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横長リビングはどうレイアウトする?10畳・12畳・16畳など広さ別のアイデアを紹介

執筆者プロフィール

高山みさと
インテリアコーディネーター

CADオペレーター・大手住宅設備メーカー勤務を経て、住宅ライターとして開業。インテリアコーディネーター資格保有。元キッチンスペシャリスト。家づくりやリフォームにおける難しい知識を分かりやすく伝えている。プライベートでは築20年の戸建て住まい。リフォームやDIYで家づくりを楽しんでいる。

ざっくり要約!

  • 横長リビングとは、入り口から見た時にリビングとダイニングが横方向に広がる間取りを指す
  • 横長リビングは窓に面した明るい空間が魅力。その反面、壁が少ないので家具のレイアウトが難しいこともある

リビングの形状には様々なタイプがありますが、「横長リビング」は窓に面して横に広がる空間が特徴的です。明るく開放的な空間が大きなメリットですが、壁面が少ないのでレイアウトにお困りの方もいるのではないでしょうか。

この記事では、横長リビングのレイアウトのコツ、広さ別のレイアウト例をご紹介します。レイアウトにお困りの方は、ぜひ参考にしてください。

横長リビングとは?

横長リビングとは、入り口から見た時にリビングとダイニングが横方向に広がる間取りを指します。

横長リビングは、リビングもダイニングも窓に面しているので、日当たりや眺望の良さが大きな魅力です。また、窓からキッチンまでの距離が近いので、キッチンに光が入りやすいことも特徴となっています。

また、横長リビングはマンションでよく見られますが、戸建てにも見られる間取りです。

横長リビングのメリット

横長リビングの大きな魅力は、明るさと開放感です。庭やバルコニーへのアクセスがしやすいこともメリットといえるでしょう。

明るく開放感がある

横長リビングの大きな特徴は、窓に大きく面していることです。窓から明るい光が差し込み、面積以上の広さを感じることができます。

また、リビングからもダイニングからも眺望を楽しむことができ、庭やバルコニーにアクセスしやすいこともメリット。アウトドアリビングを導入して、リビングを外部空間に拡張することも可能です。

・「アウトドアリビング」に関する記事はこちら
アウトドアリビングとは?インテリア選びのポイントや注意点を解説

キッチンも明るい

横長リビングは、リビング・ダイニングが明るいのはもちろん、キッチンまで自然光が届きやすいこともメリットです。吊戸棚のないオープンキッチンにすると、より光が届きやすく、明るいキッチンになるでしょう。

リビングとダイニングを分けやすい

横長リビングは、入り口を中心にして空間が左右に広がる間取りが一般的です。キッチンがある方をダイニング、もう一方をリビングと、自然に空間を分けることができます。

メリハリのあるレイアウトを作りやすいことも、横長リビングのメリットのひとつです。

横長リビングのデメリット

横長リビングは壁が少ない場合が多く、家具の配置に困ったり、レイアウトが変えにくかったりします。

壁が少ない

窓に広く面する横長リビングは、必然的に壁が少なくなります。家具の配置に必要な壁面を確保しにくいことは、横長リビングのデメリットです。

キッチンからリビングが見えにくい

横長リビングは、キッチンから対角線上にリビングが位置する間取りのため、キッチンに立つとリビングが見えにくい場合があります。

リビングテーブルやソファなどの家具で視線が遮られる場合もあるので、小さなお子さんがいるご家庭では、家具を最小限にするなどの工夫が必要です。

レイアウトを変えにくい

横長リビングは、キッチンの正面がダイニング、その隣がリビングと、空間を使い分けしやすいことがメリットです。

しかしその反面、家具の配置を変えにくく、レイアウトがワンパターンになりやすいというデメリットがあります。

横長リビングのレイアウトのコツ

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横長リビングを上手く活かすには、生活動線の確保や家具の大きさといった物理的なことに加え、どのようにリビングを使いたいかイメージすることもポイントになります。

生活動線を確保する

リビングのレイアウトを決める前に、まずは必要な生活動線について考えておきましょう。
通路幅は1人の場合で60cm、2人がすれ違って通るためには90cm以上を確保する必要があります。

家族が集まるリビングは、動線が複雑になりやすい場所です。できるだけ通路幅はゆとりをもって計画しましょう。

リビング・ダイニングを分ける

ダイニング側に背を向けるようにソファを配置すると、リビング・ダイニングの空間をしっかりと分けることができます。食事とくつろぎの場を分けたい方におすすめのレイアウトです。

