ざっくり要約!
- 駅近物件のメリットには、利便性や夜間の安全性の高さ、資産性の維持のしやすさなどが挙げられます。
- 駅近物件のデメリットとして、騒音問題や価格の高さ、日当たり・風通しの悪さなどが考えられます。
- 駅近物件を選ぶ際は、優先順位を明確にし、物件周辺の状況や都市計画も確認することが重要です。
駅近物件は通勤や通学の利便性が高く、生活環境も整っているため、多くの人に人気があります。しかし、騒音や高額な価格といったデメリットが生じる場合もあり、すべての人にとって最適とは限りません。
この記事では、駅近物件のメリット・デメリット、選ぶ際のポイントなどを詳しく解説していきます。ぜひ、物件選びの参考にしてください。
記事サマリー
駅近(えきちか)とは?
「駅近(えきちか)」とは、最寄り駅に近い立地の物件や施設を指す言葉です。具体的に駅近とされる距離に明確な定義はありませんが、一般的には駅から徒歩5~10分圏内の物件を指すことが多いです。
不動産広告では80mを徒歩1分と表示するため、徒歩5~10分は、駅から400〜800mであることを意味します。
ただし、体感的な近さには個人差があるため、徒歩10分を超える場所でも駅近と表現される場合もあります。
駅近物件のメリット
駅近物件は、通勤や通学など日常生活において多くの利点があります。なかでも駅近物件の人気の理由として挙げられるのは、主に以下の3つです。
- 利便性が高い
- 資産性が維持されやすい
- 周辺が明るく人通りも多い
利便性が高い
駅近物件の大きなメリットは、利便性が高いことです。最寄り駅まで徒歩数分という立地は、通勤や通学の時間を大幅に短縮できます。
また、駅周辺には商業施設や公共施設が集まっていることが多く、買い物や各種手続き、通院なども手軽に行えます。
資産性が維持されやすい
駅近物件は、資産価値が維持されやすいメリットもあります。駅に近いという利便性が多くの人にとって魅力的であり、需要が安定しているためです。将来的に物件を売却したり、賃貸に出したりする場合でも、比較的有利な条件で取引できる可能性があります。
再開発が進む駅や、複数の路線が乗り入れるターミナル駅の周辺は、さらに資産価値が高まる傾向にあります。
周辺が明るく人通りも多い
駅近物件は夜間でも周辺が明るく、人通りが多い傾向にあります。駅周辺には街灯や店舗の照明が多く、夜遅くまで営業している店もあるためです。
仕事で帰宅が遅くなった場合でも、明るい中を歩いて帰宅できるため、安心感があります。特に女性の一人暮らしや、小さな子どもがいる家庭にとって、安全性の高さは重要なポイントです。
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駅近物件のデメリット
駅近物件を選ぶ際は、以下のデメリットがあることも把握しておきましょう。
- 騒音が気になることもある
- 価格が高い
- 採光・通風が悪い物件もある
騒音が気になることも
駅に近い物件は、騒音に悩まされる可能性があります。電車の走行音や駅のアナウンス、人の話し声などが、時間帯を問わず聞こえてくることもあるでしょう。特に、線路沿いの物件や、駅前の繁華街に近い物件では、騒音レベルが高くなる傾向にあります。
騒音は、睡眠の妨げやストレスの原因となることもあります。事前に騒音レベルを確認し、自身が許容できる範囲かどうかを判断することが重要です。防音性の高い物件を選ぶことも、騒音対策の一つです。
価格が高い
駅近物件は、利便性の高さから需要が高く、物件価格や賃料が高く設定される傾向があります。同じ広さや間取りの物件でも、駅からの距離が近いほど価格が上昇することが一般的です。
また、土地の価格も影響しています。駅周辺は商業施設やオフィスが集まりやすく、地価が高くなる傾向にあります。そのため、予算内で希望に合う物件を見つけることが難しい場合もあるでしょう。
採光・通風が悪い物件もある
駅近物件は、周囲に建物が密集していることが多いため、採光や通風が悪い場合があります。特に、低層階の物件や、隣接する建物との距離が近い物件では、日中でも薄暗く、風通しが悪いと感じることがあるでしょう。
採光や通風が悪いと、室内に湿気がこもりやすく、カビやダニが発生する原因となることがあります。また、日当たりの悪さは、健康面や精神面に影響を与える可能性も指摘されています。
内見の際には、窓の位置や大きさ、周囲の建物の状況などをチェックし、採光や通風を確認することが大切です。
駅近物件を選ぶときのポイント

予算内で希望に近い駅近物件を選ぶには、以下のポイントを押さえておきましょう。
- 物件に求める優先順位を考える
- 物件の中だけでなく周辺も歩いてみる
- 都市計画を調べる
物件に求める優先順位を考える
予算内で希望に合う物件を見つけるためには、住まいに求める条件の優先順位を明確にしておくことが重要です。
例えば、駅からの距離を最優先にする場合、面積や築年数などの条件を妥協する必要が出てくるかもしれません。一方、広い部屋や新しい設備を重視するなら、駅から少し離れた物件も検討することになるでしょう。
