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節水は自然環境保全につながる!今すぐできる節水方法もまとめて紹介!

地球の表面の2/3は水に覆われており、大量の水があるように見えますが、世界中では水不足が深刻化しているとも言われています。日本で暮らしていると、水は豊富に使えるため、あまり水不足の実感を持つことができないかもしれませんが、節水をするにこしたことはありません。

そこで今回は、節水の必要性や、節水をすることで得られるメリット、家庭で簡単にできる節水方法について解説していきます。

今日から節水すべき理由

まずは、節水が何故必要なのか、節水をするべき理由について見ていきましょう。

水は限りある資源

日本で暮らしていて、水の使用に困ったことがなくても、「水を無駄使いしてはいけない」という意識は誰しも漠然と持っているのではないでしょうか。

地球の表面の2/3は水に覆われていると前述しましたが、地球上にある水のうち、私たちが使える水の割合は、わずか0.01%とも言われています。水資源は無限にあるものではなく、限りある資源であることを理解しなければいけません。

自然環境の保全のためにも、水を大切に使うように心がけましょう。そのためには、普段の生活の中でも節水を意識していく必要があります。

1人が1日で使用する水は214リットル

家庭で1人が1日あたりに使う水の量は、平均214リットル(令和元年度)程度と統計がでています。これは、500ミリリットルのペットボトル約428本分にあたります。

飲用以外に、お風呂やトイレ、歯磨きや手洗いなど、生活のすべてにおいて使用する水とはいえ、大量に使用していることがわかります。

特に水を使用するのは、トイレ。意外に思うかもしれませんが、1日生活する中で一番水の使用量が多いのは、お風呂ではなくトイレなのです。一度に使う水の量が少なくても、回数を重ねるとたくさん必要になる、というわかりやすい例になります。

節水は省エネにもつながる

節水をすることで節約できるのは、実は水だけではありません。私たちが水を使えるようになるまでには、たくさんのエネルギー(電力)が使われているのです。

川や湖などから自然水を汲み上げ、浄水場へ送り、蛇口をひねって水を出し、使用した水を下水処理場で処理をして綺麗な水に戻し、また川や湖などへ流すといった過程のすべてでエネルギーが使われています。

水を使えば使うほど、それに伴ってエネルギーも必要になってしまいます。日本は東日本大震災の影響で、全国的に慢性的な電力不足が見込まれていますが、節水をすることで省エネにもつなげることができるようになります。

節水するメリット

節水の必要性について解説しましたが、まだ実感がない、という方もいるかもしれません。それでは、個人で行える節水をすることによって得られる、身近なメリットについて見ていきましょう。

水道代の節約になる

個人の観点で見ると、まず月々の水道代が安く抑えられることがメリットとなるでしょう。

東京都内23区の一般的な家庭用の水道料金の例を見てみましょう。

水道の蛇口の口径が13mmの場合は、基本料金が860円です。そして、使用量に応じて料金が以下のように異なります。

使用水量 1m³~5m³ 6m³~10m³11m³~20m³21m³~30m³31m³~50m³
従量料金(※)0円22円128円163円202円

(※) 1㎥においての料金

この表を見てわかるように、使用する総量が増えるほど、1㎥あたりの単価も値上がりしています。

13mmの蛇口で計算してみると、1ヶ月で10㎥使用したときの水道代は1,080円ですが、そこから1㎥だけ増えて11㎥使用したときは2,578円と、2倍以上高くなってしまいます。

下水道の使用料金もやはり、一定数を越えると1㎥あたりの単価が値上がりしていきます。住んでいる都道府県や市町村によって細かい数字は違いますが、計算方法は概ね共通していると考えてよいでしょう。

水の総使用量が下がると、思ったよりも大幅に水道料金の節約になることがわかります。

電気代の節約にもつながる

水の利用にはエネルギーの使用を伴うと前述しましたが、家庭で水を使用する際のエネルギーは電気代としてかかってきます。

水道を利用するためには水を組み上げるためのポンプが使われていますが、ポンプを動かすための動力には電気が使用されています。特にマンションの高層の部屋に住んでいる場合は、高いところへ水を送るためにより大きなエネルギーが必要になってきますので、それだけ電力の使用が増えてしまいます。