できるだけ空間を広く見せたい場合は、ローソファや高さの低い収納家具で仕切ると良いでしょう。

リビング・ダイニングを一体化する

リビング・ダイニングを仕切らず一体化して、LDK全体を広く見せる方法もあります。ソファをダイニング側に向けるように壁際に設置すると、食事をする家族とコミュニケーションを取りやすくなります。

空間にメリハリを付けたい場合は、リビングの床に濃色のラグを敷いて変化を付けるのがおすすめです。家具で仕切らなくてもリビングが際立ち、ダイニングと区分けされた印象になります。

隣接する居室とリビングをつなげる

横長リビングの間取りは、リビングに隣接して居室があるケースが多く、仕切り戸を外すだけでも、リビングの延長として広く使うことができます。

キッズスペースにするのは定番ですが、その他にも図書コーナーやオーディオルームなど、家族共有のスペースとして使うと便利です。

また、リビングに家具をレイアウトしにくい場合は、隣接する居室に置くのもひとつの解決策になります。

横長リビングのレイアウト例

横長リビングのレイアウト例を広さ別にご紹介します。尚、1畳あたりの広さは地域によって異なる場合があり、ご紹介するリビングの縦横の長さは参考値となります。

10畳

10畳 横長 レイアウト

10畳のLDの広さは、約4.7m×3.4mが参考値になります。ゆったりとしたソファを置くことも可能ですが、その場合にはダイニングセットは2人掛けを配置し、通路を確保する必要があります。

4人掛けのダイニングセットを置きたい場合は、ソファをコンパクトにする、ソファダイニングで兼用するなどの工夫が必要です。

12畳

12畳 横長 レイアウト

12畳のLDの広さは、約5.5m×3.5mが参考値になります。4人掛けのダイニングセットを配置し、ダイニングを背にしてソファを配置しても、通路幅を確保できる広さです。

また、LDが12畳以上あると、子どもが遊ぶスペースも確保しやすくなります。

16畳

16畳 横長 レイアウト

16畳のLDの広さは、約6.5m×3.8mが参考値になります。4人掛けのダイニングセット、コーナーソファの配置も可能な広さです。動線にかなりゆとりがあるので、家族同士のすれ違いも問題ありません。

16畳のLDは、必要な家具を配置しても広々とした空間になります。無理に家具を増やさず、開放感を楽しみましょう。

20畳

20畳 横長 レイアウト

20畳のLDの広さは、約8.4m×3.8mが参考値になります。ソファもダイニングも5~6人掛けのレイアウトが可能な広さです。

20畳の広さがあると、存在感のある家具を選ぶこともポイントになります。ハイバックタイプのソファやダイニングチェアを選ぶと良いでしょう。また、大きめの観葉植物で空間にアクセントを付けるのもおすすめです。

まとめ

横長リビングは、窓に面した明るい空間や開放感、眺望の良さが魅力です。その反面、壁面が少ないことも多く、家具のレイアウトが難しいケースも少なくありません。

横長リビングに活かすためには、生活動線の確保や家具の大きさといった物理的なことに加え、どのようにリビングを使いたいかイメージすることもポイントになります。リビング・ダイニングを区分けするか、一体化するか、よくイメージして決めましょう。

この記事のポイント

横長リビングとはどのようなリビングのことですか?

横長リビングとは、入り口から見た時にリビングとダイニングが横方向に広がる間取りを指します。

詳しくは「横長リビングとは?」をご覧ください。

横長リビングのメリットは?

横長リビングの大きな魅力は、明るさと開放感です。庭やバルコニーへのアクセスがしやすいこともメリットといえるでしょう。

詳しくは「横長リビングのメリット」をご覧ください。

横長リビングのデメリットは?

横長リビングは壁が少ない場合が多く、家具の配置に困ったり、レイアウトが変えにくかったりします。

詳しくは「横長リビングのデメリット」をご覧ください。

ライターからのワンポイントアドバイス

横長リビングは、キッチンの正面にダイニング、その隣がリビングになることが一般的です。ただし、間取りや広さによっては、リビングとダイニングを入れ替えるレイアウトでも成立する場合があります。窓の位置関係や家具のサイズ、確保できる通路幅にもよりますが、リビングとダイニングを入れ替えることも検討してみてはいかがでしょうか。

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