妥協できる点と譲れない点を明確にしておくことで、納得のいく物件選びができます。
物件の中だけでなく周辺も歩いてみる
駅近物件を選ぶ際には、内見をするだけでなく、周辺環境を実際に歩いて確認してみましょう。駅周辺は、曜日や時間帯によって人通りや雰囲気などが変わります。
平日と休日では人出が異なるほか、昼間は静かでも夜間は飲食店からの騒音が気になることもあります。そのため、平日と休日、昼間と夜間といった具合に、曜日や時間帯を変えて物件周辺を歩いてみるのが不可欠です。
都市計画を調べる
駅周辺は、再開発や新しい施設の建設など、時が経つにつれ環境が大きく変化する可能性があります。現在魅力的な環境であっても、数年後には状況が変わることも考えられます。
そのため、物件を選ぶ際には、自治体のホームページや窓口でその地域の都市計画について確認することが重要です。大規模な再開発計画の有無や、駅周辺における建設予定の施設などを調べておきましょう。
また、物件が立地するエリアの用途地域を確認することも大切です。例えば、準工業地域や工業地域では、工場やパチンコ店などが建てられる可能性もあります。将来的な環境の変化を考慮し、長期的な視点で物件を選びましょう。
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駅近物件に向いている人
ここまでの内容を踏まえると、駅近物件は以下のような人に向いているといえます。
- 通勤・通学時間を短くしたい人
- ショッピングや飲食店などのスポットにすぐアクセスしたい人
- 車をあまり利用しない人
通勤・通学時間を短くしたい人
駅近物件は、通勤・通学時間を短縮したい方に最適です。自宅から駅までの移動時間が短くなり、その分、朝の準備や帰宅後の時間に余裕が生まれます。
また、駅まで徒歩で行けるため、バスの待ち時間や交通渋滞に巻き込まれる心配も少なく、ストレスの軽減にもつながるでしょう。
ショッピングや飲食店などのスポットにすぐアクセスしたい人
駅近物件は、ショッピングや外食を気軽に楽しみたい方におすすめです。駅周辺には、スーパーマーケットやコンビニ、ドラッグストアのほか、飲食店など、さまざまな商業施設が集まっていることが多いです。
仕事帰りや休日に遠くまで出かけなくても、駅の近くで買い物を済ませたり、食事を楽しんだりできるのは、駅近物件ならではのメリットです。流行の店や話題のスポットにもアクセスしやすく、都会的な暮らしを満喫できるでしょう。
車をあまり利用しない人
駅に近いと、電車やバスなどの公共交通機関を利用することで、さまざまな場所にアクセスが可能です。車を所有していない方やあまり利用しない方にとって、よい選択肢となります。
また、カーシェアリングサービスを利用する場合も、駅周辺にはステーションが多く設置されている傾向があり、便利です。車を持たない生活を選択することで、維持費や税金などの経済的な負担も減らせるでしょう。
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まとめ
駅近物件は、利便性の高さが大きな魅力です。通勤・通学時間の短縮や、商業施設へのアクセスの良さは、日々の生活を豊かにしてくれます。一方で、騒音や価格の高さといったデメリットが生じる場合もあります。
何を優先したいかを明確にしたうえで、ライフスタイルや予算に合った物件を選ぶことが大切です。駅近物件での新生活を検討している方は、ぜひ不動産会社にご相談ください。
この記事のポイント
- 駅近(えきちか)の定義って?
「駅近(えきちか)」とは、最寄り駅に近い立地の物件や施設を指す言葉です。具体的に駅近とされる距離に明確な定義はありませんが、一般的には駅から徒歩5~10分圏内の物件を指すことが多いです。
詳しくは「駅近(えきちか)とは?」をご覧ください。
- 駅近物件にはどのようなメリットがありますか?
駅近物件は、通勤や通学など日常生活において多くの利点があります。「利便性が高い」「資産性が維持されやすい」「周辺が明るく人通りも多い」などのメリットがあります。
詳しくは「駅近物件のメリット」をご覧ください。
- 駅近物件を選ぶ時のポイントはありますか?
予算内で希望に近い駅近物件を選ぶには、「物件に求める優先順位を考える」「物件の中だけでなく周辺も歩いてみる」「都市計画を調べる」というポイントを押さえておきましょう。
詳しくは「駅近物件を選ぶときのポイント」をご覧ください。

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ライターからのワンポイントアドバイス
駅近物件は、一般的に駅から徒歩圏内にある物件を指しますが、具体的な距離の定義はありません。そのため、駅近と記載されていても、実際に歩いてみると想像以上に時間がかかることもあります。物件を選ぶ際は必ず現地を訪れ、ご自身の足で駅までの距離や道のりを確認しましょう。
また、商業施設の有無だけでなく、公園や緑地の存在などもチェックすることで、より快適な生活が送れるかどうかを判断できます。

