戸越の住みやすさとは？　商店街と豊かな緑が魅力的なエリアの街歩き情報やマンション情報をご紹介

品川区の中でも、下町風情が色濃く残る戸越エリア。「戸越と言えば、戸越銀座商店街」といってもいいほど、商店街がある街としても有名です。また、かつては大名屋敷があったエリアでもあり、その跡地が今では公園として姿を変え、住民の憩いの場となっています。この記事では、エリアの概要、魅力、家賃相場・購入相場、交通アクセス、治安、子育て環境、医療環境をご紹介。最後には、実際に歩いて収集した街の情報のほか、マンション情報を紹介しています。ぜひ住まい探しに役立ててください。

戸越のエリア概要

東京都品川区の中部に位置する戸越。この地名は、かつて「江戸を超える村(江戸越え)」と呼ばれていたことに由来する説が有力です。都営浅草線「戸越」駅、東急池上線「戸越銀座」駅、東急大井町線「戸越公園」駅などが利用でき、エリア内には、商店街、住宅街、公園が共存しています。
もともとは畑や竹林が広がっているエリアでしたが、関東大震災や駅の開業がきっかけで商店が集積。それに伴い、住宅地の範囲が広がっていきました。

戸越の魅力

戸越エリアの魅力として挙げたいのが、東京一長い商店街「戸越銀座商店街」。全長は約1.3㎞あり、約400店のお店が並んでいます。生鮮三品がそろう活気ある商店街で、テレビや雑誌などにとりあげられることもしばしば。季節ごとにイベントを開催していて、地域とのつながりも強くなっています。

また、「品川区立戸越公園」では四季折々の植栽が楽しめます。日々の利便性や人情を実感できるだけでなく、自然の豊かさを感じながら暮らせる環境が整っています。

戸越の家賃相場・購入相場

当社ホームページの掲載物件をもとにした情報によると、賃貸のマンションの家賃は、月額11万2,000円の1K〜28万円の2LDKがあります。また、マンションの販売価格は、1,750万円～1億3,880万円まで、幅広い価格帯となっています。(2025年10月27日現在)

参考：都営浅草線 戸越駅の不動産相場

戸越の交通アクセス

複数の駅が利用できるので、様々な場所へ移動しやすいという点が特徴の戸越エリア。前述した3駅以外にも、エリア内の場所にもよりますが、JR山手線、東急池上線、都営浅草線「五反田」駅、JR線「大崎」駅、東急池上線「大崎広小路」駅が徒歩圏内です。バス便も充実していて、五反田駅行きや川崎駅ラゾーナ広場行きなどが利用できます。
乗り換え回数が1回で、都内の主要エリアへ移動できる点も特徴。下表では30分以内で移動できる駅をまとめてみました。

また、空の玄関口である羽田空港へは、都営浅草線「戸越」駅を利用すると約34分、成田空港へは、約1時間39分(都営浅草線アクセス特急を利用)で到着します。
エリア内には国道1号や、首都高速道路2号目黒線の出入り口があり、車での移動もしやすいでしょう。

戸越の治安

警視庁が発表している「区市町村の町丁別、罪種別及び手口別認知件数」(2025年8月)によると、戸越1～6丁目までの認知件数は48件。最も多いのが「自転車盗」で19件の報告がありました。強盗などの「凶悪犯」は0件、「粗暴犯」は6件報告されています。

戸越の子育て環境

戸越のある品川区には、下記のような子育て支援があります。

子どもすこやか医療費助成

品川区内に在住で健康保険に加入している子どもが医療機関等を受診した場合、窓口で支払う医療費（保険診療分）を品川区が助成。対象者は0～18歳(18歳到達後の最初の3月31日まで)です。

朝の児童の居場所確保事業

保護者が子どもの登校時間より早く出勤するなど、朝、子どもだけになってしまう場合、通学する学校内で過ごせる居場所を無料で設置しています。対象は1～6年生で、戸越エリアであれば「戸越小学校」で実施中です。

ポップンルーム(地域交流室)