とはいえ、水を使用すると、どれくらい電力を使用しているのかを意識したことは、あまりないのではないでしょうか。

例えば、歯をみがくときに水を出しっぱなしにしていると、1回あたり約5.4リットルの水を使用しています。

水を出しっぱなしにせず、コップに水をためて利用すれば、1ヶ月で約1.3kWhの節電になります。これは、テレビを毎日約1.5時間つけている電力消費量に相当します。

このように、節水をすることで電気代の節約にもつながります。

CO2削減にもつながる

節水が節電につながるということは、長い目で見ると、CO2(二酸化炭素)排出量の削減にもなります。

CO2は温室効果があるといわれており、地球温暖化は大きな社会問題となっており、CO2削減をすることで地球温暖化を防ぐことにつながります。一人ひとりが節水をすることで、単なる家計の節約だけでなく、環境保全にもなることを知っておきましょう。

家庭でできる節水方法

ここからは、家庭でできる節水について見ていきましょう。まずは、蛇口からぽたぽた水滴が落ちないようきちんと締める意識を持つだけでも節水になります。

お風呂でできる節水

お風呂場は、生活の中で水をたくさん使用する場所の一つです。

湯船にお湯を張らず、シャワーだけで済ます人も多いのではないでしょうか。シャワーは出しっぱなしにすると、1分間で12リットルの水を使用します。こまめに止めて、必要なときだけ使用するようにすると、それだけで節水になります。

シャワーを15分出し続けていると、約180リットルの水を使用していることになります。これは、一般的な浴槽1杯分の量とほぼ同じですので、家族で暮らしている場合は、シャワーで済ますより浴槽にお湯を貯めて使用した方がずっと節水になります。

残り湯はそのまま流してしまわず、洗濯や掃除、植木の水やりや洗車に使用することで、より節水になるでしょう。

キッチンでできる節水

キッチンもまた、毎日水を使用する場所です。キッチンで一番水を使用するのは、洗い物。水を出しっぱなしで食器洗いをするのではなく、洗い桶に水をためて使用するようにしましょう。

汚れの酷い食器は、洗う前に汚れを拭き取っておくことで、洗う際の水の使用量を減らすことができます。また、食洗機を使うのも、食器を手洗いするよりも節水になることが多いです。

洗面台でできる節水

洗面台では、前述したように、歯を磨くとき、コップに水を貯めておき蛇口を締めるようにするだけで節水になります。顔や手を洗うときにもこまめに水を止め、使用するときだけ水を出すようにしましょう。

トイレでできる節水

生活の中で一番水を使用するのは、トイレです。トイレではどんな節水ができるのでしょうか。

「大」のレバーはタンクの水をすべて使用しますが、「小」はレバーをひねっている間だけ水が流れます。この2つのレバーを使い分けることで、節水することができます。

この「ホールドタイプ」の小レバーを採用しているトイレを女性が使用する場合、トイレットペーパーが流しきれなかったり、流せたとしても詰まってしまったりといったトラブルが発生するリスクもあります。

最近のトイレは、小レバーをひねった瞬間には勢いよく水が出て、その後レバーの感触が軽くなる「ノンホールドタイプ」が増えてきています。こちらのタイプは、トイレットペーパーを流すことができるので、タイプによっても使い分ける必要があります。

一人ひとりの節水が環境保全にもつながることを意識しましょう

節水は水だけでなく、家庭の電力の節約にもつながります。一人ひとりの節水は小さなことかもしれなません。しかし、家庭の水の使用量ではトイレが一番多くなっているように、一つひとつは小さなことでも、積み重ねることで大きな効果になります。

節水は、水道代や電気代などの家計の節約だけで終わることではなく、CO2削減や環境保全にもつなげることができます。まずは、自分でできる節水から始めてみませんか?

この記事のポイント

節水することでどのくらいの水道代の節約になる?

東京都内23区の一般的な家庭用の水道料金の例では、水道の蛇口の口径が13mmの場合は、基本料金が860円です。例えば、1ヶ月で11㎥使用したとすると水道代は2,578円となります。そこから1㎥だけ減らして10㎥使用したときは1,080円となるので、半分以下の金額になります。したがって節水をすると、思ったよりも大幅に水道料金の節約になることがわかります。

詳しくは「水道代の節約になる」をご確認ください。

普段の生活でどんな節水ができる?

蛇口からぽたぽた水滴が落ちないようきちんと締める意識を持つだけでも節水になります。お風呂、キッチン、洗面台、トイレなどは、場所によって節水方法が異なるため、それぞれの場所に合わせたやり方を知っておくと良いでしょう。

詳しくは「家庭でできる節水方法」をご確認ください。

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