それぞれの階のメリット&デメリットを調べてみよう!
賃貸マンション 1階VS. 中階(2階以上)VS.最上階

お部屋探しの際に何階を選ぶかは、とても迷うもの。
日当たりは? 眺望の良さは? 生活音の影響は? 防犯性は?等々、
それぞれの階によって気になる項目がたくさんあります。
納得して入居し、満足のいく生活が送れるように
各階のメリット&デメリットを比較・検討してみましょう。

  • メリット
  • デメリット

階によって家賃が違うのはなぜ?

賃料を決めるときには不動産の鑑定評価方式が用いられます。たとえば「賃貸事例比較法」の場合は多数の賃貸借の事例をベースに、その時点での家賃相場やエリアの評価、各物件の個別の要因(専有面積、築年数、設備、周辺環境など)を比較・考慮して賃料を定めます。
また、フロア別の賃料は1階を基準として各階の賃料を設定。1階を100とすれば2階は105、8階は120というふうに、さまざまな条件によって賃料の比率は変わります。
エレベーターのある物件では一般に階が上になるにつれて眺望が良くなり、日当たりや通風に優れ、 騒音も少ないなどと考えられるため、賃料も高くなるのです。
特に都心のエリアでは建物が密集しており、低層階では眺望・日当たり・通風などがさほど期待できないので、上層階との賃料格差が大きくなりがちです。
ただし、上層階でも高速道路などと同程度の高さで、下の階のほうが見晴らしは良いという物件も存在します。こうしたケースでは最上階でも賃料はやや低めに設定されることもあります。
さらに、同じフロアでも角部屋か中部屋であるかの違いや、方角(日当たり・通風の良さ)などによっても賃料は異なります。

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1階・中階・最上階のメリット&デメリットは?

ここでは、さまざまな観点から1階・中階・最上階それぞれの一般的なメリットとデメリットを挙げてみました。 暮らしやすいと感じる階数は人によって異なるものです。また、同じ階でも条件次第で居住性が違ってくるので、 自分や家族のライフスタイルを考慮し、内見や周辺のリサーチもしっかり行った上で住む階を選びましょう。

メリット

1階のメリット
  • エントランスや駐車場・駐輪場が近いので、重い荷物を運ぶとき、大型家電・家具の搬入、ゴミ捨て、忘れ物を取りに戻るのもラク。
  • 外出が億劫にならないから、子どもを外へ遊びに連れて行きやすい。
  • 階下がないので、子どもが室内で少々はしゃいでも気を遣わなくて済む。
  • 通勤時間のエレベーター待ちがなく、ベビーカーの出入りも容易。子どもや女性が1人でエレベーターに乗るのは危険性もあるが、1階なら不要。
  • 庭付きならガーデニングが楽しめて、ふとんや洗濯物も気兼ねなく干せる。幼児のビニールプール遊びや砂遊びなども可能。子どものベランダからの転落事故の心配がない。
  • 管理人常駐や24時間の警備システム、オートロック、格子窓、防犯シャッター付きなどセキュリティが優れていれば、無防備な上階より安全性が高い場合も。
  • 道路に面した1階だと周囲の目があるので、空き巣などが侵入しにくい。
  • 非常時も1階なら脱出しやすい。
  • 夏季は上階に比べて涼しい。
  • 水圧が高いのでシャワーなどの水の出が良い。

中階(2階以上)のメリット
  • 風通しが良いので夏季でも部屋が暑くなりにくい。
  • 日当たりの良い部屋なら、冬の寒い日でもポカポカ。
  • 上の階になるほど車の騒音が小さくなり、日当たりも良くなる。
  • 2階や3階なら階段を使っても苦にならない。
  • 駐車場や駐輪場、エントランスなどの上の階なら、下階に気を遣わなくて済む。
  • 高層階で前面に建物がなければ北向きでも明るく、昼間に電灯をつける必要もない。
  • 眺望に優れた高層階なら、立地によっては山や海、花火大会なども観られる。

