週末には多くの人々が憩いの場として利用しています。また、少し足を延せば高尾山など豊かな自然が残るエリアへもアクセス可能です。

自然とのバランスを重視する場合は、こうした大きな公園の近くや、比較的緑の多い郊外に住むのもひとつの選択肢です。

人が多い

東京は人口密度が非常に高く、どこへ行っても多くの人で混雑しています。特に朝夕の通勤ラッシュは有名で、満員電車での通勤は大きなストレスとなる可能性があります。また、休日の繁華街や人気の観光スポットでは、歩くのも困難なほどの人混みに見舞われることも珍しくありません。

飲食店や商業施設での待ち時間が長くなることも日常茶飯事です。人混みが苦手な人にとっては、こうした環境が精神的な負担になることも考えられます。時差出勤やテレワークを活用したり、混雑する時間帯や場所を避けたりするなど、快適に過ごすための工夫が必要になるでしょう。

電車の乗り換えが複雑

東京の交通網は非常に発達している一方で、その複雑さは、慣れていない人にとってはデメリットになります。

特に新宿駅や渋谷駅、東京駅といった巨大なターミナル駅では、複数の路線が乗り入れており、目的のホームにたどり着くまで時間がかかることも少なくありません。地上と地下に何層もホームが広がり、案内表示を見ても迷うこともあるでしょう。

乗り換えアプリなどを使えば目的地までのルートはわかるものの、駅構内での移動距離が長く、乗り換えだけで10分以上歩くケースもあります。時間に余裕を持った行動や、事前に駅の構内図を確認するといった準備が必要です。

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東京暮らしに向いている人・向いていない人

ここまで見てきたメリット・デメリットを踏まえると、東京での生活はすべての人にとって理想的とは限りません。ご自身のライフスタイルや価値観を基準とし、自分に合っているかどうかを判断することが大切です。

ここでは、東京での暮らしに向いている人・向いていない人の特徴を解説します。

向いている人

以下のような特徴を持つ人は、東京での生活で多くのメリットを受けられる可能性があります。

  • キャリアアップを目指したい人
  • 多様な文化や刺激を楽しみたい人
  • 子育て世帯の人

これらの人が向いている理由は、東京が持つ多様な機会や環境にあります。

例えば、キャリア形成を重視する人にとっては、豊富な求人数や高い給与水準が大きな魅力です。また、最先端のトレンドや文化に触れたい人にとって、東京は刺激的な場所といえるでしょう。

さらに、子育て世帯にも東京は向いています。教育機関の選択肢が豊富であることに加え、自治体独自の手厚い子育て支援策も充実しているため、子どもの成長に合わせた環境を整えやすいといえます。

向いていない人

一方で、次のような考えを持つ人は、東京での生活にストレスを感じるかもしれません。

  • 自然に囲まれて静かに暮らしたい人
  • 人混みが苦手な人
  • 広い家に住みたい人

穏やかで静かな環境を好む人にとって、東京の慌ただしさは大きな負担となるかもしれません。日常的に人混みにもまれる生活や、常に時間に追われる感覚が苦手な人も、地方都市での暮らしのほうが合っている可能性があります。

また、ゆとりのある間取りや、庭付きの家に住みたいといった希望がある場合、東京で実現するのは容易ではないでしょう。自身の価値観を大切にし、より自分らしい生活を送れる場所を選ぶことが重要です。

東京に住むのにいくらかかる?