子育て中の親子を対象に、ポップンルーム（地域交流室）を設置。参加費無料のイベントに参加できるほか、子育ての相談をしたり仲間を作ったりできる環境が整っています。

子育てオンライン相談

専門の相談員がオンラインで相談に対応。予約制、相談費用は無料です。

0歳児見守り・子育てサポート事業「見守りおむつ定期便」

満1歳まで月1回程度、見守り支援員がおむつ等の育児用品を持参して自宅に訪問。玄関で5分ほど、会話などを通して赤ちゃんと養育者の方の状況を確認しています。

参考：子ども・教育｜品川区

戸越の医療環境

エリア内には、内科、小児科、歯科、皮膚科、整形外科など、複数の医療機関が点在しています。「五反田」駅が最寄りとなりますが、総合病院としてはNTT東日本関東病院があります。地域がん診療連携拠点病院に指定されており、すべてのがんに対して病状に合わせた最善の治療法を提供しています。

戸越周辺を街歩き（戸越駅〜品川区立文庫の森〜グリーンプリズムタワー）

今回は「戸越」駅を出て、公園や商店街、おすすめのマンションなどを巡ってみました。

カラフルな遊具が特徴的な「平塚中央公園」と隣接する「平塚児童センター」

駅を出たら、五反田方面へ。首都高速道路2号目黒線の出入り口が見えたら左折し、突き当りを右へ進みます。橋を渡ると見えてくるのが「平塚中央公園」で、カラフルな遊具が特徴です。隣地には、区内に9つあるティーンズプラザの一つである「平塚児童センター」があります。ティーンズプラザは、乳幼児から大人までが集える施設ですが、主には中高生の活動を支援している施設です。

国文学研究資料館の跡地に整備された「品川区立文庫の森」

「戸越三丁目」の交差点に戻って右折。「大原通り」と交わる交差点を左に進んでいくと2013年2月に開園した「品川区立文庫の森」があります。かつては熊本藩細川氏が所有していたこの土地。1893年頃に三井銀行が買収し、後に三井家の史料を管理する「第一書庫」、「第二書庫」が設置されました。戦後は国文学研究資料館として利用され、現在は「第二書庫」のみが残り園内に保存されています。防災機能も備えた緑や水が豊かな公園で、運動をする人、ベンチで休憩をする人など、たくさんの住民が思い思いに過ごしていました。

庭園跡を利用して造られた回遊式公園「品川区立戸越公園」

「品川区立文庫の森」を品川区立戸越小学校側に出て左へ。大きな木製の門が出迎えてくれるのが「品川区立戸越公園」です。熊本藩細川氏の下屋敷にあった庭園跡を利用して造られた回遊式公園で、渓谷や滝、築山、植栽が、美しい風景を見せてくれます。

約500年、この地を見守る「戸越八幡神社」

交差点の角地にある「パークハイム戸越三井坂」を右手に左折し、1本目を右方向へ。左に「かめさん広場」が見えたら左折し、少し行くと「戸越八幡神社」の鳥居が見えます。創立の起源は1526年、社殿は木造銅板葺きで1855年に建築されたもの。境内では、「神楽殿」、「力石」、「御神木ケンポナシの木」などを見ることができます。

毎日が大賑わいの「戸越銀座商店街」

「かめさん広場」に戻り左へ。坂道を下った先にあるのが東京で一番長い商店街「戸越銀座商店街」です。すごいのは長さだけでなく、平日でも約１万人の来街者がいること。魅力的なお店が並び、昼時には行列ができている飲食店もたくさんありました。
1923年の関東大震災で壊滅的な被害を受けた東京の下町や横浜の商人がこの地に活路を見出して集まってきたこと、1927年に東急池上線「戸越銀座」駅が開業し、自然とお店が集まるようになったことで、商店街の原型が形成されたそうです。

商店街や駅ができ、そこから街が発展していったという戸越エリア。国道1号線を通る車の音、商店街の活気が気になるかと思いきや、一歩入ると住宅や公園が並ぶ静かな環境が広がっていました。都心へのアクセスもしやすく、買い物も便利。加えて豊かな緑も備わる暮らしやすい街という印象です。

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