最上階のメリット
  • 上階からの足音や物音などの騒音がない。
  • 同じ建物内のどの階よりも日当たりや風通しに優れている。
  • 建物の周りに遮るものがなければ開放感があり、美しい夜景などの眺望も楽しめる。
  • 屋上〜天井からの熱で冬は暖かい。
  • 空が近く感じられるので、お天気の日は気持ちが良い。
  • 屋上が庭園などに緑化されていると、最上階でも異常に暑くはならない。
  • 高層の最上階の場合、目の前にビル等が建っても日照が制限されるリスクが小さい。
  • 最上階だけ天井が高めの物件もある。

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デメリット

1階のデメリット
  • 日照時間が短い。特に冬は太陽が低いので、朝のうち少し日が入るだけ。
  • 冬は寒くて湿気も多く、フローリングだと底冷えする。
  • 物件によっては上階の音がかなり響くことがある。
  • エントランスや共有の通路に近いと、人の出入りが激しかったり子どもの遊び場になったりして、人の気配や音が気になる場合も。
  • 道路や駐車場に近い場合、外で遊ぶ子どもや近所の人の声、車の出し入れなどがうるさく、視線が気になって落ち着かないことも。
  • 下着泥棒などの被害に遭いやすいので、洗濯物を外に干しにくい。
  • 風の強い日には上階の洗濯物やゴミなどが落下してくることも。
  • 眺望が期待できず、空があまり見えない。
  • 庭があると虫や野良猫などが入り込みやすく、草取りも大変。
  • 土地の低い所では台風やゲリラ豪雨での増水による浸水が心配。

中階(2階以上)のデメリット
  • 美観維持のため、ふとんや洗濯物をベランダに干すのは禁止の物件が多い。
  • 高層階で日当たりが良いと夏はかなり暑くなり、バルコニーの照り返しもきつい。
  • 高層階ではエレベーターがなかなか来ないこともあり、通勤時間に影響する。
  • 4階以上でエレベーターのない物件は上り下りが大変だから、新聞や郵便物を1階のポストまで取りに行くのが面倒になる。
  • 階が高くなるほど外へ出かけるのが面倒になり、頻繁に外出する機会が少なくなる。
  • 繁華街に近いと、酔っ払いなどが大声で歩いたり会話したりする声が上ってくる。
  • バルコニーに鳩やカラスなどの鳥が集まり、糞害に悩まされることも。

最上階のデメリット
  • 屋上・天井からの熱で夏は非常に暑くなり、冷暖房効率が悪い。室内を閉め切るとサウナ状態になることも。
  • 夏場はバルコニーでも多量の紫外線を浴びることになるので、UV対策は必須。
  • エレベーターで最上階まで不審者と2人きりになると危険。
  • 屋上から伝って忍び込む空き巣に狙われやすい。
  • 隣の建物と同じ高さで屋上にエアコンの室外機が置いてある場合、エアコンを使用するシーズンは騒音で窓が開けられない。
  • 屋上が居住者のコミュニケーションの場として開放されている場合、足音や声などが響く場合も。初日の出や花火大会などのイベントの際は特にうるさい。
  • 下の階にルーフバルコニーがある場合、ホームパーティなどの音や臭いが上ってくることも。
  • 最上階の角部屋の場合、台風のときなどは3方向から風雨の叩きつける音がして怖い。
  • 通常の物件なら、ほかの階より家賃が高め。

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総評

集合住宅で問題となりやすいのは生活音ですが、音は上下だけでなく振動も含めて四方八方に伝わるため、
階数には関係なく、あくまでも選んだ物件の構造や間取りなどによって違ってきます。
たとえば「1階なら子どもが騒いだり走ったりしても大丈夫」と考える人もいますが、
下の階がなくても声や振動は上階や隣の住戸に響きやすいので、近隣への配慮は必要です。
セキュリティに関しても「1階だから危険」「高層階だから安全」とは言い切れず、建物や周囲の環境によっては中階のほうが侵入しやすい場合もあるので、
何階だろうと注意すべき点は変わりませんし、防犯意識をしっかり保つことが大切でしょう。
お部屋探しのときには今回の特集のメリット&デメリットを目安に、住みよい居住階について検討してくださいね!
 

[参考資料] 『不動産鑑定評価基準』(国土交通省)