東京での生活を具体的に考えるうえで、避けては通れないのが住居費の問題です。賃貸と購入、それぞれのケースでどの程度の費用がかかるのか、相場を把握しておきましょう。

賃料

東京の賃貸物件の家賃は、全国的に見ても高い水準にあります。2025年6月時点の東京23区・東京都下の平均賃料は、次のとおりです。

■2025年6月平均賃料

東京23区東京都下大阪市(参考)福岡市(参考)
マンション30㎡以下101,623円60,461円67,862円57,052円
30〜50㎡165,662円94,253円106,929円85,085円
50〜70㎡242,803円127,728円150,826円120,863円
70㎡超380,827円192,642円259,396円178,016円
アパート30㎡以下68,481円54,275円62,951円45,943円
30〜50㎡116,318円83,456円80,125円68,638円
50〜70㎡164,385円108,151円125,882円90,432円
出典:アットホーム調べ

東京都下の平均賃料は他の主要都市と大差ありませんが、東京23区にいたっては大阪市や福岡市と比べても1.5〜2倍程度の賃料の物件種別・平米数も見られます。

上記はあくまで平均値であり、駅からの距離や築年数、建物の設備などによって実際の家賃は変動します。東京で物件を探す際は、こうした相場観を念頭に置きつつ、自身の予算やライフスタイルに合ったエリアや条件を見つけることが重要です。

不動産価格

東京で住宅を購入する場合、全国平均を大きく上回る費用が必要です。2025年6月の中古マンションの平均成約平米単価、中古戸建ての平均成約価格は下記のとおりです。

■2025年6月平均価格

東京23区東京都下大阪市(参考)福岡市(参考)
中古マンション129.19万円/㎡55.66万円/㎡70.73万円/㎡48.45万円/㎡
中古戸建て7,171万円4,222万円3,689万円3,491万円

出典:東日本不動産流通機構近畿圏不動産流通機構西日本不動産流通機構

東京23区の水準は福岡市の2倍を優に超えており、特に近年はマンション価格の著しい上昇が続いています。この背景には、建設コストや地価の上昇、東京への人口集中による需要があります。

まとめ

東京での生活は、交通の利便性や豊富な仕事の機会、充実した商業施設といった多くのメリットがある一方で、高い家賃や人混みといったデメリットも伴います。キャリアを追求したい方や多様な文化を楽しみたい方、手厚い支援を受けながら子育てをしたい世帯にとっては、魅力的な環境といえるでしょう。

重要なのは、メリット・デメリットを理解したうえで、ご自身のライフスタイルや価値観に合った選択をすることです。どこに住み、どのような暮らしを送りたいのかを明確にすることが、東京での生活を充実させるうえで重要です。

もし東京での住まい探しに迷ったら、不動産の専門家に相談するのも有効な手段です。東急リバブルでは、お客様のご希望に寄り添い、最適な物件探しをサポートいたします。ぜひお気軽にご相談ください。

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この記事のポイント

東京に住むメリットはなんですか?

東京での生活は、ほかの地域とは異なる魅力が多くあります。日本の首都として、仕事、文化、教育など、あらゆる面で機会に恵まれているのが特徴です。

詳しくは「東京に住むメリット」をご覧ください。

東京に住むデメリットはなんですか?

多くの魅力がある東京ですが、生活するうえではデメリットもあります。理想と現実の差に後悔しないよう、ネガティブな側面も理解しておきましょう。

詳しくは「東京に住むデメリット」をご覧ください。

東京に住むのにいくらくらいかかりますか?

東京での生活を具体的に考えるうえで、避けては通れないのが住居費の問題です。賃貸と購入、それぞれのケースでどの程度の費用がかかるのか、相場を把握しておきましょう。

詳しくは「東京に住むのにいくらかかる?」をご覧ください。

ライターからのワンポイントアドバイス

東京で住まいを探す際は、「東京」という大きな括りではなく、「エリア」という視点を持つことが重要です。同じ東京でも、エリアによって街の雰囲気や家賃相場、住んでいる人々の層は大きく異なります。家賃を抑えつつも落ち着いた環境を求めるなら、23区外の多摩エリアなども有力な選択肢です。自然が豊かで、都心へのアクセスも良好な街が多く存在します。また、都心部であっても、昔ながらの商店街が残り、地域コミュニティが根付いているエリアもあります。ご自身のライフスタイルにおいて何を優先するのかを明確にすることで、自分に合ったエリアが見えてくるでしょう。

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